WordPressテーマ変更でSEOに影響する5つのポイント【SEO情報まとめ】
初心者にも役立つSEO情報
CWV最適化でもう迷わない、デザイン要素ごと注意点とベストプラクティス7選
よく使われる要素のCWV最適化方法をまとめたページ (web.dev) 海外情報
コア ウェブ バイタルを最適化する方法を、ウェブでよく使われるデザイン要素ごとに解説したページをグーグルが公開した。
掲載されているのは次の要素だ:
- カルーセル
- フォント
- 画像
- 無限スクロール
- バナーや告知用ポップアップ
- プレースホルダ
- 動画
各デザイン要素について、次のような情報がまとまっている:
- CWVのどの指標が関係するのか
- ベストプラクティスや解説へのリンク
- CWVに影響を与えないコード例
特に、サイトで利用している要素については目を通しておきたい。さらなる最適化の余地に気付くかもしれない(英語なので、読むのが面倒ならグーグル翻訳などを使う)。
- CWV最適化がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 技術がわかる人に伝えましょう
SEO初級者に本当に必要なリソースとは?
グーグル公式情報だけで十分 (はてなビジネスブログ) 国内情報
バカに毛が生えたブログを運営する篠原誠氏が、SEO初級者に向けて情報収集の方法をアドバイスした。
篠原氏が勧めるのは次のリソースだ。
- 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
- Google 検索セントラルブログ
- Google 検索セントラル
- ウェブマスター向けガイドライン
- Japanese Google SEO Office Hours(Google 検索オフィスアワー)
すべてグーグル公式リソースだ。理由を篠原氏は次のように述べている。
SEOについてこれから学んでいこうと考えている初心者の方が、SEOの情報収集を行いたいとき、検索エンジンやSNSを使って調べることはおすすめしません。
なぜなら、有益な情報がありつつ間違った情報もあふれており、初心者の方がそれを判別するのはとても難しいためです。
そのため、初心者の方がSEOの情報収集をする際は、まず「日本の検索サービス最大手であるGoogleの公式情報を参照する」ことをおすすめします。
まったくそのとおりだ。まず頼るのは公式情報だ。SEO業界には、信頼できるスペシャリスト(たとえば辻氏や木村氏など)がいる一方で、古い情報や完全に誤った情報を流す人もいる(大半は悪意がないとしても)。だれが信頼できるのかの判断ができるようなるまでは、公式情報で十分だ。
筆者もこのコラムやブログを書くための情報収集として日々100以上のコンテンツをチェックしているが、最も重要視しているのは公式情報だ(ついでに言えば一次情報の確認は必須だ)。
辻氏も次のようにコメントしている:
SEO情報。初心者なら一切気にせず良いページを作ってれば良いし、初級者ならGoogleの公式ヘルプと公式ブログだけ見てれば良いし、中級者なら隔週金曜のWeb担の鈴木さんのまとめ記事だけ追加で良いし、上級者は毎週百記事とか目を通した上でそれを信じずに実務で全力で考え続けないと駄目と思ってます。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) September 16, 2021
特に前半が重要だ(後半は嬉しいお褒めでもある😊)。
初心者なら一切気にせず良いページを作ってれば良いし、初級者ならGoogleの公式ヘルプと公式ブログだけ見てれば良い
当面は公式情報だけを参考にし、ユーザーの役に立つサイトづくりに焦点を当てることがSEO上級者に向けてステップアップするいちばんの近道だ。
- すべてのSEO初級者 必見!
HTML5はSEOに有利? 不利?
どちらでもない (John Mueller on Twitter ) 海外情報
<main> タグ(要素)をグーグルが特別扱いすることはない
グーグルのジョン・ミューラー氏はこのようにコメントした。
We don't do anything special with <main> tags / elements.
— 🧀 John 🧀 (@JohnMu) September 24, 2021
<main>
はHTML5で定義されている要素で、「文書の主要なコンテンツ」に使う。とはいえ、「このページではこの部分が主要で大事」とグーグルが解釈することはない。
<main>
要素に限らず、<aside>
要素も <figcaption>
要素もグーグルは特別扱いしない。もっと言えば、SEO観点ではHTML5だからといって優位性は生まれない。
HTML5の、
<article>
<nav>
<header>
<footer>
<main>
<mark>
といったセマンティックなタグだからといって、
<div>
や<span>
と異なる扱いをすることはまったくないはずだ。HTMLのタグとなると、みんなの考え方が独創的になりがち(SEOとの関係を思い込みで見いだしがち)だよね。
I don't think we use them at all. People tend to be quite creative when it comes to using HTML :-)
— 🧀 John 🧀 (@JohnMu) June 8, 2018
逆もまた真なりで、HTML5を使ったからと言って不利になることもない。
HTML5を本来の意図どおりにちゃんと使うことは理にかなっている。そうすることでSEO面でのマイナスもない。
It certainly makes sense to use HTML5 properly if you can, there's no SEO downside to doing so :).
— 🧀 John 🧀 (@JohnMu) June 8, 2018
HTML5には、サイト作成に重宝する要素が数多くある。たとえば次のようなものだ:
- 専用の再生プレーヤーを必要とせずに動画を埋め込める
<video>
- レスポンシブ画像に利用できる
<picture>
多くのブラウザが現在ではHTML5をサポートしているので、使えるところではどんどん使って通常は問題ない。
ただしそれは「HTML」「セマンティック」「アクセシビリティ」といった観点からだ。検索エンジンの評価を上げるためにHTML5を使うのだとしたら、それは方向がずれているし、意味がない。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
コンテンツ著者の名前を書かないとSEOにマイナスか?
