Appleが9年連続で1位、世界のブランドランキングTOP100【インターブランド調べ】
インターブランドは、グローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2021」を発表した。このランキングは、グローバルな事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算したもの。レポートの発表は今回が22回目。
Appleが9年連続で第1位を獲得、トップ5の顔ぶれは変わらず
ランキングでは、Appleが9年連続で1位を獲得(ブランド価値4,083億ドル、前年比+26%)。続いて2位Amazon(2,492億ドル、同+24%)、3位Microsoft(2,102億ドル、同+27%)、4位Google(1,968億ドル、同+19%)、5位Samsung(746億ドル、同+20%)と、トップ5は昨年と同様の結果になった。
「最も成長率の高い5ブランド」には、14位にランクインするTesla(前年比+184%)、38位Salesforce.com(同+37%)、21位Adobe(同+36%)、42位PayPal(同+36%)、3位Microsoft(同+27%)が挙げられている。
またLVMHグループで、化粧品や香水を扱うSephora(46億ドル)が100位で、初めてランクインを果たした。
100ブランドの合計金額価値は2兆6,675億ドルとなり、2020年に比べ15%成長。これは、過去最大の成長率である。中でも最も成長している業種は、昨年に引き続きテクノロジー(+23%)となっている。
日本関連:7ブランドがトップ100入り。ソニーと任天堂は高い成長率を誇る
トップ100のうち、日本に関わるものは以下の7ブランドとなった。業種別ではAutomotive(自動車)が3社、Electronics(電機)が4社。
- Toyota:7位、541億ドル(前年比+5%)
- Honda:25位、213億ドル(-2%)
- Sony:41位、144億ドル(+20%)
- Nissan:59位、111億ドル(+5%)
- Nintendo:70位、92億ドル(+26%)
- Canon:79位、69億ドル(-14%)
- Panasonic:88位、58億ドル(+0%)
なお、「Best Global Brands 2021」のサイトから、個々のブランドに関する分析とブランド価値の推移を確認できる。
調査概要
【評価対象基準】以下の基準を満たす企業・商品を抽出し、評価を行っている。
- 主要基盤地域 (Home Region)以外での売上高比率が30%以上であること
- 北米・欧州・アジア地域で相応のプレゼンスがあり、新興国も幅広くカバーしていること
- ブランドの財務的評価を実施するために必要な各種財務情報が公表されていること
- 資本コストを織り込んだ経済的利益 (Economic Profit)が長期的にポジティブであること
- 主要基盤地域のみならず、世界の主要な国々で、一般に広く認知されていること
- ブランドが顧客の購買行動に影響を与えていること
【評価手法】「将来どれくらい収益を上げると予想されるか」という視点に基づき、以下の3つの分析を行い、ブランド価値を評価している。
- 「財務分析」 - 企業が生み出す利益の将来予測を行う
- 「ブランドの役割分析」 - 利益のうち、ブランドの貢献分を抽出する
- 「ブランド強度分析」 - ブランドによる利益の将来の確実性を評価する
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