ヤフーの広告素材、約1億7千万件の非承認理由1位は「最上級表示・No.1表示」。一方で別の項目が急増【ヤフー調べ】
ヤフー(Yahoo! JAPAN)は6月8日、広告サービス品質向上のための審査実績をまとめた「広告サービス品質に関する透明性レポート 2021年6月リリース版」を公開した。同レポートはヤフーの公式サイトより、PDFファイルがダウンロード・閲覧可能。
2019年トップだった「ユーザーに不快感を与える表示」を抜いて「最上級表示・No.1表示」が1位に
ヤフーでは広告販売ルール(掲載基準や入稿規定)に基づき、広告素材(広告のタイトル、説明文、画像、リンク、キーワードなど)を判定している。今回のレポートによると2020年度は、2019年度の約2億3千万件から減少し、約1億7千万件の広告素材が非承認となっている。これは、違反表現を繰り返したり大量の非承認広告の入稿を行ったりする広告主が減少したためと考えられる。
非承認の理由については、「最上級表示・No.1表示」が増加し、2019年トップだった「ユーザーに不快感を与える表示」を抜いて1位となった。また増加比率で見ると「薬用化粧品(医薬部外品)、化粧品」が大幅に増加している。コロナ禍による扱い数の変化に加え、2020年度は日本化粧品工業連合会が定める化粧品等適正広告ガイドラインの改定にともない、審査基準の変更があったためだという。
2020年度の上半期・下半期の比較で見ると、事前審査での非承認率が、2020年度上半期の18%から、下半期は22%と、やや上昇を見せている。広告掲載面での非承認理由については、「性的な商品・サービス」「広告配信先運営者の明示不備」が減少した一方で、「個人・実態不明事業者」が増加していた。
アドフラウド対策において、「ディスプレイ広告で検知された無効クリック」の割合が、2020年度上半期の15%から、下半期は7%に半減した。デバイス別では特に「アプリ」「スマートフォン」が大きく減少している。これは、掲載面において特定クラウドサーバからの無効トラフィックがなくなったためだという。
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