NECが東大と共同でクチコミ効果を分析しシミュレーションする技術を開発
2008/4/2 22:38 調査/リサーチ/統計
NECと東京大学は、サービスが普及する過程でのクチコミ効果を分析してモデル化することで、サービスがどう普及していくのかシミュレーションする技術を開発した、と3月31日発表した。東大大学院人文社会系研究科が社会心理学に基づいた消費者行動の分析を、NECサービスプラットフォーム研究所が消費者行動シミュレーションを担当した。研究では、アンケート調査データに基づき、さまざまな人間関係によって構成される人のつながりに類似した構造を、社会ネットワークモデルとしてコンピュータ上で構成。消費者間のクチコミの効果をとらえるため消費者を分類し、各消費者タイプの影響力を調査して消費者行動をモデル化した。
この社会ネットワークモデルと消費者行動モデルを使い、認知、関心、所有という購買に至るまでの消費者の心理的な段階の変化を可視化するシミュレータを開発した。これによって、人々がサービスを受け入れる過程の変化や、消費者タイプの違いによるクチコミ伝播の違いなどを、消費者集団全体の現象として分析・推定できるようになったという。NECは、この技術をマーケティングツールとして活用することで、消費者の視点に立ったサービス提案や効果的な情報発信を目指していく考え。
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