コロナ禍では男性より女性のほうがストレス増大、感染リスク・マスク着用よりストレスになるのは?【インテージ調べ】
インテージは、コロナ禍におけるストレスについて調査した結果を発表した。ストレスを感じる頻度やその強さなどについて全国の男女2,572人から回答を得ている。
感染リスクやマスク着用より「外出自粛」に強いストレス
まず「日常生活・仕事・学校でストレスを感じる頻度」について、2019年と現在に対し5段階で回答してもらったところ、「2019年によく感じていた」11.7%に対し、「現在、よく感じる」は22.6%でほぼ倍増していた。「たまに感じる」35.4%も「たまに感じていた」31.0%より増加している。やはりコロナ禍が大なり小なり影響していると考えられる。
さらに性別・年代別で見ると、「現在ストレスを感じている人」(よく感じる+たまに感じるの合計)の割合は男性より女性のほうが13.0ポイントも高い。もともと女性のほうが高めだったが、コロナ禍でさらにその差が広がっている。“もっともストレスを感じている層”も女性の30代・40代が目立つ。
また2019年との比較では、高齢者層ほどストレスを感じている人(よく感じる+たまに感じるの合計)が増加している。唯一20代男性のみ減少しており、特異な傾向と言えるだろう。
男性より女性のほうがストレスを感じている
ストレスを感じることがあるとした2,333人に、具体的に「どのようなことにストレスを感じているか」を聞くと、「自分や家族の感染リスク」50.0%、「感染予防対策(マスク着用・消毒など)」43.2%を上回り、「外出や旅行が自由にできない」64.1%が最多だった。またすべての上位項目で、男性より女性がストレスを強く感じていた。
あわせて、コロナ禍と直接関係しない項目について「2019年よりストレスが増えたか?」を聞くと、「周りの人のマナー」「自分自身の将来」「自分の体調管理・栄養管理」について、女性を中心に高い数値を示した。間接的にだが、コロナ禍がさまざまな影響を与えたことがわかる。とくに「周りの人のマナー」は女性30代~60代、「自分自身の将来」は女性10代・20代、男性20代・30代、「自分の体調管理・栄養管理」は女性40代以降・男性50代以降で高い数値を示している。男女差に着目すると、体調管理・栄養管理がとくに女性は高い。
そこで「女性の家事」に絞り、「2019年よりもっともストレスが増えたこと」を聞くと、「食材の買い出し」「食事の準備・料理」が、やはりトップ2となり、それに「部屋の掃除、整理整頓」が続いた。在宅時間増および外食機会減で食事に関する作業が増え、生活空間の整理の負担も増大しているようだ。
調査概要
- 【調査対象】日本全国の15~79歳の男女
- 【調査方法】「マイティーモニター(インテージのキューモニター+提携モニター)」より母集団構成比にあわせて抽出しアンケート配信
- 【調査期間】2021年5月7日~10日
- 【標本サイズ】2,572
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