高校生のギガ数平均は? 1か月のデータ使用量から見る中高生のスマホ事情
今日は、中高生の「ギガが足りない」(通信速度制限にかかる)頻度など、中高生の通信利用実態調査の結果をお届けします。
MMD研究所が、テスティーの提供するスマホアプリ「TesTee」で共同調査として行った「2017年11月 中高生の通信利用実態調査」の調査結果を発表しました。
そのデータからは、中高生が「ギガが足りない」状況になっている頻度は、「毎月」が13%程度、「2~3か月に1回ほど」が14%~16%程度あることがわかりました。いっぽう、50%以上の中高生が、まったく/ほとんどギガが足りない状況にはなっていませんでした。
2~3か月ほどに1回以上「ギガが足りない」状態になっているのは30%弱
1年間のうちデータ通信容量を使い切ってしまい速度制限がかかる「ギガが足りない」状態になっている頻度は、中学生・高校生ともに多くはありません。
中学生の59.2%、高校生の52.0%が、ギガが足りない状態にはなっていませんでした。
ここからは安田の私見ですが、半分以上が通信速度制限に縁がないとはいえ、「毎月」と「2~3か月に1回ほど」の頻度でギガが足りない状態になっているとの回答を合計すると、中学生で26.7%、高校生で29.5%います。
速度制限にかかる頻度の高い中高生は、積極的にスマートフォンを活用している層だと想像されます。
となると、若年層向けのサイトやサービスを提供している企業は、サービスやサイトを利用するのに必要な通信データ量をできるだけ削減したうえで、そうした活動をしていることを利用者に周知することで、「自分たちに優しい、良いサービスだ」という認知を得られるのではないでしょうか。
契約通信容量は1GB~3GBが多いが、高校生は容量多め
では、中高生は、どのようなデータ通信容量の契約でスマートフォンを利用しているのでしょうか。
メインで使っているスマートフォンで契約しているプランのデータ通信容量について聞いたところ、中学生・高校生ともにでは月間1GB~3GBが最多でした。
ここからは安田の私見ですが、中学生よりも高校生のほうが比較的容量が多いほうに分布が寄っているのがわかります。また、自分が利用している契約プランの通信容量がわからないという回答も、高校生のほうが中学生よりも低くなっています。
そこから、中学生よりも高校生のほうが、より多くのデータ通信を行う傾向にあり、「ギガが足りない/足りなくなる」状況に関してより敏感なのではないかと想像します。
となると、高校生向けのサイトやサービスを提供している場合は、よりそうしたユーザー心理への配慮とアピールが重要になるのではないでしょうか。
モバイルデータ通信よりもWi-Fiでの利用が多い
中高生がスマートフォンを使うにあたって、モバイルデータ通信とWi-Fiそれぞれで利用している時間に関する回答を見ると、モバイルデータ通信でのスマホ利用時間が「1時間未満」「1時間以上2時間未満」が多いのに対して、W-Fiでのスマホ利用時間は「6時間以上」が最多と、大きく異なっていました。
ここからは安田の私見ですが、明らかにWi-Fiでの利用が多いことから、「ギガが足りない」状況を避けようとする中高生の気持ちが見えてきます。
モバイルデータ通信では契約通信容量を消費しますが、Wi-Fiでは契約通信容量を消費しないからです。
もちろん、自宅でのスマートフォン利用時間が長くなればなるほどWi-Fiでの利用時間が長くなります。夜間に外出しづらい中高生は自宅でのスマートフォン利用が長くなるのは当たり前なのですが、おそらく「家の外でも、できるだけWi-Fiがあればそれを利用したい」気持ちはあるのではないでしょうか。
やはりiPhone人気も、男子はAndroidと拮抗
ちなみに、利用しているスマートフォンのOSを聞いたところ、iPhoneの所有率が高かったのは女子高校生(69.0%)で、Androidの所有率が高かったのは男子高校生(51.3%)でした。
調査概要
- 調査期間: 2017年10月26日~11月02日
- 有効回答: 1,147人(内訳:中学生547人、高校生600人)
- 調査方法: インターネット調査
- 調査対象: スマートフォンを利用している中学生、高校生
- 設問数: 15問
- 調査主体: MMD研究所
「2017年11月 中高生の通信利用実態調査」はMMD研究所が行った調査で、ここに掲載した以外のデータがリリースページで紹介されているほか、Excel表やローデータを販売しています。
- 2017年11月 中高生の通信利用実態調査(MMD研究所)
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