夏こそ要注意! エアコンの冷えによる関節痛
短時間リフレッシュで仕事の効率UP
仕事の合間や自宅で、短時間でできるリフレッシュ法やエネルギー充填法を紹介。疲れたとき、気分転換したいときなど、いつでもピットイン!
- TEXT:加藤さこ
- ILLUST:田中斉
最高気温の記録を塗り替えるニュースが流れ、30度を越える日が続いています。職場でも家でもエアコンをかけっぱなしという人も多いのではないでしょうか。最近はエアコンの機能もアップして微妙な温度調整が可能になってきていますが、部屋の中と外との温度差が10度以上になると、身体への負担が高くなります。
この季節、夏バテ防止で体調に気を使うことも大事ですが、内臓だけでなく身体の外側もメインテナンスが必要です。冬の寒さのために身体が固くなって関節や腱を痛めることがありますが、夏でもエアコンによる冷えで腰、肩、足首回りの柔軟性が衰えたり、筋肉の疲労によって思わぬ怪我を招くことが増えてきています。寝苦しさから睡眠不足になりがちな人も要注意。ちょっとした段差のある場所でアキレス腱を切ってしまうという事故も夏に起きることが意外に多いのです。
この連載「ワーカーズピットイン」では、身体を鍛えたいが時間がないという人のために、職場でちょっと時間の空いたときに身体を動かせるトレーニングメニューも今後は紹介していきます。今回は自重を使ったストレッチに加えてチューブを使った筋トレも紹介していきます。筋肉を気持ちよく伸ばすことによって体内の血のめぐりも良くなり、仕事の能率アップにも役立ちますよ。しっかり管理していきましょう!
チューブを使ったトレーニング
01 正しいチューブの握り方
チューブは必ず二重に巻いて握ること。図のように親指でしっかり挟む。小指側から逆手持ちをするときも同様に行う。
02 足首などへの結び方
チューブを折り曲げ、足首に掛けたら足の甲で交差させてつま先を通す。
03 腰痛予防(筋トレ)
椅子に座って、背もたれにチューブを回し、胸の前で握る。おじぎをするようにゆっくりと上半身を丸める。
04 腰痛予防(ストレッチ)
椅子に座ってヒジを内側に入れるように上体を横にひねる。お尻が椅子から浮かないように。
05 アキレス腱炎予防(筋トレ&ストレッチ)
椅子の端に足首を固定し、つま先を伸ばした状態でチューブをかけて椅子に縛り付ける。張力に逆らうようにしてつま先アップ!
06 スネの疼痛予防(ストレッチ)
図のようにつま先を床に着いたまま、位置をずらさないようにしてヒザを斜めに下げるようにして負荷をかけてスネを伸ばす。
07 肩コリ予防(筋トレ)
椅子に座り、脚を伸ばして両脚にチューブをかけて端を両手に巻きつける。肩甲骨を寄せるようにしてヒジを後ろに引く。
08 肩コリ防止(ストレッチ)
両手で椅子の背もたれをつかみ、ヒザを伸ばしたままの姿勢で腰を曲げ、背中を反らせるようにして上半身を前に倒す。
※椅子を使うものに関しては、必ずキャスターの付いていないパイプ椅子などの安定したものを使用しましょう。
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