Web広告研究会、2011年宣言「ポスト検索~変わる生活者、Digitalコミュニケーション時代に向けて~」発表

生活者のコミュニケーション環境の変化に企業としてどのように対応するかが問われている

社団法人日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会は、2月21日開催した第23回WABフォーラムにおいて、「2011年Web広告研究会宣言」として、「ポスト検索~変わる生活者、Digitalコミュニケーション時代に向けて~」を発表した。

Web広告研究会 代表幹事
本間 充氏

宣言を述べたWeb広告研究会 代表幹事の本間 充氏(花王株式会社)は、生活者が検索エンジンを利用することが当たり前になっているが、昨今はエジプト革命のようにソーシャル上での検索行動が多くなっていることを指摘。「コミュニケーションなかでの検索が増え、生活者がそれを便利なものだと理解していることが背景にある」と話し、生活者のコミュニケーション環境の変化に企業としてどのように向き合うかが問われていることを説明した。

また、こうした変化は生活者の側では常に起きており、本間氏は「企業のコミュニケーション担当者はそれら(環境の変化)を見据えて人材育成をしていかなくてはいけないでしょうし、生活者を中心にコミュニケーションするチームを一体化しなくてはいけないかもしれない。今、私たちが問われている場所であり、そこを上手く使えれば、もっと上手くお客様とコミュニケーションできるのではないか、という思いがありこのような宣言をさせていただきました」と、今年の宣言の背景について話した。

「Web広告研究会宣言」は、同じような課題を抱える会員以外の企業・個人・研究者にもディスカッションを通じて広げていきたいという趣旨のもと、2002年より発表され今回が12回目。今年の宣言を受け、Web広告研究会は活動内容として「Digitalコミュニケーションの人材育成」と「Digitalコミュニケーションのアイデアの提供」の2つを掲げた。新しいDigitalコミュニケーション時代に対して、1ページずつ歩みたいとする本間氏は、「引き続きWeb広告研究会に積極的に参加してもらい、今年の宣言がWeb広告研究会が叫んでいるだけでなく、実際にそのようになったと具現化していただきたい」と話した。

なお、Web広告研究会ではWABフォーラムのほか、委員会セミナーや月例セミナーを開催している。今年のセミナーでは、「Webサイトはどうやって作るのか、Webの広告には何があるのか」といった活動から始まった、Web広告研究会の原点に返り、自社サイトについて忌憚なく意見交換できるような時間を作りたいと考えているという。

社団法人日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会
http://www.wab.ne.jp/

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