日経電子版スゲー! 何をしたらこんなサクサク表示にできたの??
Web担当者に役立つ最新情報
日経電子版スゲー! 何をしたらこんなサクサク表示にできたの??
グーグル社員が気付いたもう1つの高速化技術あり (こんぴゅ) 国内情報
まず、日経新聞のオンラインサイト「日経電子版」にアクセスして、何記事か読んでみてほしい。ページがサクサク表示される高速性に驚くはずだ。
11月5日にリニューアルした日経電子版は、デザイン面だけではなく、高速化も徹底的にチューニングしたそうだ。スマホ向けブラウザでの表示速度は従来比2倍になったとのことである。
「サイトのユーザー体験」という面において、非常に価値のあるリニューアルで、すばらしいとしか言えない。
この新しい日経電子版で活用している高速化技術を、エンジニアのKON Yuichi氏が解説してくれている。次のような技術を用いて高速化を実現しているそうだ。
- CDNをキャッシュの主軸に
- HTTP/2で画像やCSSの並列同時読み込みを実現
- Service Workerを活用して先読み&キャッシュ
- Resource Hint APIによる先読み
- 新しいファイル形式WebPを使った画像の軽量化
回線速度が比較的高速な日本の通信環境でも本当に速く感じる。サーバー管理者にも教えてあげて、サイトのスピードアップの参考にしてほしい。
ちなみにグーグルの山口氏は、紹介した記事で触れていない別の高速化技術にもっと強いインパクトを受けたそうだ。
新しい日経電子版のウェブサイト、Fastly使ったキャッシュとかHTTP/2とかService Workerとかwebpとか様々に注目されてますが、個人的に1番熱いのは、広告をiframeではなくShadow DOMに入れていることです。
— Yoshifumi Yamaguchi (@ymotongpoo) 2017年11月13日
- サクサク感は全員が体感してみるべき
- 技術がわかる人に伝えましょう
AMPページのアクセス解析ベストプラクティス【たぶん決定版】
日本のグーグルでもAMP Client ID APIがサポートされた (アユダンテ株式会社のコラム) 国内情報
Googleアナリティクスなどのアクセス解析とAMPページの相性が悪くデータをうまく分析できない問題が、ようやく(ほぼ完全に)解消されたようだ。
当初の問題があった状態から、グーグルがどのように変更してきて現状どうなっているのか、またGoogleアナリティクスでどう設定すれば正しく分析できるのかを、アユダンテの村山氏が詳細に解説している。
結論から言うと、AMP Client ID APIを構成することで、グーグル検索経由でAMPキャッシュにアクセスしたスマートフォンユーザーがその後自社サイトを訪れた場合でも、同一ユーザーとしてGoogleアナリティクスでアクセス解析が可能になった。
この機能は、公開当時はgoogle.comだけでのサポートだったが、日本のグーグル(google.co.jp)でも機能するようになっている。この記事を書いている時点では、日本語のヘルプ記事には依然として注釈が残っているが、オリジナルの英語版からは削除されている。また実際に機能していることを筆者も確認している。
アユダンテの村山氏が、AMP Client ID APIも含めた、AMPアクセス解析のベストプラクティスを解説している。AMP対応したサイトを運用しているなら、正確な計測のために参考にするといい。
「もうGoogleアナリティクスで別プロパティにして分析しちゃってるよ」という人も、「AMPの細かいことは別にどうでもいいけど、Googleアナリティクスをどう設定すればいいか知りたい」という人も、ぜひ参考にしてほしい。
- AMPがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- アクセス解析担当者に伝えましょう
アクセス解析初級者にありがちなアクセス解析に関する10の誤解
アクセス解析初級者にありがちなアクセス解析に関する10の誤解 (ベイジの社長ブログ) 国内情報
アクセス解析を始めたばかりの人に特にありがちな誤解を指摘した記事を紹介する。UXに強い制作会社ベイジの枌谷(そぎたに)氏が、次のような誤解を挙げ、それぞれ解説している。
- 機能が多すぎて使いこなせない
- サイトのページビューを2倍にしたい
- サイトの直帰率が50%を超えていてどうにかしたい
- リニューアルで操作性が向上したかを確かめたい
- 検索キーワードはもう分析に使えない
- 離脱率を改善したのにお問い合わせが増えなかった
- リニューアルしたら直帰率が1桁になって大成功
- 改善したのにコンバージョン率が下がって問題だ
- 一番アクセス数が多いホームから手直ししたい
- SEOをやってもコンバージョンに繋がらない
専任のアクセス解析担当者どころか専任のウェブ担当者も置くことが難しく、主業務の傍らに自社サイトを管理している中小企業の経営者や個人経営者にも役立ちそうな記事に思う。
アクセス解析は非常に大切だが、あくまでも手段に過ぎない。ビジネス上の意図や目的をよりうまく実現するためにアクセス解析ツールを利用するものであり、ツールや数字に振り回されないように、改めて理解しておきたい。
- アクセス解析に詳しくないWeb担当者 必見!
