被リンクなしで検索結果1位を取ることは可能か?
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被リンクなしで検索結果1位を取ることは可能か?
理論上は可能だが実際には困難 (Google Webmaster Central office-hours)
バックリンクはゼロだけれど、すばらしいユーザー体験を提供しているサイトが検索1位を取ることは可能ですか?
英語版のオフィスアワーで、このように質問があった。グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように回答している。
ああ、理論的には可能だ。クロールとインデックス、ランキングに関して200以上の要因を私たちは使っている。したがって、バックリンクがほとんどないサイトでも選択し検索結果に表示することが可能性としてはありうる。
だが、間違いなく、グーグルにとってそれは困難なことだ。
なぜなら、そのサイトをWebのなかでどう扱うべきかをちゃんと把握するのが難しいからだ。グーグルは、ほかのサイトに関しては、より多くの情報を得てよく知っている。そうしたサイトとの兼ね合いのなかで、評価できる指標が少ないサイトをどのように順位付けするかというのは、なかなか厄介な問題だ。
理論的には可能だが、実際にはおそらくかなり難しいだろう。特に競争が激しい環境で、みんなに勧められるようなすばらしいコンテンツを多くの人がすでに提供しているのならば、なおさらだ。可能だが簡単ではないだろう。
ほかのサイトにほとんど見つからないような情報であれば、バックリンクなしでも上位表示は可能だろう。しかし総合的にいえば、そのページの重要度を測る指標として、バックリンクは依然として最重要な要因の1つだ。
そもそも、本当にユーザーに対して価値を提供するコンテンツであれば、まったくリンクされないなんてことが現実にあるのだろうかという疑問はある。
404エラーページの出来は検索エンジンの評価に影響するか
ユーザーの評価には影響しそう (Google Webmaster Central office-hours)
ジョン・ミューラー氏が主催したオフィスアワーでのQ&Aをもう1つ紹介する。
次はこの質問とその回答だ。
グーグルは、サイト全体の品質を評価するのに404ページを見ていますか?
グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように回答している。
404ページは考慮していない。404のエラーコードを返すから、エラーページにあるコンテンツを実際には見ていない。
良くできた404ページがあなたのサイトにあっても、私たちは気付かないだろう。
だがユーザーはもちろん気付くだろう。サイトに滞在し続けてやりたかったことを完了できるだろうから、ユーザーにとっては良いエラーページはいいことだ。
結果としてほかの人に勧めるかもしれないし、その後も覚えておくかもしれない。
ということで、検索に関してグーグルは404ページの内容を考慮に入れない。しかしユーザーは、たとえ間違ったURLにアクセスしたとしても、情報を見つけられるかということに関してはたぶんおおいに気にするだろう。
わかりやすい丁寧な404エラーページを作っても、検索エンジンの評価は上がらない。インデックスされないのだから、当然だろう。つまり、検索エンジンでの上位表示という観点では、404ページがどのようなものかは、まったく関係ない。
だが、Webサイトは検索エンジンのためではなく、ユーザーのために作るものだと考えると、話はまったく違ってくる。良い404ページは、ユーザーに対して良い体験を提供できるからだ。
ユーザーあってこそのウェブサイトなのだから、検索エンジンの評価アップにはつながらないとしても、404ページはきちんとしたものを準備しておこう。
フェイスブック公式アプリがApp Indexingに対応
グーグルには追い風 (The Wall Street Journal)
米ウォール・ストリート・ジャーナルが報じたところによると、フェイスブックが公式アプリをApp Indexingに対応させたことをグーグルが明らかにしたそうだ。
フェイスブックのコンテンツがモバイル検索結果に表示された場合、フェイスブックアプリをインストールしていれば、フェイスブックのサイトにブラウザでアクセスせずに、そのコンテンツをアプリで開くことができる。
ただしフェイスブック内のすべてのコンテンツがApp Indexingに対応しているわけではない。プロフィールやページなどが対応しており、個人の投稿は対応していないようだ。
グーグルが現在インデックスしているアプリコンテンツは1,000億だという。フェイスブックがApp Indexingに対応したことでこの数字はさらに跳ね上がるだろう。フェイスブックのApp Indexing対応によってApp Indexingを気に入るユーザーが増えれば、置いていかれまいとしてApp Indexingを実装するサイトが増えるかもしれない。
グーグルにとってフェイスブックのApp Indexing対応は追い風になりそうだ。
次期ペンギン更新はアルゴリズム本体の更新、今後はリアルタイム更新に
年内に実施できるか? (Gary Illyes on Twitter)
ペンギンアップデートの次の更新について、グーグルのゲイリー・イリーズ氏にツイッターでフォロワーが質問した。
間もなく来るペンギンのアップデートは、アルゴリズム本体の更新ですか? それともデータの更新ですか? データの更新は、日々更新されていくものですか?
イリーズ氏はこのように返信した。
次のペンギンは(データの更新ではなく)アルゴリズムの更新になる。(今後は)リアルタイムで変更を反映できるようになるだろう。これは非常に大きな変更だ。
@forefront1 it will be an update to the algorithm. The new iteration will be realtime which is a huge change
— Gary Illyes (@methode) 2015, 11月 23
次のペンギン更新は年内に実施し、今後はリアルタイム更新になる予定であることにイリーズ氏はこれまで何度か触れている。今年も残すところ1か月あまりだ。ペンギン更新実施のカウントダウンが始まっていることを期待したい。
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- GoogleがApp Indexingの対象範囲を拡大。アプリのみのコンテンツをインデックスし、ストリームすることが可能に。
アプリだけでも検索トラフィックを獲得できるようになる - Googleが検索結果の品質を評価するガイドラインの完全版を公開。
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