パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、「doda転職人気企業ランキング2025」を発表した。ビジネスパーソン5,074人が転職したい会社を回答している。
トップ30でもっとも多かった業種は「IT・通信」
この調査では、転職を希望する企業を自由形式で1位から3位まで記入。持ち点10ポイントのなかから、それぞれの企業への志望度合いに応じて自由にポイントを振り分けた。
その結果、総合ランキングのトップ3は2020年から6年連続で、1位「トヨタ自動車」、2位「グーグル」、3位「ソニー」となった。

1位「トヨタ自動車」は、総合ランキングを含めた全31調査区分のうち、17区分で1位。投票ポイントも増加しており、2位「グーグル」とのポイント差を広げている。選んだ理由では「企業の知名度が高い」「安定して長くはたらけそう」「経営者が優れていそう」といった声があがった。
2位「グーグル」は、男女別-女性や年代別-20代など5つの調査区分で1位だった。「グローバルに活躍できそう」「職場環境・設備が良さそう」などの点が評価された。
3位「ソニー」は、多くの調査区分でまんべんなく評価を集め、「企業イメージがいい」「専門性やスキルを高められそう」などのコメントが寄せられた。

トップ30企業を見ると、9位「Apple Japan」や12位「ソフトバンク」など、業種では「IT・通信」の6社が最多だった。以下「メーカー(機械・電気)」5社、「メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)」「インターネット・広告・メディア」ともに4社が続く。
全体の傾向を見ると、AI事業へ積極的な投資をしている企業が上位に多くランクイン。たとえば、トヨタ自動車は2024年10月、自動車事故を減らすためのAIなどをNTTと共同開発することを発表している。グーグルはGeminiに代表される最先端のAI研究を推進しており、これを組み込んだ新たなOSや量子チップも発表した。3位「ソニー」も4位「楽天グループ」も、AIへの取り組みを発表済みだ。

そのほかでは、大きな賃上げのニュースがあった企業に注目が集まっており、今回は「味の素」(前回25位→14位)、「日立製作所」(前回62位→33位)、「NTTデータ」(前回56位→36位)、「東京海上日動火災保険」(前回75位→40位)、「バンダイナムコホールディングス」(前回96位→41位)、「デンソー」(前回54位→42位)、「バンダイ」(前回68位→44位)、「JTB」(前回59位→47位)、「日本たばこ産業(JT)」(前回74位→50位)の9社が、前回調査から10以上のランクアップを見せた。
また「任天堂」(前回8位→6位)や「バンダイナムコホールディングス」(前回96位→41位)といったエンタメ企業の人気も目立ったという。
調査概要
- 【調査対象】22歳~59歳の正社員男女
- 【調査方法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査。投票者が転職を希望する企業を自由形式で1位から3位まで記入。持ち点10ポイントのなかから、それぞれの企業への志望度合いに応じて自由にポイントを振り分ける。
- 【調査時期】2025年2月12日~18日
- 【有効回答数】5,074人
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