小学生の「放課後」に格差!? 年収300万円未満の子どもの70%が習い事ゼロ【放課後NPOアフタースクール調べ】
共働き家庭の小学生、放課後どう過ごしてる? 調査で判明した意外な実態。
3/24 8:00 調査/リサーチ/統計 | 調査データ
特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールは、共働き世帯1200人を対象に、小学生の放課後の過ごし方について調査を実施した。
共働き世帯の小学生、世帯年収300万円未満では約70%が「習い事なし」
共働き世帯の小学生で「習い事をしている割合」は61.6%。年収別に見ると、300万円未満では69.2%が「習い事なし」という結果に。地域別に比較すると、都市部に比べて都市部以外の方が「習い事なし」の割合が7.6ポイント高かった。

共働き世帯の小学生で放課後に友達と遊ぶ頻度が「週1回未満」と回答した子どもは52.1%。年収別に見ると、300万円未満の家庭で「放課後に全く友達と遊んでいない」と回答した子どもは52.3%で、他の年収家庭と比較して友達と遊ぶ頻度が少なかった。地域別に比較すると、都市部に比べ都市部以外で友達と遊ぶ頻度が少ない傾向が見られた。

自宅での過ごし方について聞いたところ、年収300万円未満の子どもは他と比べ、ゲームや本・漫画、お絵描き・工作をして過ごす割合が低く、さらにスポーツや音楽などをして過ごす子どもはいないという結果になった。この結果から、低所得層の子どもは自宅での過ごし方のバリエーションが少ない傾向が読み取れる。

「放課後の過ごし方」の満足度を聞くと、肯定回答(とても+少し満足)が77.5%。年収別に見ると、300万円未満の子どもの否定回答(とても+少し不満)が27.7%と多く、地域別では、都市部よりも都市部以外で否定回答が多かった。

また、放課後に友達と遊ぶ頻度が多いほど、放課後の過ごし方に対する満足度が高い傾向があった。

調査概要
- 【実査委託先】株式会社マーケティングアプリケーションズ「サーベロイド」
- 【調査期間】2025年1月17日(金)〜1月18日(土)
- 【調査対象】小学生の子どもを持つ共働き男女(有効回答数:1200)
- 【調査方法】インターネット調査
※小数点第二位以下を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合もある
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