三井住友カードが完全カードレスのクレジットカード「三井住友カード(CL)」の提供を開始

国内で初めて、アプリで利用、ネットショッピングやモバイル決済サービスの使用増加から

クレジットカード大手の三井住友カードは、従来のプラスチック製カードを使用しない完全カードレスのクレジットカード「三井住友カード(CL=カードレス)」の提供を10月4日に始めた、と同日発表した。国内で初めてという。モバイル端末専用となり、アプリで利用する仕組み。申し込みから最短5分でアプリにカード情報が発行される。「Visa」と「Mastercard」のクレジットカードブランドに対応する。

新型コロナウイルスの感染拡大を機にインターネットで買い物をする消費者が増えていることが背景。実店舗の買い物でも、クレジットカードを「Apple Pay」「Google Pay」といったモバイル決済サービスや、各種コード決済にひも付けて使うケースが増加している。ネットの買い物はカード番号を入力するだけで物理的なカードは不要。決済プラットフォームやコード決済はスマートフォンだけですむ。

三井住友カードでも多くの顧客がモバイル決済サービスを使用し、利用額も増加していることから、カードのない三井住友カード(CL)の導入を決めた。年会費は永年無料となり、200円(税込み)の利用で1ポイントがたまるポイント制度もある。申し込みした後に5分程度でカード番号が発行され、すぐにネットで買い物ができるほか、モバイル決済に登録することで、実店舗での買い物も即時に可能になる。

三井住友カードが、LINEグループでモバイル決済事業のLINE Payと展開しているクレジットカード「Visa LINE Payクレジットカード(LINEクレカ)」でも、同様に物理的なカードを使わない「Visa LINE Payクレジットカード(CL)=カードレスLINEクレカ」の提供を同日開始した。三井住友カードと全日空(ANA)のクレジットカード「ANAカード」でもカードレスサービスの導入に向けて検討を進めている。

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