国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

4月に発生したグーグル検索のインデックス大障害の裏側に迫る

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Web担当者に役立つ最新情報

4月に発生したグーグル検索のインデックス大障害の裏側に迫る
謝罪も込めてグーグルが詳細解説 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ) 国内情報

今年4月にグーグル検索にインデックス障害が発生した。「一時的な不具合」と呼ぶには規模が大きく断続的なものだった。さらにはこの障害に連動してSearch Consoleにもトラブルが起きた(データの完全損失につながるほどの異常事態)。

異例とも言える障害の背景について、グーグルが公式ブログで報告した。報告以上に謝罪の目的も込められている。さらには、もし大きなトラブルが今後再び発生した場合にグーグルからウェブマスターたちにどうコミュニケーションしていくかについても言及している。

グーグル検索の背後では、複雑で大規模なシステムが稼働している。だからこそのトラブルだったようにも感じられる。このインデックス障害によって予期せぬ悪影響を受けた人には決して笑えない話ではあるだろうが、検索の仕組みに対する理解を深めるという意味でも読んでほしい。

★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

画像で作ったFAQコンテンツを構造化データでマークアップできるか?
できたとしても上位表示は難しいかも (John Mueller on Twitter) 海外情報

FAQリッチリザルトに関して、次のような質問があった。

画像とその画像のalt属性でFAQコンテンツが書かれています。ページ上のテキストとしては書かれていません。(ユーザーの目に見える)コンテンツをマークアップするというガイドラインに違反しているでしょうか?

質問者のサイトでは、文字ではなくイラストでよくある質問を解説しているのだろう。

この質問を受け、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように回答した。

テキスト情報が画像に埋め込まれているだけだとしたら、検索ではうまく表示されないだろうし、そのコンテンツに対してそのページを上位表示させるのは難しいだろう。

テキストコンテンツにはテキストを使い、画像コンテンツには画像を使うのがいい。

ガイドライン違反かどうかというもともとの質問にはミューラー氏は回答していない。画像とはいえユーザーには見えているのだから、ガイドライン違反だと判断されることはないだろうと筆者は考える。つまり構造化データの利用は可能だと判断する。

しかしそうは言っても、ミューラー氏が言うとおり画像(とalt属性)だけでは上位表示は難しいのも事実だろう。検索結果の1ページ目に出てこないと、FAQリッチリザルトは表示されない(技術的・品質的に問題がなくガイドラインに従っていたとしても)。リッチリザルトを表示させるにはある程度の順位も必要なのだ。画像だけのコンテンツではやはり厳しそうだ。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル検索チームが札幌にやってきた、北国で彼らは何を語ったのか?
次は東京・大阪で開催 (Machishima Wataru on note) 国内情報

イベント「Webmaster Conference Sapporo」が9月12日に札幌で開催された。当日のセッション内容をレポートした記事を紹介する。

イベントでは、グーグルの人によるセッションと、一般の人によるライトニングトーク、そして懇親会という構成。グーグルの人によるセッション構成は次のとおりだ。

  • Google検索入門
  • グーグル画像検索でもっとうまくやるには
    (Doing better on Google Images)
  • 検索の実態をサイトオーナーに届ける
    (Bringing Search insights to site owners)
  • SEO都市伝説を斬る
    (SEO Mythbusting)
  • ウェブマスターオフィスアワー Q&A

レポート記事は要点を丁寧にまとめてくれている。参加しなかった人はぜひ読んでほしい。

なお、東京と大阪でのWebmaster Conferenceが年内に予定されている。日程がすでに公表されている。

  • 東京 11 月 25 日(月)
  • 大阪 11 月 27 日(水)

募集開始はまだだが、(参加できるものと見込んで)スケジュール調整しておこう。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

【AMPストーリー事例】手作りのお弁当をアメブロがAMPストーリーでお届け
検索でのパフォーマンスが気になる (Shagamii on ツイッター) 国内情報

アメーバブログの「お弁当づくりランキング」コーナーを紹介する。

お弁当づくり ランキング

SEOコラムでなぜお弁当?といぶかしく思うに違いない。実はこのコンテンツはAMPストーリーで作られているのだ。お弁当を含む全185のジャンルでAMPストーリーによるコンテンツをアメブロは公開したとのことである。

目で見て楽しむコンテンツとAMPストーリーは相性がいい。ユーザーにどのように支持されるかに興味が湧く。そして、グーグル検索でどのようにトラフィックを集めるのかも気になるところだ。サイバーエージェントでSEOを担当している木村氏が何かの機会にレポートしてくれるとうれしいのだが……。

★★★☆☆
  • AMPがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

ChromeのネイティブLazy-loadにはwidth属性とheight属性を
そもそもちゃんと記述すべき (Qiita) 国内情報

Chromeブラウザが、JavaScriptライブラリなしで実現できる、Lazy-load(画像の遅延読み込み)を標準機能としてサポートしたことを前回お伝えした。さっそく、loading 属性を画像に追加しているウェブ担当者もいることだろう。

loading 属性によるネイティブLazy-loadを実装する際の注意点をここでは紹介する。

width 属性と height 属性を指定するようにしよう。

width 属性と height 属性も同時に指定していないと、Lazy-load自体は機能するのだが、バックグランドで警告が発生する。警告の内容は、「要素が loading=lazy で遅延読み込みしたが、寸法の情報がない。ちゃんと指定すると表示パフォーマンスが改善される」というもの。

要は、HTML上で画像をどのような幅と高さで表示するかを指定していないと、表示の更新が遅くなるということだ。具体的には、ブラウザは画像データを読み込んでから画像のサイズを把握し、そのうえでページ表示をレイアウトし直さなければいけなくなる。その処理を「リフロー」と呼ぶ。リフローはページ表示の完了を(ほんの少し)遅くしてしまうのだ。

もっともChromeのネイティブLazy-loadを利用しないとしても、width 属性と height 属性を画像には記述しておくほうがいいのは、間違いない。

★★★★☆
  • パフォーマンス改善がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

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nofollow リンク属性の扱い変更に関する解説記事を今回はピックアップ。

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