コロナ禍、不安を感じて多くの情報に接触しても、理解は高まっていない可能性【クロス・マーケティング調べ】

不安を感じている人ほど、ワイドショーやクチコミに注目。

クロス・マーケティングは、「新型コロナウイルス生活影響度調査」の結果を発表した。第1回(3月12日~13日)と第2回(3月27日~3月29日)を比較し、「コロナ渦で不安を感じる人と感じない人の違い」「不安を高める要因」を分析している。

不安を感じている人ほどワイドショーやクチコミに注目

まず「新型コロナウイルスへの関心」「新型コロナウイルスの理解」「新型コロナウイルスの情報源」「チェックしている情報源(メディア)の数」などを聞くと、“不安を感じている”とした人ほどニュースへの関心度が高く、チェックしているメディアの数が多かった。情報源では「ワイドショーなどの情報番組」「クチコミ」が、“不安は感じていない”とした人よりも相対的に高かった。

ニワトリとタマゴの関係だが、不安を感じている人ほどワイドショーやクチコミに注目し、ワイドショーやクチコミに触れている人ほど不安を増強させている図式が垣間見える。また、不安を感じて多くの情報に接触していても、理解度は高まっていないようだ。情報ソースをより厳選し、正しい理解を深めることが重要だろう。

 

「不安に感じること」を聞くと、「家族が感染すること」「治療法が見つかっていないこと」「終息時期が見えないこと」「日本の経済が悪くなること」に対しての不安が高かった。なおポイント差で見ると、「治療法が見つかっていないこと」33.0ポイント、「終息時期が見えないこと」32.6ポイント、「家族が感染すること」30.9ポイント、「日本の経済が悪くなること」23.1ポイントと、不安を感じている人・いない人で、認識にかなりの差が見られた。

 

調査概要

  • 【調査対象】全国20~69歳の男女
  • 【調査期間】第1回:2020年3月12日~13日、第2回:3月27日~29日
  • 【有効回答数】2,500サンプル
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