ドコモ激遅、auとSBMが横並び? モバイルキャリア別速度をGAのカスタムレポートで比較してみた
今日は、NTTドコモ、KDDI au、ソフトバンクモバイル(とY!mobile)の速度比較を、Googleアナリティクスを使って行う方法と、それをWeb担でやった結果を紹介します。
ちなみに、Web担で測定した結果、上位3キャリアの速度は次のとおりでした。
順位 | キャリア | 平均ページ 読み込み時間 |
---|---|---|
1位 | KDDI(au) | 7.34秒 |
2位 | ソフトバンクモバイル | 7.53秒 |
3位 | NTTドコモ | 11.33秒 |
KDDIとソフトバンクモバイルがほぼ同等で、NTTドコモがかなり遅いという結果ですが、実際にはなぜこうなるのかの裏事情もありますので、それは後述しますね。
Googleアナリティクスでモバイルキャリア別速度を比較できる!
これは、Googleアナリティクスで取得しているページ読み込み時間のデータを、モバイルからのアクセスに限定して、キャリアごとに表示するカスタムレポートを使って出したデータです。
iPhone 6(というかiOS 8)で標準ブラウザがHTML5のNavigation Timing APIに対応したため、このデータがキャリア別速度比較にようやく使えるようになりました(iPhone 5までは対応していませんでした)。
上記は、iPhone 6発売日の9月19日から10月19日までの1か月間のデータです。
このモバイルキャリア別の速度比較のカスタムレポートは、あなたのGoogleアナリティクスにインポートして、あなたのサイトで比較することもできます。
次のリンクをクリックして、あなたのGAアカウントに取り込んでください。
- モバイルキャリア別速度比較のカスタムレポートを取り込む
→ https://www.google.com/analytics/web/template?uid=RfHsuFEZSfK-hDk1Plup7A
レポートの簡単な使い方は、次のとおりです。
このカスタムレポートでは、以下のキャリア(GA上の表記は「サービスプロバイダ」)に限定して表示するように設定してあります。
モバイルキャリア | GA上の「サービスプロバイダ」表示 |
---|---|
NTTドコモ | ntt docomo inc. |
ソフトバンクモバイル | japan nation-wide network of softbank bb corp. |
au | kddi corporation |
Y!mobile | ymobile corporation |
最初に表示される[速度]タブは、キャリアごとの平均ページ表示時間とサンプル数(何件のデータがあるか)を示しています。キャリア名をクリックしていくと、OSや端末モデル名で絞り込んでいけます。
絞り込むのではなく、キャリアのデータを端末の種類ごとに比べて見たい場合は、セカンダリ ディメンションに「携帯端末ブランド」(「ユーザー」カテゴリにあります)を指定するといいでしょう。
そのほかにも、[回線か端末か]タブや[速度詳細]タブを使うと、なぜその数値になっているのかのヒントが得られるはずです。
なぜドコモが遅く表示される? それは古い機種が多く含まれるから
ちなみに、冒頭で「NTTドコモが激遅」と書きましたが、これには裏があります。
というのも、iPhoneでこのレポートに出てくるのはiPhone 6だけなのです。つまりiPhoneユーザーが多ければ多いほど、このレポートに含まれるデータには最新機種の比率が高いということです。
いっぽう、Androidでは昔からNavigation Timingに対応していたため、古い機種もこのデータに含まれます。
端末が新しければ新しいほど性能が高く、データ処理も高速になることから、(通信も含めて)このレポートでは高速だと表示されるのは仕方ないですね。
実際、セカンダリ ディメンションに携帯端末モデルを指定して、そこで「Apple」で絞り込んでみると、また別の結果が出てきます。
Apple(実質的にはiPhone 6またはiOS 8のiPad)に絞り込むと、こんどはNTTドコモとauが横並びで、ソフトバンクモバイルが遅いというデータになりました。
さて、あなたのサイトでは、どのキャリアが最速(または最遅)と出るでしょうか? 試してみてください。
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