グーグル、ユーザーの現在位置に応じて検索結果を返すように変更。google.co.jpでもgoogle.deでも
他国のグーグル検索の結果を知ることが困難に (Google Japan Blog) 国内情報
グーグルは各国のドメイン名でグーグル検索のサービスを提供しているが、このたびどのドメイン名のグーグルで検索しても、検索ユーザーが今いる国のグーグル検索で検索した結果を返すように仕様を変更した。
これまでは、イギリスのグーグル(google.co.uk)で検索すればイギリス向けの検索結果が、オーストラリアのグーグル(google.com.au)で検索すればオーストラリア向けの検索結果が表示されていた。
しかし現在は、たとえばオーストラリアに旅行中のイギリス人が、使い慣れたイギリスのグーグル(google.co.uk)で検索したとしても、オーストラリア向けの検索結果が返されるようになっている。
検索する場所に関連性が高い結果を提示することが利用者にとってより役立つとグーグルは考えたようだ(もしかしたら、国ごとの規制や裁判結果の反映を確実にするためかもしれないが)。
多くのウェブ担当者には影響を与えない変更である。しかしグローバルサイトを運用しているウェブ担当者が意識しておくべきことがある。それは、通常の検索方法では、他国のグーグルの検索結果を日本からは正確に知ることが難しくなったことだ。
- グローバルサイトのWeb担当者 必見!
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグルが六本木から渋谷に移転、2019年に新オフィスをオープン
訪問してみたい! (Google Japan Blog) 国内情報
SEOとはほとんど関係ないのだが、グーグルに関するニュースを最後にお伝えしたい。
日本のグーグルが移転を計画している。現在の六本木ヒルズから、渋谷に建設中の渋谷ストリームに本社オフィスを構える。移転は2019年5月の予定だ。
新オフィスは現在の倍以上の人数を収容できるそうだ(日本法人には現在1300人の社員がいるとのこと、もっとも全員が六本木オフィスに勤務しているわけではないだろうが)。
日本だけではなくグローバルのグーグル公式ブログでも発表されたくらいの扱いなので、グーグルにとっても大きなニュースのようだ。新しい環境のなかで、検索も含めて新しいサービス/プロダクトを日本のグーグルは創出していくに違いない。
検索チームには、新オフィスでのイベントを企画して筆者たちを招いてほしいものだ。;)
- Googleのファン用(ふつうの人は気にしなくていい)
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
検索でのJSの扱いと、PWAに関する記事を今週はピックアップ。
- JavaScriptで生成されたコンテンツもリンクも静的なものと同等にGoogleは評価する。ただし時間がかかることも
レンダリングしたあとは違いなし
- ホントにSEOを極めたい人だけ
- GoogleはどのようにしてモバイルUXの向上に取り組んでいるのか? #ChromeDevSummit 2017 基調講演からレポート
PWAがんばってます
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 技術がわかる人に伝えましょう
ソーシャルもやってます!