SEOスパム経験者の言葉が沁みる! SEO事業者こそガイドラインを遵守すべき理由
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SEOスパム経験者の言葉が沁みる! SEO事業者こそガイドラインを遵守すべき理由
顧客にリスクを負わせてはいけない (サイバーエージェントSEO情報ブログ) 国内情報
SEO事業者は、品質に関するウェブマスター向けガイドラインを遵守すべし
当たり前のことのようだが、過去にSEOスパムをしていた経験をもつ人が言うと、また重みが変わってくる。
「自分自身、ガイドラインに違反するようなSEOを以前に行っていた」ことをカミングアウトしつつ、なぜガイドラインを守るべきか、自分はなぜそう考えるようになったのかを、サイバーエージェントの木村氏が語っている。
ガイドラインを守ることが重要だと木村氏が主張するのは、単なる正義感からだけではない。いまのグーグルではガイドライン違反したときのリスクが大きすぎるため、なにか問題があったときにSEO事業者の立場では取り返しがつかない損害を顧客に与える危険性があるからだ。
そうしたリスクのある施策が含まれるのであれば、顧客に対してもリスクをちゃんと説明する ―― それが、顧客に対してサービスとしてSEOを提供するビジネスとして当たり前の姿勢だ。
木村氏は、SEO事業者で働く人たちに対して、そのことを語りかけている。
そのスパムのリスクを説明し、責任をどう取るか明確化していないところは、お客様としっかり向き合っているとは言えないと思います。
ドーピングを選手(お客様)にさせておいて、「新ドーピング検査対応のドーピング薬です」「リスクのないドーピングです」と言ってるのと同じです。
そして、ガイドラインに反することはみなさんにではなく、
みなさんのお客様にリスクを背負わせることであるということ
お客様にリスクを背負わせるビジネスをしているということを覚えてください。
ガイドラインは、あくまでも私企業であるグーグルが定めたルールだ。そのため法律のように「だれもが遵守すべきもの」というわけではない。自社のビジネスのためにリスクと成果をてんびんにかけて、あえてガイドラインから逸脱するという判断もなくはない。
実際に木村氏も次のように言っている。
スパムSEOを提供しているSEO業者で、リスクを明確に説明しているところ、
要は、「超ハイリスク・ハイリターンです」「最悪ランク戻ってこないこともあるかもしれません」みたいなところまで説明して提供しているところには何も言う気は無いです。
しかし、世の中の多くのSEO事業者は、
ただ、明確にリスク説明をしているリンクSEO提供事業者を私は知りません。
「Googleの新アルゴリズムに対応したリンクです」「リスクが少ないリンク施策です」という"消防署のほうから来ました的消火器売り"のような売り方をしているところが多いようです。
というのが実情だろう。
また、そうしたSEO事業者でSEOについて教えられた若者が、本質的なことを学ぶ機会もなく、間違ったSEOを信じてしまっている場合もあるようだ。そうしたことに関しても、木村氏は憂いている。
“知らない”ことに起因するSEOスパムについては、グーグルの金谷氏も同様の気持ちを抱いているようだ。
真面目に、やる気がある若者がスパム業者に、そうとは知らずに就職していく状況を何とかしたい。入社前にもう少し会社のこと、業界のこと調べてくれれば。 https://t.co/RxQqSLNkNM
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2019年4月19日
さて、少し話がそれてしまったが、とにもかくにも品質ガイドラインの遵守はSEOに取り組むのであれば必須だ。木村氏が今回の記事を書いたのはSEO事業者向けにだったが、同じことは、ウェブ担当者にも、もっと言えばアフィリエイターにも当てはまる。
読んだことがあったとしても、これを機にもう一度ガイドラインを読み直しておこう。
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MFTでの検証で「その他のエラー」でリソースが読み込まれない理由
すっ飛ばしてしまう (John Mueller on Twitter) 海外情報
モバイルフレンドリー テスト ツールやURL検査ツールで、本来なら読み込まれるべきリソース(CSS、画像、JavaScriptなど)が読み込まれずに、「その他のエラー」になってしまうことがある。
この理由を、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように説明している。
(読み込むリソースの数に)決まった制限数があるわけではないが、検証ツールの類いは「すべてのリソースを取得しようとする」ことと「結果をできるだけ早く返そうとする」ことを同時に実現しようとする(なにせ、ユーザーはせっかちだからね)。その結果として、埋め込みリソースの読み込みを飛ばしてしまうことがあるんだ。
There's no hard limit, but with a tool like this we try to both do a live fetch of everything, and also provide an answer quickly (people are impatient :)), which sometimes results in embedded resources being skipped.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) 2019年5月15日
つまり、実際にエラーが発生しているのではなく、「検証ツールで結果を早く返すために読み込みを省いてしまっている」ということのようだ。
つまり、これはツールで検証するそのときだけの問題で、Googlebotによる実際のクロールにおいては、もっと長い時間をかけてリソースを取得してくれる。
とはいえ、検証のためのツールが正確に検証してくれないのは困る。読み込みを飛ばしたのであれば、「その他のエラー」ではなく「読み込みを省略しました」のようにもっと具体的に説明してほしいものだ。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
グーグルマイビジネスが有料化!?
