ドメイン名を取得するときにハイフン ( – ) を付けるべきかどうかについて

ランディングページやキャンペーンサイト、自社サービスでドメイン名を取得する際にハイフン ( - ) を付けたほうがよいかについてメリットとデメリットを挙げてみました。
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ハイフンをドメイン名に加えることについてのデメリット

インターネットの常識ではドメイン名にハイフンを使用してはならないと一般的に言われています。ハイフンを使用すべきではないと言われている理由を見ていきましょう。
 

1. ドメイン名の伝え方がややこしくなる

ドメイン名を登録するときにまず考えるべきことは、登録するドメイン名は短く、意味があり、覚えやすく、説明的で、一意である必要があるということです。

ドメイン名がこれらの基準を満たしていることを確認する1つの方法は「ラジオテスト」と呼ばれる方法を適用することです。ドメイン名がラジオで簡単に言うことができ、聞いている人が覚えられるのであれば、そのドメイン名はラジオテストに合格し、上記基準を満たしていることを示します。

想定するべき状況として、電話ごし、会議、プレゼンテーション、バーなどがあり、ドメイン名を口頭で伝える機会は数多くあります。ハイフンなどの非言語的な記号はドメイン名を口頭で伝えるときにつまずき、覚えにくい場合があります。
 

2. スパムのように見える可能性

ハイフンを使用して複数の単語を組み合わせたドメイン名は、スパムサイトであると認識されている場合が多く、このようなドメイン名のサイトURLのクリックをためらう人が多く存在します。

このような認識の差によって、ウェブサイトがちゃんとしたものだと思われなくなり、せっかく作成したウェブサイトに訪問する人数が想定より低くなってしまう可能性があります。
 

3. SEO (検索エンジン最適化)?

ドメイン名のハイフンがSEOに悪影響を与えるというのは噂話の域を超えません。 Googleなどの検索エンジンは、正確なアルゴリズムを外部に公開していませんが、ドメイン名のハイフンはランキングに影響を与えないことがGoogleの従業員による過去のコメントに基づいて推測されています

同様に、長すぎるドメインは検索エンジンで上位にランクされないと一般的に言われています。ハイフンの使用と何らかの相関関係があるかもしれませんが、決定的なつながりは見えません。

 

ハイフンをドメイン名に加えることについてのメリット

ドメイン名をハイフンでつなげたときにSEOの問題は存在しないようですが、口頭でハイフン付きドメイン名を伝えることの難しさと、スパムのように見えることが多いという事実は、ウェブサイトのドメイン名にハイフンを含むドメインを登録しないようにする十分な理由になります。

ただし、ハイフンを含むドメイン名を登録したい場合もあるかもしれません。どういった場合があるか見ていきましょう。
 

1. 読みやすさ

「ラジオテスト」は、ドメイン名が口頭で十分に伝達できるかどうかを確認するための良い方法ですが、ハイフンを付けるとドメイン名がハイフンなしの場合よりも読みやすくなり、理解しやすくなる可能性があります。

  • ローカルビジネスのドメイン名を登録するとき
    「place-product」または「place-industry」のように命名すると、こういった企業は新聞や看板で広告をうつ傾向があります。こういった場合、地理的領域と製品または業界をハイフンで区切ると、ドメイン名が遠くからでも一目で読みやすくなり、長期的には覚えやすくなります。
     
  • 別の言語でドメイン名を登録する場合
    一部の言語では、間にスペースを入れずに2つの単語を追加すると、間にスペースを入れた場合とは異なる意味を持つ場合があります。例えばドイツ語がそれに該当し、ドイツではハイフンを含むドメイン名が英語のドメイン名よりもはるかに一般的である1つの理由です。これは、日本語も当てはまります。こういった場合ではハイフンはドメイン名を理解しやすしてくれます。
     
  • 既にハイフンが使われている単語の場合
    同様に、既にハイフンが付けられている製品名や単語を使用してドメイン名を登録する場合、ハイフン付きのドメイン名のほうが覚えやすいです。このような場合、ドメイン名にハイフンを含めてはならないというインターネットの「常識」に従ってハイフンを削除するよりも、ハイフンを使う方が理にかなっています。
     
  • 2つの単語の分割が不明確な場合
    2つの単語で構成されるドメイン名を登録する可能性がある場合、2つの単語をどこで分割してよいか不明確な可能性があります。 Samuel Sungという名前の架空の人物がドメイン名の登録をしたいとき、人気のある電子機器ブランドとの混同を避けるために sam-sung.tld を登録したほうがよいと思うかもしれません。

2. ドメイン名を登録しやすい

人気の電子機器ブランドが既にそのドメイン名を購入しているため、Sung氏はsamsung.tldを購入することはできませんが、sam-sung.tldはまだ利用できる可能性があります。

ただし、ハイフンを除いて他のドメイン名と同じドメイン名を登録することは、多くの場合賢明な行動ではないかもしれません。意図していない場合でも、他社のドメイン名を利用してトラフィックを自分のドメインに向けようとしているように見えることがあります。

ドメイン名のハイフンなし版が既に登録されている場合は、ハイフンなし版が実際のWebサイトで使用されているかどうかを確認してください。そうでない場合にのみドメインを登録する方が安全です。
 

3. より短い文字列を登録できる可能性

ハイフンを使用すると、既存のドメイン名の短いバージョンを登録できる場合もあります。通常2つの単語で構成されるドメイン名がある場合、a-b.tldのようなドメイン名を登録し、それをドメイン名の「短い」バージョンとしてメインのドメイン名に転送することができます。一部の企業では、この種のドメインを一種のカスタムURL短縮サービスとして使用しています。

一般的にドメイン名をハイフンで登録するべきではないという「常識」であり、ドメイン名登録におけるベストプラクティスに従うべきです。

ドメイン名を登録するときには、将来のウェブサイト訪問者のことを考えるようにしましょう。説明するのが複雑になる場合や、ハイフンを含めるとドメイン名を覚えるのが複雑になる場合は、含めないようにしましょう。それ以外の場合には、ハイフンを含むドメイン名を自由に登録するとよいでしょう。

 

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Gandi.net について

Gandiは20年以上ドメイン名登録、管理サービスを提供しているドメインレジストラで、現在750種類以上のトップレベルドメインを提供しています。No Bullshit (誠実さ、透明性) をモットーに透明性のあるコミュニケーションを心がけサービスを提供し、オープンソースプロジェクトへのサポートや社会貢献プロジェクトの後援も行っています。

Amazon Web Services (AWS) が提供するドメイン名登録サービスのトップレベルドメインを提供するドメインレジストラでもあります。

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