2017年のPC動画広告、6秒以下の短尺素材を中心に4割増【VRI調べ】

ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は2017年のPC動画広告(インストリーム広告)素材の尺(長さ)について取りまとめた。

ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は、2017年のPC動画広告(インストリーム広告)素材の尺(長さ)について発表した。これは、自社の独自基準に基づいて収集・データベース化した、PCの動画広告やディスプレイ広告などの広告統計サービス「Web Ads Report Advance」の数値をもとにまとめたもの。この結果を紹介する。

YouTube「バンパー広告」などの浸透で6秒以下の短尺素材が増加

VRIが2017年の1年間に収集したPC動画広告(インストリーム広告)素材は12,198素材で、2016年の8,741素材と比較して39.5%の増加となった。

素材の尺(長さ)をみると、「16~30秒」が26%で最多となり、次いで「7~15秒」が23%となった。一方で、121秒以上の長尺素材も10%を占めている。

図:PC動画広告素材の秒数分布

2016年との比較では、特に「6秒以下」の短尺素材が大きくシェアを伸ばしている(2%→13%)。この理由としてVRIは「YouTubeの『バンパー広告(スキップできない6秒以下の動画広告)』など、短尺の動画広告が浸透してきている」ことを挙げている。

なお、1秒ごとの集計では「15秒」が全素材中22%で最多となり、以下「30秒」18%、「6秒」13%となっている。

業種別ではメディアが短め、住宅・不動産が長め

動画広告出稿企業の主な業種別に素材の秒数をみると、相対的に「メディア」で30秒以下のシェアが高く(61%)、「住宅・不動産」および「その他のサービス(旅行、観光/レジャー/官公庁など)」で31秒以上のシェアが高い(それぞれ48%、46%)。

図:PC動画広告素材の業種別秒数分布(2017年)

特に「住宅・不動産」では全体とくらべ「6秒以下」のシェアが低く(5%)、「61~120秒」が突出して高い(23%)。

  • 同じPC動画広告に関するデータをもとに、広告主の出稿状況にフォーカスしてとりまとめた発表がこちら:2017年のPC動画広告、広告主数が24%増加。出稿量トップはAmazon【VRI調べ】
    https://webtan.impress.co.jp/n/2018/02/06/28247

調査概要

  • 【対象サイト】YouTube、GYAO!、ニコニコ動画
  • 【調査方法】動画コンテンツ再生にて、プレロールの動画広告素材を収集しデータベース化
  • 【調査期間】2017年の1年間
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