ダブルファネルマーケティング ~顧客が顧客を呼ぶ「ダブルファネル」の威力
ダブルファネルマーケティング
既存顧客の共感・感動体験のクチコミを新規顧客に共有・拡散することで、認知度・受注率・継続率などを底上げするような統合マーケティング戦略。
本書は、その実践に必要な、顧客の行動/発言データを収集・分析・活用し、顧客資産価値や顧客の感動を最大化するノウハウを体系化したものである。
本書の目次
- 第1部 ソーシャル時代の消費者コミュニケーション
- 第1章 ソーシャルメディア・インパクト ※
- 第2章 消費者コミュニケーションの時代変遷 ※
- 第3章 ソーシャルCRM時代のリサーチとサポート ※
- 第2部 ダブルファネルマーケティングの理論と実践
- 第1章 ダブルファネルマーケティング ※
- 第2章 ダブルファネルマーケティングのケーススタディ ※
- 第3章 ダブルファネルマーケティングの成功法則
- 第4章 顧客資産価値のマネジメント ※
- 第3部 ビッグデータ分析のためのデータガバナンス
- 第1章 ガーベージイン&ガーベージアウト
- 第2章 AOC分析のためのデータガバナンス
- 第3章 VOC分析のためのデータガバナンス
- 第4章 SNS分析のためのデータガバナンス
- おわりに ※
この記事は、書籍『ダブルファネルマーケティング』 の内容の一部を、Web担の読者向けに特別にオンラインで公開しているものです。
マーケティング、CRM、データ分析の観点からソーシャル時代に適応するための処方箋
ソーシャルメディアの拡大により、クチコミの影響力が飛躍的に高まり、消費者コミュニケーションの主役は企業から「個客」へと移行しています。ダブルファネルマーケティングは、このような時代の変化に適応すべく、既存顧客の共感・感動体験のクチコミを新規顧客に共有・拡散することで、認知度・受注率・継続率などを底上げするような好循環を生み出し、顧客資産価値や顧客の感動を最大化していくための統合マーケティング戦略です。
その戦略の成功の鍵を握るのは、企業の「データガバナンス」力。顧客の行動/発言データを収集・分析・活用しPDCAサイクルを回すには、その推進役を担うデータサイエンティストの育成や、知的業務の効率化に向けたKPO(Knowledge Process Outsourcing)の活用が不可欠です。また、データや分析に対する考え方についても発想の転換が求められます。従来のような「統計的に正しい知識」を得るための分析(アナリシス)に終始せず、社内外の膨大かつ多様なビッグデータの統合(シンセシス)をもっと重視すべきでしょう。なぜなら、出現率の低いレアケースの行動/発言のタイムラインを観察し「個客」のインサイトを深めることが、クチコミの源泉となる「感動体験の創出に役立つ知恵」を得ることにつながるからです。
本書は、このような新しい時代のマーケティングやCRM戦略、およびデータ分析の理論と技法を、国内外の事例を交えて体系化したものです。