リスティング広告の広告費はクリックされたときに決まる

レッスン5では、リスティング広告は広告主が上限クリック単価を決めて入札する仕組みであること、そして上限クリック単価と品質スコアによって広告の掲載順位が決まることを学びました。しかし、この上限クリック単価がそのまま広告費になるわけではありません。リスティング広告の広告費がどのように決まっていくのか、その概要を解説しましょう。

Chapter 1 リスティング広告の目的と考え方を知りましょう
Lessen 06 クリック課金

クリックされた分が広告費になる

リスティング広告における広告費をおおまかに表現すると、クリックされるごとに課金されたものが累積した額になります。ただし、ここは勘違いされやすいポイントなので注意してほしいのですが、入札した上限クリック単価が、そのままクリックされるごとに課金されているわけではないのです。右のページで説明しますが、実際にクリックされるときに課金されるクリック単価は、上限クリック単価とは異なり、おおむねそれよりも低い額になります。

実際に課金されるクリック単価は上限クリック単価とは異なる

実際のクリック単価がどのようにして決まっているのか、下の図にまとめました。入札した上限クリック単価に対して、広告の掲載順位が品質スコア（品質インデックス）の影響を受けたように、実際のクリック単価は自社広告の下に表示される他社広告の広告ランクの影響を受けます。

例えば下の図なら、A社のすぐ下に表示されているB社の広告ランク「240」が、A社のクリック単価に影響しています。このように広告がクリックされるたびにクリック単価は計算されているので、毎回決まったクリック単価が累積されているわけではありません。そのためリスティング広告の管理画面では、累積した総費用をクリック回数で割った「平均クリック単価」（平均CPC）が、クリック単価の目安として表示されます。