今のところはただのアンケート (Search Engine Land) 海外情報
グーグルマイビジネスが将来的に有料化のサービスになるかもしれない ―― 少なくとも、有料化を疑わせるようなアンケートをグーグルが集めていたことを、Search Engine Landが伝えている(アンケートはすでに終了しているようだ)。
アンケートにはたとえば次のような設問があった。
以下は、上記の機能の金額です。どの金額なら利用したいと思いますか?
- 選択肢1: 月額50ドル
- 選択肢2: 月額60ドル
- 選択肢3: 月額30ドル
- 選択肢4: 月額25ドル
以下の機能のどの組み合わせを利用してみたいですか?
- ビジネスプロフィールの動画
- 身元確認
- セール
- グーグルによる保証
- 競合他社のプロフィールからのリード獲得
- レビューの自動応答
- 即時見積もり
- レビューの承認
- 注目レビュー
- ビジネスプロフィールからの広告削除
- 目立つ予約ボタン
あくまでもアンケートであるし、有料化するにしてもお金を払うことでより多くの機能、より高度な機能を利用するプランを提供するのかもしれない。従来の機能は無料プランとして提供を続けることも十分に考えられる(あるいは、機能を減らした無料プランもありうるだろう)。
いずれにしても、グーグルマイビジネスの有料化を、少なくとも構想としてグーグルは考えている(いた?)ようだ。
- ローカルビジネスがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
モバイルファーストインデックスへの移行は全体的には順調
あなたのサイトはMFIに移行できていますか? (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報
モバイルファーストインデックスの移行状況はどのような感じなのだろうか? グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにコメントしている。
進行中だ。なかなか難しい問題なので一歩一歩進めている。次のステップに関する詳しいアナウンスは、どこかの時点で発表するとは思う。そこからどういうふうに進めていくかに関してもだ。
概して言えば、担当チームは順調にやっていると思う。たくさんのウェブサイトがモバイル ファースト インデックスに対して本当によく準備できているのがわかっている、その結果、50%以上が切り替わっている。全体的にはいい傾向だと考えている。
検索結果の半分以上がモバイル ファースト インデックスに移行したページになったとグーグルが公表したのは、2018年12月だった(筆者注: 日本語訳記事が公開されたのは2019年1月)。その後どのくらい増えたのかをグーグルは明らかにしていない。
あなたのサイトはモバイル ファースト インデックスへの移行が無事に完了しているだろうか?移行したかどうかは、Search ConsoleのカバレッジレポートからURL検査ツールを実行すると調べられる。ユーザー エージェントがスマートフォン用 Googlebotになっていれば、通常はモバイル ファースト インデックスへの移行が完了している。
PC用Googlebotがクロールしたページばかりだとしたら、移行が進んでいない可能性が疑われる。公式ドキュメントとブログ記事を参照し、準備が整っていることを確認しておこう
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UX向上に役立つ「ペルソナ」「ユーザーテスト」のイロハ教えます
今のSEOはUX抜きに語れない (UX MILK) 国内情報
いまのSEOと切り離せない関係にあるUXのポイントを簡潔に解説した記事を紹介する。
検索意図に応えるコンテンツを作るために、次のようなことをしている人も多いのではないだろうか。
- キーワードツールで関連語などを調べる
- 共起語を調べる
- 関連するQ&Aサイトなどからニーズを調べる
- ブレインストーミングで意図を想像する
しかし、こうしたことを行って検索トラフィックが増えるだけでは、企業がSEOに投資するには十分ではない場合もある。ビジネスとしてWebサイトを運営するということは、「検索してページにたどり着いてもらうこと」だけでなく、「さらに、その後何らかの態度変容や行動をしてもらうこと」がビジネス目的だからだ。
本来のビジネス目的をより達成しやすくするには、コンテンツを、
- どんな状況で
- なにを達成しようとしている
- どんなユーザーのために
作るのかを理解して明示的に関係者間で共有し、仕事を進めることが重要だ。そのためにポイントとなる「ペルソナ」「ユーザーテスト」などをテーマとした対談記事を紹介する。
UXリサーチで定評のあるポップインサイトの池田氏と、UXとビジネス成果をふまえたWeb制作で有名なベイジの枌谷(そぎたに)氏の対談を、UX MILKが記事として掲載している。
記事で語られている、
「ペルソナ作り」と「ターゲティング」を混同しない
ユーザーテストは2人~4人でも十分意味がある
といったことは、ユーザー中心設計の世界では当然のように語られていることではある。しかしSEOの世界の人には新鮮に感じられるかもしれない。
ユーザー体験を高める方法はたくさんあるが、まずはこちらの記事を参考に、UX改善やユーザー中心設計の基礎を知ってみるのもいいだろう。
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海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
筆者が参加したGoogle I/Oカンファレンスで発表された検索関連の新機能を紹介する記事を3本ピックアップする。
- スピードレポートが Search Console に新たに追加、ベータテスター募集中 #IO19
サイトのスピード状況を包括的に把握できるレポート
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新たなリッチリザルト
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