「やらかし社員」が起こすトラブル、「採用段階でSNSなどからプライベート把握が必要」という企業が7割近く【ソルナ調べ】
ソルナは、「やらかし社員」に関する調査結果を発表した。中小企業(従業員数300名未満)で面接などの採用業務に携わっている経営者・役員101人が回答している。
SNSの事前チェックも有効な対策に? 実施中の企業は1割ほど
まず「やらかし社員」に関するイメージとして複数の選択肢から「勤め先社員で当てはまる・思い当たる人物」を聞いた。その結果「失敗を隠す」33.7%が最多で、以下「『私の仕事じゃないんで』と言う」29.7%、「上司の指示を聞かない」28.7%、「遅刻・欠勤が多い」27.7%が上位に並んだ。こうした特徴を持つのが「やらかし社員」だと言えるだろう。
あわせて「こうした社員によって生じた問題」を聞くと、「周りの社員のモチベーション低下」63.6%が特に多く、「周りの社員の業務負担増加」51.5%、「顧客満足度の低下」40.9%が続く。「企業ブランドイメージの低下」「採用活動への悪影響」といった声もあり、社内だけでなく顧客を含む社外にも迷惑がかかっている様子がうかがえる。
一方で「やらかし社員を採用時に見極められるか」を質問すると、「かなり難しいと感じる」22.8%、「やや難しいと感じる」37.6%で、経営者の6割ほどが困難だと考えていた。その理由としては、「面接では本当の素が分からないから」82.0%が圧倒的に多い。やらかし社員は環境や教育で改善できるのではなく、本人の“素”と捉えられていることがわかる。
そこで見極めが難しいと考えている61人に「どのような施策によって、見極めができるようになると思うか」を聞いてみると、「採用前に一定期間のインターンを実施」41.0%、「試用期間の延長」37.7%、「適性検査の導入」31.1%といった意見が多い。
そのほかの施策として、近年はSNSでの発信内容を人事部が事前確認するといったことも発生している。「やらかし社員を見極めるために、採用段階で、SNSでの発信内容に関する調査など、応募者のプライベートの様子について詳しく把握することは必要だと思うか」と質問したところ、「かなりそう思う」19.8%、「ややそう思う」47.0%で、7割近くがSNSチェックを視野に入れていた。
さらに具体的に「お勤め先で現在、採用時に応募者のSNSの調査を行っているか」と聞くと、「行っている」7.9%、「現在は行っていないが、検討中である」19.8%と一定数がすでに実施していた。
調査概要
- 【調査対象】中小企業(従業員数300名未満)で面接などの採用業務に携わっている経営者・役員
- 【調査方法】IDEATECH「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 【調査時期】2024年9月18日~19日
- 【有効回答数】101人
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