メール、LINE、ソーシャルメディアなどの、どのコミュケーションチャンネルでユーザーは企業からの情報を取得したり閲覧したりしているのか。最新調査結果を、エクスペリアンジャパンが2月16日に発表した。
この調査は、
- 企業からユーザーに向けた情報発信時におけるコミュニケーションメディアの利用実態
- 企業からユーザーに向けたメールコミュニケーションに対するユーザーの意識・行動実態
- LINE・SNS・アプリの利用実態
についてインターネットアンケートを実施したもので、毎年実施されている。
まず「企業や店舗からの情報収集に利用するメディア」を聞いたところ、1位は「メール」95.4%で、前年の88.9%よりまだまだ増加している。
そのいっぽう2位の「LINE」68.0%が、前年の37.0%より大きく伸ばし、存在感を示している。
3位「Facebook」32.9%(前年は18.5%)、4位「Twitter」31.7%(前年は18.3%)もやや離れているが倍増しており、SNSの伸長具合は目を引く。
また年代別に「情報収集における最頻利用メディア」をみると、やはり「LINE」は若年層に強く、20代以下では52%弱とメールを上回っている。
しかしながら、メディアの利用目的別でみると、
- 情報の収集や閲覧のきっかけ
- 商品の購入やサービスの申し込みを検討するきっかけ
- 商品の購入やサービスの申し込みの決め手
のいずれでも「メール」は、全年代で1位。
若年層におけるSNSの伸びは無視できないが、“自社のユーザーの年代によって、メールとSNSを使い分ける”といった戦略が、現時点では必須だと言える。
企業情報の発信においてまだまだ強みを発揮しているメールだが、“スマートフォンで閲覧するユーザー”が年々増加している一方、「スマートフォンでのメール閲覧時、なんらかのストレスを感じる」という割合が71%と高い。
具体的に「スマートフォンによるメール閲覧時に感じる不便さやストレスの要因」を聞くと、「文字や画像サイズが小さい」89.4%が最多(あてはまる約60%、もっともあてはまる29.4%)。以下「リンクをタップしづらい」「横スクロールしないと見られない個所がある」が続く。
さらに「メールマガジン購読中止のきっかけ」を聞くと、「配信頻度が高過ぎる」60.3%が最多。以下「役立つ情報がない」49.9%、「内容がおもしろくない」47.1%が続いている。
フリーコメントは大きく「配信頻度やタイミング」「内容」「デザイン」「インセンティブ」の4つに大別される。
「不要と感じたメールの扱い」としては、「メールの削除や移動」48.5%がトップで、「配信停止処置」26.8%が2位。配信は行われていても、実はユーザー側で捨てられている可能性は考慮すべきだろう。
また、「メールマガジン受信用にアドレスを使い分ける」というユーザーが62%もいる。「いかに、閲覧頻度の高いアドレスで受信してもらうか」といった観点も必要と思われる。
さらに詳しい調査結果は「メール&クロスチャンネルユーザー動向調査2016年版」PDFファイル(39ページ)が、エクスペリアンジャパンのサイトよりダウンロード可能。
調査概要
- 調査対象:スマートフォンを保有してから1年以上経過している、15~69歳の男女
- 調査手法:インターネット調査
- 調査期間:2016年1月14日~17日
- 調査サンプル数:416サンプル
- 設問数:30問
参考リンク
ニュースリリースページ(エクスペリアンジャパン)
資料ダウンロードページ(エクスペリアンジャパン)
エクスペリアンジャパン
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
うむ。「76桁で改行」といったルールで運用していると、そうなっちゃうね。
改行なくしてくれればスマホでも見やすいのに。
でも、そうするとこんどはPCで横長になって見づらいんだよね……。
難しいですねー。
まぁ、いまはHTMLメールを使うのがいいんだと思うよ。
でも、HTMLメールって、デザインとか大変じゃないですかー。
いやいや。HTMLメールだからといって画像を使ってきれいにデザインする必要はない。最大横幅だけ指定しておいて、あとは段落や見出しのマークアップをするだけでも、かなり見やすくなると思うよ。
なるほどー。
昔はHTMLメールを表示しようとするとすごく重かったけど、今はそういう問題もないからね。
ですねー。メールも、まだまだいろいろ工夫の余地があるんですねー。
うむ。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
PC向けのテキストメールをスマホで見ると、ガタガタしてて、すごく見づらいんですよねー。