信頼してもらえるかどうかはユーザー任せ (John Mueller on Twitter) 海外情報
読者の信頼を得るためには、コンテンツ著者の氏名や経歴などの情報を提供することが大切だ。しかし、何らかの事情、たとえば本名や素顔を明かすことによる誹謗中傷を恐れて、匿名を望む人もいる。著者情報を提供しないとしたら、グーグルはどのように扱うのだろうか?
ジョン・ミューラー氏は次のようにコメントした:
著者の名前を追加することは、必須ではないが、推奨されるやり方だ。著者名を記載しているコンテンツと記載していないコンテンツがあるならば、そのままでいい。
しかし、どのコンテンツにも著者名を記載しないならば、それは「私たちを信頼してください(根拠はないけど)」とお願いするようなものだ。ユーザーがどのように反応するかは、私にはわからない。
It's not a requirement to add author names, but it is a good practice. If you can't do it for all content, so be it. If you can't do it for any content, and it's all basically "trust us", then I don't know how users are supposed to deal with that.
— 🧀 John 🧀 (@JohnMu) September 16, 2021
著者情報を書けないとしたら、信用するかしないかは完全にユーザー任せになる。サイトやコンテンツの信頼性は人間が見るのと同じようにグーグルは判断しようとしているという。そう考えると、匿名コンテンツの信頼性はSEO観点でも心もとないということになっていきそうだ。
少なくとも、グーグルにE-A-T(専門性・権威性・信頼性)を評価してほしいのならば、人間が見て安心できるように著者の情報を記載しておくほうが良さそうだ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル「ニュース記事を時間が経ったら削除する運営ルールは推奨しない」
昔の記事でも価値がある (Google SEO office-hours) 海外情報
昔の記事を削除すべきかどうかを、ニュースサイトのウェブ担当者がグーグルのジョン・ミューラー氏に質問した。ミューラー氏は次のように回答した:
古いニュース記事だけを削除してもたいした価値は得られないと思う。それにニュースサイトでは、昔の記事であっても役に立つことも時にはあるので、削除は勧めない。こうした観点からは、SEOを理由にした古い記事の削除は必要ないだろう。
ユーザビリティのために古い記事をアーカイブセクションに移動するのなら、もちろんそれはそれで構わない。でも、ただ古いからと言ってやみくもに削除するやり方は、私ならとらない。
新聞社系のサイトに限らず「古い記事を削除する」ルールになっているところは、今でもありそうだ。
しかし、昔の記事だからといって価値がなくなるとは限らない。昔の情報を探しているユーザーだっている。それにニュースサイトの記事には公開日を必ず記載しているはずだ。読者が日付を確実に認識できるようにしておけば、古い記事であることがわかる。
ニュースサイトではない一般サイトで古記事を残すかどうかは、一概には言えない。それでも、やはり古いからという理由でよく考えずに削除する必要はないだろう。古いことが理由で検索エンジンの評価が下がるとも思えない。
ページに訪問した人に情報が古いことで誤解を与える恐れがあるのならば、削除せずともたとえば次のような対応が考えられる:
- 古い情報であることを明記する
- 更新情報を追加する
noindex
にして検索に出ないようにする
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
ECサイトのケーススタディとChromeの仕様変更についての記事をピックアップ。
- 【ECサイトSEO】カテゴリページから長文コンテンツを削除して順位回復した事例
購入見込みユーザーに必要な情報だけに絞る。
- ECサイトのすべてのWeb担当者 必見!
- Chrome 94がセキュリティ強化🔐非HTTPSページへのアクセスを拒否
HTTPはそろそろ潮どき?
- HTTPSに移行していないすべてのWeb担当者 必見!
コメント
論点が違う
「グーグル「ニュース記事を時間が経ったら削除する運営ルールは非推奨」」
こうこの記事を執筆された鈴木謙一さんが書いておられるが、あくまでグーグルの社員は「昔の記事であっても役に立つことも時にはあるので、削除は勧めない。」「ただ古いからと言ってやみくもに削除するやり方は、私ならとらない。」と言っているだけです。
「非推奨」とまでは言っていないと思うが。
「削除は勧めない」がなぜ「非推奨」になるのか。
それに新聞社の記事は古くなった分は削除されますが、有料のアーカイブサービスを契約してもらえたら見れますよ。という商売なのだから、論点が違うと思う。
ご意見ありがとうございます
あくまでも禁止ではないという点、おっしゃるとおりです。
文字通り「推奨しない」ことを表すのに「非推奨」と言う言葉を使っていました。しかしこの言葉は技術畑などで「禁止の少し手前」「のちほど禁止になる予定」といった意味あいで使われることが多いものですね。
まぎらわしくならないように、見出しの表現を変えました。ご指摘ありがとうございます!
ちなみに、新聞社やメディアの古い記事に言及したのは、国内でもこうしたことに関連するSEOの動きが以前にあったことを受けています。一般に大きく話題になったわけではありませんが、「古い情報は削除」というフローを変えることでSEO面で成功したメディアがありまして。
「プロ向けのアーカイブサービス」と「一般向けのSEO」のバランスという観点を考えていただくために、あえて入れました。詳しくはここでは解説できませんが、ご参考まで。