就活中の大学生、「転勤の有無は企業選びの基準にならない」が2割近くに迫る【学情調べ】

背景にやはりコロナ禍、転勤を許容するのは“勤務地・居住地へのこだわり低下”が理由か。

学情は、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「就職活動」および「転職」に関する調査を実施した。

「転勤のない企業を希望」70.0%に対し「転勤の有無は企業選びの基準にならない」は18.8%

まず「転勤のある企業と、転勤のない企業のどちらを希望するか」を聞くと、「転勤のない企業」31.7%、「どちらかと言えば転勤のない企業」38.3%で、計70.0%が転勤のない企業を希望していた。一方、「転勤の有無は企業選びの基準にはならない」も18.8%と、一定数存在した。

 

「コロナ禍で転勤に関して、考えに変化があったか」を聞くと、「より転勤のない企業を希望」35.6%、「どちらかと言えば転勤のない企業を希望」28.1%と、過半数は「転勤はないほうがいい」という方向性での変化があった。理由については「コロナ禍で帰省が難しくなるのが不安」「このタイミングで住む環境を変えたくない」「家族を大切にしたいと思う気持ちが強くなった」などの声が挙がった。

逆に「転勤があっても許容するようになった」12.5%、「どちらかというと転勤があっても許容するようになった」10.9%とした人は「住む場所へのこだわりが弱くなった」「場所を選ばずに活躍できる気概や柔軟性が求められる」という理由をあげた。転勤を望まない人が主流派だが、望む/許容する人・望まない人双方に、コロナ禍が影響を与えたことがうかがえる。

 

さらに具体的に「転勤があっても許容するようになった理由」を、転勤を許容した71人に聞くと、「オンラインでできることが増え、住む場所にこだわらなくなったから」52.1%、「複数拠点があるほうが、選択肢が増え希望にあった働き方ができそう」36.6%、「テレワークのなどで場所を選ばずに仕事をできるようになったから」36.6%が上位だった。

調査概要

  • 【調査対象】2022年以降に卒業予定の大学・大学院・短大・高専・専門学校の学生を対象とするサイト「あさがくナビ2022」への来訪者
  • 【調査方法】Web上でのアンケート
  • 【調査期間】:2020年11月16日~11月29日
  • 【有効回答数】303名
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