PageSpeedスコアとは結局なにか? モヤモヤが解消する裏側の話
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PageSpeed Insightsのスコア(以下PageSpeedスコア)が低い、なかなか上がらないとお悩みの企業が増えています。
例えばこんな疑問でモヤモヤしていないでしょうか。私はモヤモヤしていました!
- 本当は100点をとらなきゃいけないのでは?
- みんな実際、何点とっているんだろう? 何点なら人並み以上と言えるだろう?
評価エンジンとなっているLighthouseのソースコードや、PageSpeed Insights APIの出力をもとにロジックを紐解くと、意外なことがわかりました。
スコアはスピードの順位そのもの
PageSpeedスコアは、実はWebページの体感起動速度の世界順位を表しています。
もしあなたのページのスコアが90点ならば、世界全体で100人中10位相当のスピードということです(素晴らしい!)
そして100人中50位(中央値)はそのまま50点。50点以上なら世界の半数のページより速い、つまり人並み以上に速いページという評価となります。
よく知る学校の100点満点式のテストと比べると違和感がありますが、ある速度指標を元に統計的にスコアが計算されており、慣れれば立ち位置がわかりやすく便利です。
Webページの体感起動時間とは
PageSpeed Insightsを実行するとたくさんの監査項目がレポートされますが、実はほとんどがスコアに直接は関係しません。
Webページの初期段階における、5つの指標だけを元にスコアは計算されています。TTI、SpeedIndex、FCP、First CPU Idle、FMPの5つです(詳しくは末尾に紹介するブログ記事をご覧ください)。
ひとことで言えば、どんな手段を使ってもファーストビューが早く完成し、JavaScript(メインスレッド)の高負荷が早く収束すれば勝ちです。
レポートの項目はいずれも大事な指摘で対応して損はないですが、効率よくスコアを上げて成果を共有するには上記の指標への対策が近道です。
日本のサイトはスコアの面で不利
PageSpeed InsightsをWebページやAPIから実行すると、米国と思われるIPアドレスからリクエストが送信されます。
日本のサイトはほとんどが国内のデータセンターでホスティングされているので、距離の分スコアが低く評価されるようです。グローバルなCDNを利用をしているなら別ですが。
実際に検索エンジンがページ速度を評価する場合、どのように計測が行われているかはわかりません。ただ少なくとも日本人向けの日本のサイトという集団での競争力を考えると、40点程度が人並みのスコアとみなしてよいのではないかと思います。
通販トップ300サイトの中央値は26点
以前、日本の通販上位300サイトのモバイルトップページのスコアを調べたところ、中央値(100人中50位)は26点でした。
通販サイトはコンテンツが多い分、ハンデがありますがそれでも意外と低いスコアにとどまっています。
まとめ
100点に近づくことはユーザーにとっても善いことですが、100点は100人中1位のスピードということ。期待されるコンテンツやビジネス要件を犠牲にしてまで100点に固執する必要はありません。
そして、もし50点の場合、学校のテスト感覚だと「ヤバい!」と感じるかもしれませんが、それでも神経質になる必要はありません。50点は統計的に人並みか、日本のサイトとしてはやや優秀です。
詳しくは次のブログ記事をご覧ください。端折った部分や根拠となる個別の検証記事へのリンクを掲載しています。
PageSpeedスコアの人並みは何点? 40点でもまずは安心していいよ!という話
40点未満のサイトはSEO上のリスクとも隣り合わせかもしれません… Googleが実際どう評価するか詳細はわかりませんが…
まずは40点オーバーを目指してパフォーマンスを改善しましょう!
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