コスト算出の目安になりそうな発電量を試算してみる
コスト算出の目安になりそうな発電量を試算してみる
それではシャープのサイトを歩いてみよう。最初の目的である「コストを知る」のにピッタリ合致するコンテンツは、トップページから想像できるなかにはなさそうだ。とはいうものの、節約できる電気代の目安は発電量から分かりそうなので、まずは「発電量を試算」というコンテンツを見てみることにしよう。これはSTEP2「調べる」の上から3番目にリンクがある。
図3が「発電量を試算」のページだ。さっそく発電量シミュレーションをやってみることにしよう。「Clickしてスタート!」のボタンでも、その右側に配置してある「わが家の発電量シミュレーション」というビジュアルのどちらもクリック可能だ。クリックすると図4のページが新しいウィンドウで立ち上がるようになっている。
まずはSTEP01の地域の選択だ。地域によって晴れの日数など、天候条件が異なり、太陽光による発電量が違ってくるため、地域の情報が必要になってくるのだ。「首都圏」をクリックすると、STEP02で最寄りの都市を選択するように指示される(図5)。
この地域選択の文脈では誤解することもないので些細なことだが、ちょっと気になる点としては、都道府県名と市名が混在しているということだ。「東京」は都道府県名、「千葉」は県名とも市名とも受け取れ、「横浜」は市名である。ここでは「横浜」を選択して進むことにした。
現在の位置は、メイン画面上ではSTEP03なのだが(赤枠で囲んだ部分)、右側のSTEP進行表(緑枠で囲んだ部分)を見ると、まだStep01が埋まっているだけで、現在位置はStep02のようだ。それほど大きな問題だとは思わないが、少々混乱した。
またメイン画面の入力部分で、「何月分」(なんがつぶん)という表記が、「何月分」(なんつきぶん)、すなわち「何カ月分」の意味かもしれないと一瞬とまどった。うちの場合、水道料金は確か2カ月分まとめて徴収されていたと思ったが、電気はどうだったっけということが頭をよぎった。しかし選択する部分のプルダウンをクリックしてみると、1から12までが表示された。電気料金を12カ月分まとめて支払いなんてことはありそうもないので、特定のある月の使用電力量あるいは電気料金を入力すればよいのだというふうに納得できた。くどくなるので必要はないと思うが、強いて言えば「最近の1カ月の数値から年間消費量を推定します」といった試算の仕組みが書いてあればベストだろう。
この画面の入力部分は白抜き文字でしかもコントラストが低いので、例によって少々見づらいというのはあるのだが、月を選択し、数値を入力すると、そこではじめて[→ 試算する]ボタンの文字が濃く表示され、クリック可能になる。このインターフェイスはよい。しかもこのボタン内の「→」が少し左右に揺れて表示される(図7の赤枠部分)ので、ここをクリックするようにという指示をうまく伝えている。
[→ 試算する]ボタンをクリックすると、太陽光発電の予測電力量と、自宅での消費電力の比較図が表示される(図8)。発電量は太陽光パネルの設置状況によって違ってくると思うので、どういう前提で計算しているのかと思ったのだが、試算条件は「3.91kWシステムの南への1面設置を想定している」と小さい文字ではあるが記述されていた(赤枠で囲んだ部分)。
この結果表示画面のページで、「この図をお金に換算すると……」というリンクがある。ようやくお目当ての情報である「発電によって浮くお金」の話が聞けそうだ。
図9のように、このケースでは年間の電気代が約20万円のところ、発電によって10万円弱が浮くということが分かった。「試算結果は……」をクリックすると図10のように、その計算をして最終的に表示してくれるという流れだった。
補助金の金額情報が載っているページを探す
ここまででは、年間に10万円分の発電ができるということが分かったので、今度は設置などによる費用がいくらになるかを知れば、費用の回収期間が算出できるということになる。例えば200万円かかるのであれば、20年で元が取れるという計算になる。20年で回収というのはけっこう長いので、補助金が出るというのは当然だろう。
画面は省略するが、「補助金情報」のページからは
- 都道府県から調べる方法
- 郵便番号から調べる方法
の2つが選択できる。都道府県から調べる方法では、まず地図から都道府県を選択し、次に市区町村を選択するというステップで進む。
郵便番号から調べる方法は、郵便番号を入れて、確認ボタンを押すというステップで簡単だ。国と県や市町村など複数から補助金が出るため、このように地域を選択させることが必要になるのだが、筆者の地域では標準の3.5kWの場合、補助金額は、だいたい30万円だということが分かった。
ソーシャルもやってます!