Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座訪問別ページ数とは?
訪問別ページ数とは?
「ページ別訪問数」と似た指標に「訪問別ページ数」がある。これは、1訪問あたりのページビュー数を意味する。
こちらも具体的に見ていこう。たとえば、ある訪問で下記のようなページ閲覧があったとする。
page01.html → page02.html → page03.html → page02.html
この訪問の「訪問別ページ数」は、4ページビューとなる。先ほど説明した「ページ別訪問数」と混同しないようにしよう。「ページ別訪問数」では、重複ページ(page02.html)は1とカウントしたが、「訪問別ページ数」は、同じページを複数回閲覧すれば、それらはすべてページビューとしてカウントされる。
「訪問別ページ数」がサイト全体の指標として使われる場合は、総ページビュー数÷総訪問数で算出される数字になる。
「訪問別ページ数」を確認できるGoogleアナリティクスのレポート
「訪問別ページ数」は、たとえば[ユーザー]>[サマリー]レポートで確認できる。
- ページ上部のオレンジ色のメインメニューで[標準レポート]をクリックする。
- 画面の左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする。
- メニューが開くので、[サマリー]をクリックする。
図3の例では、訪問別ページ数は2.59と表示されている(図3青枠部分)。これは、総ページビュー数が16,607(図3黄枠部分)、訪問数が6,424(図3緑枠部分)なので、16,607ページビュー ÷ 6,424訪問 = 2.59という計算になる。
訪問別ページ数は、目標値として設定できる
以前の記事で、「プロファイルでの目標の設定のしかた」を説明した。プロファイルの目標設定には、4つの種類があったが、そのうちの1つに、「訪問別ページビュー」というのがあった(図4赤枠部分)。これは「訪問別ページ数」のことだ。
「訪問別ページビュー」を目標タイプとして設定すると、1訪問で指定したページビュー数を超えた訪問があった場合に、1回目標を達成したとカウントされる。これを使えば、たとえば、5ページビューを超える閲覧があった「訪問」を目標にするといった指定ができるわけだ。
訪問別ページ数の分布を見ることができるレポート
また、訪問別ページ数の全体平均ではなく、分布を見ることのできるレポートもある。[ユーザー]>[ユーザーの行動]>[ユーザーのロイヤリティ]レポートだ。
- ページ上部のオレンジ色のメインメニューで[標準レポート]をクリックする。
- 画面の左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする。
- メニューが開くので、[ユーザーの行動]をクリックし、開いたメニューから[ユーザーのロイヤリティ]をクリックする。
- 「訪問時のページ数」(図5赤枠部分)をクリックする。
このレポートの「訪問時のページ数」は「訪問別ページ数」と同じ意味合いだ。「訪問時のページ数」×「訪問数」=「ページビュー数」の関係になっている。
たとえば、図5の緑枠部分なら、3ページ閲覧した訪問数が484回なので、この行での合計ページビュー数は、3×484で、1,452というわけだ。
以上、「ページ別訪問数」と「訪問別ページ数」を説明してきた。混同しやすいが、どちらがどちらかわからなくなったときは、そもそもの意味に立ち返って考えるようにしよう。
筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。
筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール
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