博報堂のXRプロジェクト「hakuhodo-XR」がスマホ試着サービス「じぶんランウェイ」開発

複数の自分の3Dアバターがバーチャル試着したファッションでランウェイを歩く体験を提供

博報堂とメディアサービス基盤開発・運用の博報堂DYメディアパートナーズは、XR(現実と仮想世界を融合する技術)開発プロジェクト「hakuhodo-XR」で「3Dアバター試着サービスプロトタイプ『じぶんランウェイ』」を開発した、11月22日に発表した。3Dスキャナ・プラットフォーム開発事業のVRC(ブイアールシー)の高速3Dアバター生成技術と即時オートフィッティング型バーチャル試着技術で、試着して歩く3D体験を提供する。

専用筐体で自分のフォトリアルな3Dアバターをわずか10秒程度で生成

じぶんランウェイは、スマートフォンのアプリで提供するサービスの試作モデルで、自身の3Dアバターを専用筐体で生成した後、試着したいファッションコーディネートを6つまで選び、ショーでモデルが歩く細長いステージのランウェイ形式で自分の姿を360度見ることができる。後ろ姿や動いている姿を瞬時に確認・比較できるので、実店舗でいくつも試着する時間がなくても、アプリで気軽に商品購入を検討できる。

「じぶんランウェイ」のイメージ

複数の自分の3Dアバターが同時にランウェイを歩く現実世界で不可能な体験を提供することで、購入決定の最後の一押しや買物の納得感に寄与する。コロナ禍でリアル店舗への来店が難しい中で、オンラインとオフラインを融合するOMOによる試着機能を提供するだけでなく、アイテムの人気動向を計測するプレマーケティングへの活用も想定する。商業施設やアパレルブランドなどと協業したPOC(概念実証)を2022年初頭から始める予定。

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