2017年のPC動画広告、広告主数が24%増加。出稿量トップはAmazon【VRI調べ】
ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は、2017年の動画広告出稿状況について取りまとめ、発表した。自社独自基準に基づいて収集・データベース化した、PCの動画広告やディスプレイ広告などの広告統計サービス「Web Ads Report Advance」の数値をもとにまとめたもの。その結果を紹介する。
広告主数は24.4%増の2,330社。半数が新規に出稿
2017年の1年間にPC動画広告(インストリーム広告)を出稿した広告主数は、2,330社。2016年の広告主数(1,873社)と比べて24.4%増加している。この2,330社のうち1,278社は前年の動画広告の出稿がなく、「動画広告出稿に関する広告主の裾野の拡がりがうかがえる結果となった」(VRI)。
業種別の傾向は前年と同じ。ディスプレイ広告との比較では製造業が多く、小売が少ない
業種別に2017年の動画広告出稿社数のシェアをみると、“旅行・観光”“レジャー”“官公庁”などを含む「他のサービス」が32%と最多となり、次いで「製造業」25%、「IT業種」12%が続く。それ以外の業種も含め、前年の傾向と大きな差異は見当たらない。
2017年のディスプレイ広告出稿社の業種別シェアと比べてみると、PC動画広告は相対的に「製造業」のシェアが高く、逆に「専門店(小売)」のシェアが低い傾向が見受けられる。
最多出稿はアマゾンジャパン、次いで日産自動車
2017年に出稿されたPC動画広告(インストリーム広告)の推定出稿量の広告主別ランキングをみると、「アマゾンジャパン」が最も多く、「日産自動車」が続いている。以下、「Netflix」「Perform(DAZNを運営)」といった動画配信サービス事業者が上位にランクしている。
PC動画広告とPCディスプレイ広告の両方で推定出稿量が上位20社に入っているのは、「アマゾンジャパン」「日産自動車」「ソフトバンク」「トヨタ自動車」「楽天」「ヤフー」の6社。
調査概要
- 【対象サイト】YouTube、GYAO!、ニコニコ動画
- 【調査方法】動画コンテンツ再生にて、プレロールの動画広告素材を収集しデータベース化
- 【調査期間】2017年の1年間
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