イマドキの若者意識「ウラハラ・マインド」とは? 電通総研が「若者まるわかり調査2015」を実施
電通総研は、電通若者研究部と共同で関東・関西・東海圏の高校生・大学生・20代社会人の3000人を対象に「若者まるわかり調査2015」を実施し、4月20日、調査結果を発表した。
若者の価値観、社会や将来に対する意識、コミュニケーションや消費に対する意識、趣味や好きなことなどについて聞いたもので、調査の結果、社会や将来に対する意識については、自分の将来を不安と感じている割合(64.4%)より、日本の将来が不安と感じている割合(77.3%)のほうが高いことが分かった。89.5%の若者は日本のことを好きと回答した。
コミュニケーション意識については、複数のグループやつながりを持ち、複数のキャラやSNSを使い分けてコミュニケーションしながらも、人間関係をリセットしたくなることがある、というマインドがあった。調査の結果「日本の将来は不安だけど日本のことは好き」「つながっていたいけど人間関係をリセットしたい」など、裏腹な意識=「ウラハラ・マインド」を持つ若者像が明らかになった。調査は2月6~9日に、関東1都6県、関西2府4県、東海3県の高校生以上の未婚15~29歳男女を対象に、インターネットを利用して実施。サンプル数は3000だった。
調査の結果明らかになった若者のウラハラ・マインドは「日本の将来は不安だけど日本のことは好き」「つながっていたいけど、リセットしたい人間関係」のほか、「自分たちが社会をリードしたいけど、変えることまでは考えていない男子」という特徴があった。「自分たちの世代が中心となってリード・牽引していきたい」のは58%で、「上の世代が中心となってリード・牽引していくべき」と答えたのは48%。「牽引していきたい」と答えたのがもっとも多かったのは男子大学生で68.6%だった。
一方、「社会の制度は自分たちの働きで変えられると思う」のは42.9%で「自分たちではどうにもならないと思う」のは57.1%だった。女子は「老後の生活が不安だけど、今は楽しみたい」という特徴があった。全体として「欲しいものはあるけど、堅実・節約家と思われたい」という傾向もあった。
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