「レスポンシブ・ウェブデザインはグーグルの評価が高い」は完全に間違い など10+4記事
「レスポンシブ・ウェブデザインはグーグルの評価が高い」は完全に間違い
3つのモバイル構成は平等 (ジョン・ミューラー氏のコメント on Google+)
レスポンシブ・ウェブデザインで作ったサイトは、グーグルがサポートするほかの2つのモバイル構成(PCとモバイルで別URL、同一URLでサーバー側で出し分け)よりも順位が高くなると聞きました。これは、本当のことですか?
Google+のハングアウトオンエアを利用した英語版のモバイルサイト向けオフィスアワーで、グーグルのジョン・ミューラー氏がこの質問に回答した。
そんなことはない。(レスポンシブ・ウェブデザインだからという理由だけで順位が上がると考えているのならば)それは正しくない。
レスポンシブ・ウェブデザインがランキング要因にプラスに働くことを、明確に否定した形だ。
この発言に関してGoogle+では次のようにコメントしている。
これは(レスポンシブ・ウェブデザインを優遇しないことは)、私たちが複数の構成をサポートする理由の一部でもある。自分のサイトとユーザーにとって最も良く機能するものを選べばいい。すべてにわたって本当に意味があると入念にチェックすることなく、1つの構成を盲目的に選択してはいけない。
モバイルはものすごく重要なテーマだ。自分のサイトで機能しない構成に無理やり合わせようとして時間を費やすのではなく、ウェブサイト全体に意識を向けたほうがやりやすい。
確かに、グーグルはレスポンシブ・ウェブデザインを推奨している。しかしそれは技術的に(「グーグル的」にと言い換えてもいいかもしれない)トラブルが少ない構成だからというのが大きな理由だ。
レスポンシブ・ウェブデザインを採用したからといって無条件に評価が上がることは、絶対にない。サポートする3つのモバイル構成は正しく設定できていれば、グーグルは平等に扱う。
日本語で読めるSEO/SEM情報
グーグルが検索結果内の検索ボックスをリニューアル
サイト内検索が重要なサイト向けか (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルは、ウェブ検索の検索結果ページにサイトリンクとともに表示されるサイト内検索の検索ボックスを、新しくした。デザインと位置を変更し、オートコンプリートに対応させた。
新しい検索結果内の検索ボックスで検索すると、グーグルではなくそのサイトのサイト内検索結果ページにリダイレクトされる。
ただし、このようにグーグルの検索結果ページにサイト内検索のボックスを表示するには、サイト側のHTMLに特殊なマークアップを追加する必要がある。
具体的には、schema.orgでマークアップするのだが、詳しくはドキュメントの解説を参照してほしい(今のところ英語のみ)。
サイト内検索がユーザーに頻繁に利用されるタイプのサイトで役立ちそうだ。逆にいえばあらゆるサイトで求められる機能ではない。
なお、補足情報を海外記事でピックアップしたので、そちらも参照してほしい。
グーグルによる再審査リクエスト合格のための5つの秘訣
これさえあれば一発合格間違いなし? (Google ウェブマスター コミュニティ)
グーグルは、再審査リクエストのプロセスに関するtips(ヒント)を紹介する #GoogleReconキャンペーンを、Google+の投稿で5日間にわたって行った。このキャンペーンは、全世界で行ったものだ。
各日のテーマは順に次のとおりだ。クリックするとその投稿にアクセスできる。
とりわけ新しい情報ということではない。しかし再審査リクエストが必要な事態に陥ってしまって、なかなか解除してもらえないときには、助けになるだろう。
ウェブマスターアカデミーでグーグルSEOを学ぶ
テストで100満点に挑戦すべし (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルは、新しいウェブマスターアカデミーを22言語で公開した。もちろん日本語で利用可能だ。
ウェブマスターアカデミーは、「グーグル検索と相性のいいサイトの作り方」や「ウェブマスター向けにグーグルが提供するツールの使い方」などを学べるオンライン講座。
モジュール1からモジュール3までの3部構成で、各モジュールの最後にあるクイズで理解度をテストできる。満点を取れるまで学習したいものだ。
URL削除ツールで検索結果から削除してもインデックスには残っている?
検索結果表示とインデックス登録は別モノ (作り方の研究ブログ)
URL削除ツールを利用したあとの状況から次のような推測をこちらの記事作者が抱いている。
つまり、「検索結果に表れない=インデックス削除」というわけではないものと思われます。(詳細不明。)
……インデックスしたデータは保存しておくよということなのかもしれません。(こちらも詳細不明。)
そのとおりだ。この方の自身の経験からの推測は正しい。
URL削除ツールは、グーグルのインデックスからURLの情報そのものを消去するわけではない。あくまでもグーグルの検索結果に表示させないようにするための機能を持つツールなのだ。
だから、ウェブマスターツールの[インデックス ステータス]には削除済みのURLの数を確認する機能があるし、検索結果から消えたあとでもURLの削除は取り消し(再登録)ができる(再登録できる期限はあるが)。
404エラーを返したりnoindex robots metaタグを記述したりしても、検索結果に表示させないようにできる。しかしいつ表示されなくなるかはクロールやその後の処理に依存する。だがURL削除ツールを利用すると非表示までにかかる時間を大幅に短縮できる。つまり、至急検索結果から消してほしいときに使えるのだ。
グーグルは、いったん記録したURLの情報を内部的には半永久的に保持していると思われる。検索結果に表示されるかどうかと、URLがインデックスに登録されているかどうかは、別モノだ(もちろん、それを区別すること自体に、ウェブマスター側にはあまり意味はないが)。
PageSpeedモジュールを使って帯域幅を最適化
難しい設定不要自動でやってくれる (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
主にホスティング事業者やシステム管理者向けのトピックだが、ApacheまたはNginxでウェブサーバーを構築している環境で、使用するネットワーク帯域幅を最適化する方法を、グーグルが解説した。
グーグルが提供するPageSpeedモジュールを利用する。ApacheやNginxにこのモジュールをインストールして帯域幅の最適化機能を有効にすれば、あとはPageSpeedがすべて解決してくれるそうだ。
グーグルのテストでは、1000コンテンツほどのサイトでこの機能を利用すると、帯域幅を平均で37%程度削減できたとのこと(古いブラウザの場合は25%程度)。
サーバー管理者向けの情報であるが、あなたがウェブ担当者兼サーバー管理者であるならきっと役に立ちそうだし、そうでなければ自社のサーバー管理者に伝えてあげよう。詳しい内容は公式アナウンスを参照してほしい。
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