5月のモバイルフレンドリー強化は、ランキング要因の追加はなし
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5月のモバイルフレンドリー強化は、ランキング要因の追加はなし
現状でモバイルフレンドリーなら問題なし (SMX Munichで直接取材)
今のところ、次のモバイルフレンドリーの更新で、新たなランキング要因の追加は予定していない。
これは、筆者がグーグルのジョン・ミューラー氏に確認した情報だ。
モバイルフレンドリーアップデートの影響力を5月からグーグルが強めることを、前回お伝えした。
モバイルフレンドリーの強化版ともいえる次の更新には、モバイルフレンドリーとして判断するための新たなランキング要因が追加されるのだろうかと気になっている人も多いことだろう。
この発表直後に、筆者は独ミュンヘンで開催されたSMXカンファレンスに参加しており、そこでミューラー氏から「それはない」という返事を得た。
現在モバイルフレンドリーなら(モバイル検索で「スマホ対応」のラベルが付いている、モバイルフレンドリーテストツールで合格する)、5月の更新後もモバイルフレンドリーとして認識されるだろう。
とはいえ、グーグルのモバイルフレンドリーの基準に合格することがモバイルフレンドリーの終着点ではない。スマホユーザーのユーザー体験を向上させるための取り組みは、グーグルと関係なく続けよう。
また、グーグルの金谷氏が、4月21日(木)に汐留で開催されるWeb担のイベントで登壇し、モバイルの“これまで”と“これから”について語るということだ。
改めて、「単なるモバイルフレンドリーではない」モバイル最適化を知りたい方は、参加してみるといいだろう。
ページに加えた変更は検索結果にいつ反映されるのか?
さまざまな要因が関わるので、状況による (Google Webmaster Central office-hours)
すでにインデックスされているページに加えた更新が実際の検索結果に反映されるまでに、どれぐらい時間が必要なのだろうか。
結論から言うと、検索結果への反映までの、決まったタイミングや一定の時間というものは存在しない。SEOに日々取り組んでいるこのコーナーの読者なら、きっと肌でわかっているはずだ。
グーグルのジョン・ミューラー氏が、検索結果に変更が反映されるタイミングについて英語版のオフィスアワーで説明している。要点をまとめると次のようになる。
再クロールの頻度はページによって異なる。
検索結果に反映されるまでにはさまざまなプロセスが介在するが、プロセスごとにかかる時間も変わってくる。
アルゴリズムによっても処理するのに必要な時間も異なる。
データセンター間でデータが同期するにも時間が必要になる。
したがって、検索結果への反映にかかる時間を「これぐらい」と一般化することは難しい。
キャッシュが更新されるのに2日かかり、次の日にスニペットが更新されたが、更新したページに追加したキーワードではもうすでに上位表示していた、なんていうケースも実際にあったのだという。
グーグルはHTML5の <aside> 要素でも特別扱いしない
ほかのコンテンツと同様 (John Mueller on Twitter)
HTML5で使える <aside>
要素は、メインコンテンツとの関連性が薄く補助的な目的で使われているセクションを示す意味をもつ。たとえば、サイドバーや本文中の参考情報、記事著者のプロフィールに使うことができる。
この <aside>
要素で囲まれた部分を、そのページのメインコンテンツとは違うものとしてグーグルは認識してくれるのだろうか?
グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、<aside>
要素だからといって特別扱いはしないそうだ。そのページにあるほかのコンテンツと同じように扱うとのことである。
@abondance_com @Missiz_Z @methode No, we see it similar to other text on the page.
— John Mueller (@JohnMu) 2016年3月11日
HTML5には、従来のHTMLやXHTMLにはなかったさまざまな新しい要素が追加されている。しかし、そうした新要素によってグーグルが評価方法を変えるという話を筆者は聞いた記憶がない。
グーグルのサーバーへのリクエストの75%が今やHTTPS
日本は84%の通信がHTTPSで、世界中で上位2位! (Google Online Security Blog)
グーグルは、同社が運用するサイトにおけるHTTPSへの対応状況を解説するページを、透明性レポートのサイトに追加した。
たとえば、グーグルのサーバーへのリクエストの75%以上が現在HTTPSで暗号化されているそうだ。
サービスごとの推移も示されている。
国別の暗号化されたリクエストの割合では、日本は84%で、堂々の2位にランクインしている。ほかにも、端末別の状況やHTTPS化の障害となっているものに関しても、透明性レポートでは報告している。
ちなみに、グーグル以外からのデータも含めると、インターネット上のグーグルを除いたトップ100サイトの25%がHTTPSを導入しているそうだ。
グーグルは、HTTPSによるウェブのセキュリティとプライバシー保護を推進している。こうしたHTTPSの普及状況のデータを示すことで、さらに推し進めていきたいのだろう。
グーグルの手動対策は期限切れで自動解除される
だが再び与えられる可能性が高い (The SEM Post)
グーグルが定めるウェブマスター向けガイドラインに違反した場合は、手動の対策が与えられることがある。手動の対策を与えられた場合は、検索順位を下げられる。最もひどいときには、検索結果から削除されることもある。
手動対策を解除してもらうには、違反箇所を完全に修正したうえで再審査リクエストを送信し、それが受理されなければならない。
だが、再審査リクエストが受理されていない状態でも手動対策が解除されることがある。それは、期限切れによる自動的な解除だ。
米サンノゼで先月開催されたSMX Westカンファレンスで、グーグルのフアン・フェリペ・リンコン氏は、「手動対策の期限切れ解除」について触れたそうだ。まとめると次のようになる。
通常、手動の対策には期限を設定しており、その期限が過ぎると自動的に消滅する。たとえ違反箇所が残ったままだったとしてもこの期限切れ解除は自動的に適用される。
こう考えると“逃げ得”のようにも思えるが、ガイドライン違反が残ったままだとしたら、再び手動対策が与えられる可能性が高い。その場合には、以前よりも厳しい罰を受けるかもしれない。
自動解除されたとしても、違反箇所の修正は必須だ。
これは新しい情報ではなく、2011年2月に、当時グーグルでウェブスパムチームのトップだったマット・カッツ氏が説明していたことだ。だが、SEOに取り組んでまだ日が浅いウェブ担当者ならば初めて聞くことかもしれないので、紹介しておく。
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