Instagram、世界の月間アクティブアカウント数は10億に。日本のハッシュタグ検索は他国と比べて5倍
11月26日、Facebook Japanはマーケター向けオンラインイベントセミナー「House of instagram」を開催。基調講演にはFacebook Japan 代表取締役の味澤将宏氏が登壇し、Instagramの利用者数やブランドにとってのInstagramの価値、今後の展開について語った。
Instagramにおいて日本は重要なマーケット
味澤氏は、Instagramにとって日本は最も重要なマーケットの1つであるという。Instagramと日本の利用者は親和性が高く、米国外で唯一プロダクト開発チームがある。また、日本のInstagram利用はユニークで、ユーザーがただ綺麗な画像を閲覧するだけの場所ではなく、積極的に興味のある情報を検索し、コミュニティとつながる場になっている。
さらに、誕生から10年を迎えたInstagramは、世界の月間アクティブアカウント数が10億を超えたが、その中でも日本は急速に利用者数が伸びているという。
ブランドにとってのInstagramの価値
Instagramのミッションは「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」ことだ。Instagramではアルゴリズムにより、利用者の興味関心に合わせてパーソナライズされたコンテンツが表示される。Instagramを利用したマーケティングでは、利用者の興味関心が先行することによって、発見からショッピング機能を利用した購買までの行動をシームレスに引き起こせるとしている。
味澤氏は、ブランドにとってのInstagramの価値を3つ挙げた。
- 喜びにつながる偶発的発見を創出
- 多様なコミュニティメンバーを通じた共感醸成
- 多彩なクリエイティブツールでブランドストーリーを多面的に伝達
それぞれについて以下に説明する。
喜びにつながる偶発的発見を創出
Instagramのユーザーは、自分の興味があることをInstagram上で積極的に検索している。特に日本の利用者はアクティブで、ハッシュタグで検索する回数は他国に比べて5倍多い。
さらに、ブランドについてもっと知りたいと感じたユーザーの42%がプロフィールを見に行くと発表した。そして、ユーザーが気に入った投稿を保存するという行動も増えてきている。
味澤氏は、「偶発的な発見からエンゲージメントまでを創出できることが、ブランドにとって大きな価値に繋がる」と語った。
多様なコミュニティメンバーを通じた共感醸成
Instagramでは、個人の利用者、著名人、インフルエンサー、パブリッシャー、ビジネスアカウントが対等な立場でコミュニケーションをとれるのも特長の1つだ。
味澤氏は、「ブランドからの一方的な発信だけに留まらず、関連するコミュニティからブランドの良さが発信されることで、より共感性が高まる」という。
たとえば、ファッションについてInstagramで検索することにより、他の一般利用者の着こなしを参考にするなど、自分と同じ価値観のアカウントを見ることで自分事化が進んでいく。
多彩なクリエイティブツールでブランドストーリーを多面的に伝達
ビジュアルコミュニケーションツールのInstagramは「ブランドの世界観を伝える上で非常にパワフルなツールだ」と味澤氏は述べた。なぜなら、ユーザーの「好き・欲しい」という潜在意識に直結した欲求を動かすにあたって、ビジュアルによって直観に訴求できるからだ。
Instagramユーザーの85%が、フィード以外の機能も利用していると回答。ストーリーズ、IGTV、ライブ、ショッピングなどをブランドが利用することによって、ユーザーにより魅力的に商品をアピールすることができる。また、最近はコマース、ショッピングの機能も充実。商品詳細のページから購入に誘導するショッピングタグや、ユーザーが発見タブからウィンドウショッピングのように見ることで、商品の発見や購入に導くInstagramショッピングなどの機能がある。
特に、日本の利用者は、ショッピングタグなどから商品詳細を見る割合が他国に比べて3倍と非常に高い。味澤氏は「これらの機能によって、Instagram上で興味を持ったブランド、プロダクトからシームレスに購入まで誘導できる」と語った。
新生活様式に合わせたARショッピング機能もテスト中
また、現在はARを使ったショッピング機能もテスト中だという。ARによって、実寸大商品が画面上に表示され、サイズや色を自宅で試して購入することが可能だ。新生活様式に合わせたInstagramならではの機能を今後も開発予定だという。
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