Webブランド調査で「Yahoo! JAPAN」がひさしぶりの1位に返り咲き【日経BPC調べ】

「暮らしに役立つ情報」「楽しい情報」を継続発信したサイトが高評価を獲得

日経BPコンサルティングは、「Webブランド調査 2020-春夏(4月)」の結果を発表した。7都府県に対し緊急事態宣言が発令された、2020年4月中旬に調査を実施している。有効回答数は35,448件。

「Webブランド調査」は、全国20歳以上のインターネット・ユーザーが日本の主要500サイトを、「アクセス頻度」「態度変容:企業活動」「態度変容:製品・サービス」「行動喚起」「サイト・ロイヤルティ」「サイト・ユーザビリティ」の6つの指数で評価し、「Webブランド指数(WBI)」を算出する内容。「2018-秋冬(10月)」から調査を行っている。

新型コロナの影響下で「暮らしに役立つ情報」「楽しい情報」を発信したサイトが高評価

今回の総合ランキング第1位は「Yahoo! JAPAN」(前回2位)で、2018年10月調査以来の1位返り咲きとなった。以下2位「楽天市場」(前回1位)、3位「Google」(前回4位)、4位「Amazon.co.jp」(前回3位)、5位「YouTube」(前回6位)が続く。

「Yahoo! JAPAN」のWBIは11.7ポイント増の118.3ポイント。「態度変容:製品・サービス」「行動喚起」「態度変容:企業活動」のスコアが大きく上昇した。キャンペーンコンテンツやメールマガジン、会員専用ページの利用に関する得票率が前回を上回るなど「行動喚起」がもっともポイントを伸ばした。Yahoo! JAPANは情報収集や購買行動と結びつきが強く、新型コロナでとくに必要性が高まったことが影響したと考えられる。

総合ランキング

インターネット専業企業サイトを除いた一般企業サイトでは、6位「サントリー」(前回5位)、8位「東京ディズニーリゾート」(前回10位)、10位「Kao花王」(前回21位)が上位3社だった。

「サントリー」のWBIは、8.9ポイント減の84.3ポイント。6つの指数すべてが下降していたが、キャンペーンコンテンツや会員ページなどの利用に関する「行動喚起」、製品・サービスへの関心や利用意向を示す「態度変容:製品・サービス」の2項目は、ともに80ポイント超を維持していた。

「東京ディズニーリゾート」は、0.9ポイント減の73.7ポイント。調査期間中は休園中だったが、「態度変容:企業活動」が上昇するなど、サイトそのものに対する楽しさや好感が、企業評価につながったと考えられる。

「Kao花王」は、4.6ポイント増の72.8ポイントで前回の21位から大きくジャンプアップ。衛生製品の関心が高まったことで、自社の強みを生かし「暮らしに役立つ衛生情報」を発信していたことが、評価された。

一般企業サイトのランキング(インターネット専業企業サイトを除く)

スコアが大きく上昇したサイト1位は「アイワイネット」

前回から今回にかけてスコアが大きく上昇したサイトは「イトーヨーカドーのネットスーパー アイワイネット」(12.7ポイント増)、「ニッスイ」(12.4ポイント増)、「野村證券」(12.2ポイント増)がトップ3だった。

「アイワイネット」のスコアを見ると、「サイト・ロイヤルティ」「態度変容:製品・サービス」「態度変容:企業活動」の3項目が大幅に上昇していた。外出自粛による影響で、ネットスーパーへの関心が高まったと見られる。

前回から今回にかけてスコアが大きく上昇したサイト

調査概要

  • 【調査対象】企業や団体が運営する日本の主要500サイト
  • 【調査方法】全国20歳以上のインターネット・ユーザー(日経BPコンサルティングの提携調査会社の調査モニター)がインターネット調査により評価を回答。
  • 【調査期間】2020年4月10日~16日(半年ごとに年2回実施)
  • 【有効回答数】35,448件
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