パンダアップデート、10か月の沈黙を破ってついに更新
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パンダアップデート、10か月の沈黙を破ってついに更新
ずっと待ってました (Gary Illyes on Twitter)
「間もなく」を何度も繰り返していたパンダアップデートの更新を、グーグルはついに実施した。7月18日~19日あたりに開始したようだ。
当初はSearch Engine Landがグーグルから独自に入手した情報として明らかになったのだが、その後、グーグルのゲイリー・イリーズ氏がツイッターでオープンにした。
先週末に、パンダアップデートの更新を実行し始めた。完了までに数か月かかるだろう。2~3%のクエリに影響する。
@rustybrick Yes, last weekend we began rolling out a Panda refresh that will take a few months to complete. It affects 2-3% of the queries.
— Gary Illyes (@methode) 2015, 7月 24
ただし、このアップデートは非常にゆっくりと展開を進めていて、更新が完全に行き渡るまでには2~3か月かかるとのことだ。そのせいもあるのか、騒動になるような順位変動はまったくといっていいほど発生していない。とはいえ、パンダアップデートから回復できたり、反対に検索トラフィックが大きく落ち込んだりしたサイトが実際にあるのも事実のようだ。
パンダアップデート更新はSEO界隈ではビッグニュースだと言っていい。だが普段からユーザー目線でサイト運営しているウェブ担当者にしてみれば、直接的には関係のない話だ。アルゴリズム更新に右往左往しないサイト運営を実践しよう。
モバイル検索でも評価対象はPCページ、ただし違いすぎれば問題
当然のこと (Gary Illyes on Twitter)
PCとモバイルのプラットフォームに何か違いはありますか?
ツイッターでこのように尋ねられたグーグルのゲイリー・イリーズ氏は、次のように返信した。
モバイル検索でも、現状ではPC向けページの情報を使っている(とはいえ、モバイル向けページとPC向けページが大きく異なっていないかをチェックしていないということではない)。
@jbobbink We're currently using the desktop version for mobile (which does not mean we will not check for huge discrepancies between the 2)
— Gary Illyes (@methode) 2015, 7月 28
モバイル検索向けのランキングを決定する際には、グーグルはPC向けページのコンテンツを評価の対象にしている。以前にも説明したように、少なくとも今のところはそうなっている。
しかし、モバイル向けページの中身を完全に無視しているというわけではないようだ。マイリー・オーイェ氏の発言とイリーズ氏の説明は一致する。
たとえば次のような場合、明らかにおかしい。グーグルは必ず気付くだろう。
- PC向けページでは、動物園のパンダのことを書いている
- そのURLに対応するモバイル向けページでは、水族館のペンギンのことを書いている
もちろんこれは極端すぎる例として、全体的には同じ内容を扱っておく必要がある。多少の差異は許容されたとしても、大きく異なっていれば、何らかのアクションをグーグルは起こしそうだ。
PC向けページコンテンツをモバイル検索でも評価対象にする現在の仕様を、スパム目的で悪用すべきでないのは当然のこととして、モバイル向けページでのコンテンツを必要以上に改変してしまったり、適当に済ませてしまったりすることのないように気を付けてほしい。
相反するシグナルをグーグルに送るべからず
無視されるかもしれない (Gary Illyes on Twitter)
グーグルのゲイリー・イリーズ氏に、あるユーザーがツイッターで次のように質問した。
(Search Consoleの)URLパラメータ機能をサブディレクトリのアカウントで設定したら、ドメインレベルのアカウントでのパラメータ設定よりも優先されますか?
イリーズ氏は次のように返信した。
経験から言うと、相反するようなシグナルを(グーグルに)送らないほうがいい。無視するかもしれない。
同じような注意をジョン・ミューラー氏も促していたのを覚えているだろうか。
……不一致を起こすシグナルは常に避けたほうがいい。
もしそういったことをすれば、どう扱うか私たちが決定することになるだろう。そしてその決定は時間がたつと変わるかもしれない。
検索エンジンにこう扱ってほしいという意図があるのならば、ウェブマスターはそれを明確で一貫した形で示すべきだ。
矛盾する設定をした場合、実装直後は期待どおりに動作するかもしれない。しかし、それがずっと続くとは限らないし、予期せぬ結果になるかもしれない。統一しておくのが安心だ。
リッチスニペットはトップページには指定するべからず
個別ページだけ (Stack Overflow)
リッチスニペットのマークアップに関して、グーグルのゲイリー・イリーズ氏が次のように警告した。
ほとんどすべてのリッチスニペットの構造化データは、個別ページにマークアップすべきだ。
たとえ構造化データテストツールで合格したとしても、トップページにマークアップしたリッチスニペットは表示されないだろう。個別ページだけに表示される可能性がある。
たとえば評価のリッチスニペットは、個々のアイテムに設定するようにグーグルは指示している。トップページに限らず、1つのアイテムを特定していない一覧ページやカテゴリページも対象にならない。
そのため、たとえば「銀座にあるすし店の評価を合わせて平均を出し、それを銀座のすし店の一覧ページにリッチスニペットとして設定する」や、「伊豆温泉にいくつもある宿泊施設の総合評価を、伊豆温泉のホテル・旅館のカテゴリページにリッチスニペットとして設定する」といったことはできない。
よほど悪質でない限りはガイドライン違反にまで問われることはないだろうが、検索結果のリッチスニペットは表示されないだろう。いったんは表示されたとしても、目視が入り消されることも考えられる。
「schema.org+Microdata」はHTML5じゃないとマークアップできないのか
HTML 4でもXHTML 1.1でも使える (Stack Overflow)
次の質問が技術系フォーラムに投稿された。
schema.orgをMicrodataでマークアップするにはそのページがHTML5である必要がありますか?
グーグルのゲイリー・イリーズ氏が回答した。
いいや、どのバージョンのHTMLでも使うことができる。ただし少なくとも、文法的には確実に正しくしておくように。
構造化データテストツールを使うと、自分がマークアップした構造化データをグーグルがどのように解釈しているかを診断できる。
Microdataは、もともとHTML5に含まれる仕様として策定された。しかし、schema.orgをマークアップする目的で使うぶんには、HTML 4.01でもXHTML 1.1でも使える。構造化データテストツールでもエラーは出ない。ただし、(グーグル製ではない)ツールのなかにはひょっとしたら文法エラーを示すものがあるかもしれない。
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