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デジタルマーケティング界隈では、最近、動画マーケティング動画マーケティングと誰もが口にします。
動画がデジタルマーケティングで注目されはじめたのは、いつ頃からなんでしょうか。僕の肌感覚では、やはりあの超大型SNS、Facebookが自動再生型の動画広告をリリースした頃からだと思います。Facebookさんのサイトをみると、2014年10月15日(米国時間)とありますね。
Facebookを見ていると、確かに動画広告が自動再生されている気がします。あんまりじっくり見たことがないけど、ニュースフィードを下につらつら読んでいると、いきなり何か再生されていて、最初はびっくりした記憶があります。
で、ここからが本題なんですが、
そもそも動画ってどうして良いんでしょうね。
デジタルマーケティング界隈では、やれCPAに効く!CVRに貢献する!アテンション獲得に大きな影響を及ぼす!と言われているし、僕自身も動画のメリットをお客さんに伝えるときは「クリック率、コンバージョン率、ひいては直帰率改善に役立ちます」とか言います。
でも、僕が考えたいのはそういう業界的なことじゃなく、一般論として、なぜ動画がそもそも良いのか、っていうこと。
いったん、プライベートで考えていきます。
僕には1歳半の双子の娘がいるんですが、例えばどこかに旅行にいったりすると、当然記録に残したいので写真や動画をiPhoneで撮ります。こないだ沖縄にいったときは撮りまくりました。
みなさんもそうだと思います。
久しぶりの友達とディナーを楽しんでいる瞬間。
恋人とはじめてのディズニーランドでワクワクしている瞬間。
親戚一同集まって、おばあちゃんの米寿を祝っている瞬間。
でもそのとき、実は1つ迷うことがあります。それは、
写真で撮ろうか、動画にしようか
それは瞬間的な迷いです。そのとき僕たちはなぜその瞬間を写真にしたのか、なぜ動画にしたのか。
上の例で考えると、例えばこんな区別ができるんじゃないでしょうか。
久しぶりの友達とディナーを楽しんでいる瞬間
写真=記念の一枚としてテーブル・料理全体も含めて店員さんに撮ってもらう動画=ちょっと酔っ払ってきて、ふざけたくなったとき
恋人とはじめてのディズニーランドでワクワクしている瞬間
写真=シンデレラ城をみて興奮。「ねえせっかくだから写真撮ろ!」
動画=ウェスタンリバー鉄道に乗ってガタゴト揺れて景色をみているとき
親戚一同集まって、おばあちゃんの米寿を祝っている瞬間
写真=一同が整列し、おばあちゃんをセンターに据えて記念にぱしゃり
動画=おばあちゃんから今後の抱負を語ってもらいたくなったとき
ここで、写真と動画の切り分けについて、なんとなく分かってきました。
写真は、とある出来事を「象徴的」に記録として残しておくことで、あとになって「どんな活動をしていたのか」を情緒的な感情と共に思い出すためのもの
象徴的というのがみそです。レストランであれば、自分たちを囲っているテーブル。ディズニーランドといえばシンデレラ城。おばあちゃんの米寿を祝っている関係者全員。あるいは、京都なら金閣寺、ハワイならワイキキビーチ。ニューヨークなら自由の女神。
あるいは、もしあなたが芸能人を道端で見つけたとしましょう。そのとき、その芸能人が大ファンだったらどういう行動に出ますか?動画ではなく、写真を撮りたいと思うはずです。その出来事を象徴的に記録するもの、それが写真です。
じゃあ動画ってどんなときに撮ろうと思うのか。
動画は、その出来事のなかで、「ちょっとした何気ない風景・瞬間」を切り取ることで、その出来事をより立体的に記録しておきたいときに撮る
何気ない風景や瞬間というのがみそです。象徴的な人や物では決してないんだけれども、ある出来事において、その出来事が「どのように楽しかったのか」「どんなワクワクがあったのか」を何気ない、自然な、飾り気のない姿として記録に留めておきたいときに、動画を選択するのではないでしょうか。
つまり、動画の良さとは、
その人(またはモノ)のリアルな姿を見られること
というのが僕の答えです。写真だと、どうしても構えてしまいます。ポーズをとって、格好付けます。しかし、その格好付けられた写真だけではその思い出に立体性がなく、リアリティが足りません。動画はそのリアリティを補填します。そして、より豊かな思い出としてその出来事を留めておけます。
最初に話を戻しましょう。
デジタルマーケティング界隈では、最近、動画マーケティング動画マーケティングと誰もが口にします。
じゃあ、マーケティングにおける動画の役割とは何なのか?マーケティングにおいて、動画はどのように生かすべきなのか?
その問題に対して、僕はこう提言したいと思います。
動画は"生かす”のではない。ただ撮るだけでいい
その商品の良さを知っているマーケターなら、どういう想いでその商品を作ったのか、それを立体的な記録として残し、ファンに伝えていきたいはず。その情熱があれば、おのずと動画は撮りたくなる。それは「生かす」のではない。ただ撮りたいだけなのだ。撮って、シェアしたいだけなのだ。
それで十分では!?
ソーシャルもやってます!