日本人がメールをチェックする時間、諸外国に比べぜんぜん少なかった。インドに比べ約4分の1【アドビ調べ】
アドビは、電子メール利用実態調査「2019 Consumer Email Survey」の結果を発表した。米国、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、インド、日本の7国における現状を比較分析している。
諸外国に比べ日本は、メールチェックの時間は最短、開封率も最低
まず、「メールをチェックするのに、平日どのくらいの時間を費やすか」を聞いたところ、日本人は仕事関連メールで77分、私用メールで53分と、いずれも7か国で最短。最も長かったインドの仕事334分、私用241分と比較すると、ほぼ4分の1の短さだ。
ただ、メールをチェックする時間が多いほどあるいは少ないほど良い、というわけではない。日本に比べ海外は「対面でのミーティングが少ない」「テレワークやフレックスタイム等の働き方が進んでいる」といった理由が背景にあるためと考えられる。なお、受信ボックスの未読メールをゼロにする習慣がある人は、ほぼどの国でも4~5割台だった。
続いて「チェックしたメールが開封される率はどれくらいなのか」を調べると、日本人は、仕事関連で受信したメールのうち開封するのは69%。「役立つと思うメールだったか」も49%と、いずれも他国より低く、“時間をかけていない分、シビアにメールをチェックしている”という印象だ。逆に、開封率が一番高かったのはドイツで83%、役立つと思うメールは64%だった。
企業からのプロモメール、日本ではやはり低い関心
ここで、「思わず開きたくなるほど関心を引く、企業からのプロモーションメールはあるか」についても聞くと、日本は仕事関連でも私用でも20%と、やはり諸外国に比べて低かった。
なお「プロモーションメールを不快に思う理由」では、「メールが頻繁すぎる」43%が最も高く、私用メールの場合、日本では、「(パーソナライズされたプロモーションメールの)提案が自分の興味に合ってない」44%が最も高かった。
対面コミュニケーションより、メールや電話を好む日本。その割にチェックはしない
メール活用と比較対照するため、「職場でどのようなコミュニケーションを望んでいるか」を聞くと、日本は「メール」38%、「電話」25%が他国と比べて高く、「対面でのコミュニケーション」11%を大きく上回った。一方、インドと日本を除く欧米各国は「対面でのコミュニケーション」がメールを上回った。
また、「平日に朝起きてから職場に着くまでに、メールやソーシャルメディアをどの程度チェックするか」について聞くと、 仕事関連メールについて最下位はドイツの27%。日本は43%と数値はやや高くなるが下から2番目。豪仏米の各国では5割以上の人が、インドでは88%が、職場に着く前に仕事メールをチェックしていた。
また「休暇中に仕事関連の電子メールを見るか」を聞くと、最下位はドイツの42%。英国の51%に次ぎ、日本は54%で下から3番目だった。最も高いのはインドの95%。以下、オーストラリアの69%、フランスの68%、米国の62%が続いている。
調査概要
- 【調査対象国】米国、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、インド、日本
- 【調査対象者】10~60代の就労消費者
- 【調査方法】オンライン調査
- 【調査期間】2019年7月26日~8月6日
- 【集計サンプル数】計7,000人(各国1.000人
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