日本アフィリエイト交流振興会、第1回総会を開催、アフィリエイト業界の発展と改善に向けて取り組む
アフィリエイト業界の各種ステークホルダーが参加する団体「日本アフィリエイト交流振興会」は、第1回の総会を4月21日に渋谷で開催した。
総会では、まず代表の笠井北斗氏が、会の設立の背景や活動の方針に関する説明を行った。
現在のアフィリエイト業界の発展を妨げている問題として、
- アフィリエイトプログラムに対する理解不足
- ネガティブ面にばかり注目される業界
- アフィリエイト関係者間の協力不足
があり、「業界内で協力して改善・発展させる動きを、これまでは積極的にしてこなかった」として、同会を2010年12月に設立したもの。
笠井氏は同会の設立以前からアフィリエイト業界の発展のための活動を行っており、同会には、第1回の総会時点ですでにアフィリエイトサイト運営者が52名、広告主が27社39名、アフィリエイトサービス事業者(ASP)が11社14名参加しており、さらに官公庁やメディアと連携して活動していくという。
また、アフィリエイト業界の発展と改善に向けた取り組みとして、次の項目を挙げた。
- 教育(啓蒙)
- 不正対策
- 情報共有
これまでもASPやアフィリエイターなどがそれぞれこうしたセミナーや勉強会などを開催しており成果を出しつつあるとしたうえで、交流振興会としては、さらにこうした活動をオンライン・オフラインともに行っていくことに加えて、さらに具体的なアクションとして次のような取り組みを随時実施していく予定であることを述べた。
- アフィリエイト教育・啓蒙・表彰活動
- ガイドラインと認定マーク
- アフィリエイト総合窓口
- 業界外との連携強化
交流振興会としての直近の活動としては、6月9日に広告主向けの勉強会を実施する予定とのこと。
総会では、笠井氏の説明の後、アフィリエイト業界外部から招いた講師による講演が行われた。
まず日流eコマースの中川昌俊氏が、EC市場規模やトレンド、EC業界から見たアフィリエイトのイメージや業界内外の現状や、アフィリエイト広告主やASPにとって重要になってくることなどについて講演。
その後、一般社団法人ECネットワークの沢田登志子氏が、「業界外からみたアフィリエイト業界」と「霞ヶ関からみたアフィリエイト業界」として、消費者相談現場や関係法令の話題を交えながら、アフィリエイト業界の問題点や改善すべき点などを指摘・認識する講演を行った。
・日本アフィリエイト交流振興会
→ http://www.japan-affiliate.org/
日本アフィリエイト交流振興会は、アフィリエイト・プログラム(成果報酬型広告)が健全な発展をしていくことを目的とした任意団体。アフィリエイト・サイト運営者、広告主アフィリエイト担当者、アフィリエイト・サービス・プロバイダー担当者の業界3者が集まり、アフィリエイト業界内外で情報交換や啓蒙活動を行いながらアフィリエイト業界の発展とイメージ改善を目指す。
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