ニールセンがクッキーレスに備えたデジタル広告測定用IDシステムを日本など15市場で提供

デバイスやプラットフォーム、パブリッシャーの重複を排除、人ベースの総合的な測定に

米国調査会社のニールセンは、デジタル広告視聴率(DAR)を測定するため強化した「ニールセン・アイデンティティ(ID)・システム」を日本を含めた15市場で2022年2月1日から順次提供する、と12月9日(現地時間)発表し、日本語訳を10日公開した。高度なデータサイエンスの手法でシステムを改良し、ネット閲覧履歴を記録するクッキーを使わないクッキーレス環境が進んでも正確なデジタル広告測定を実現する。

ニールセンIDシステムを、デバイスではなく人ベースで広告効果を把握するシステムに改良した。デバイスやプラットフォーム、パブリッシャーの重複を排除し、人をベースにした総合的な測定を提供する。ニールセン独自のデータ資産と、ニールセンのパネルデータを用いてライセンスしたサードパーティーのユーザー登録データを調整・修正する。広告主やパブリッシャーは、モバイルとPCで視聴者重複を排除した測定を利用できる。

ニールセンIDシステムを強化するため、グローバルとローカルのデータプロバイダーとの関係を継続的に構築し、拡大する。これまで20億以上の重複が排除された「個の人」と視聴者属性を判定する識別子をIDシステムに追加し、日々増やしている。ニールセンIDシステムは2月1日に英国・イタリア・フランス、4月1日に日本・オーストラリア・インド・ドイツ、5月1日にスペイン・ブラジル・インドネシアなどへ順次提供していく。
 

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