歩きスマホに対してみんな鈍感に? 危険意識が年々低下していることが判明【MMD研調べ】
MMD研究所は、「2022年スマホ依存と歩きスマホに関する定点調査」の結果を発表した。スマホを所有する15歳~69歳の男女559人が回答している。
約7割にスマホ依存の自覚あり
まず全体に「スマホ依存の自覚があるか」を聞くと、「かなり依存している」20.9%、「やや依存している」49.0%で約7割だった。この割合はここ数年あまり変わっていないが、わずかに減少を見せている。
性年代別で見ると、「かなり依存している」は10~40代、「やや依存している」は20~50代が多い。なお「かなり依存している」は女性30代32.7%が最多、「依存していない」は男性60代32.6%がそれぞれ最多だった。
「スマホ依存症の特徴」である12項目についてあてはまるもの(複数選択可)を聞くと、「ちょっとした待ち時間にスマホをいじる」57.6%、「寝るとき、スマホを枕元に置いて寝る」56.2%、「情報収集源のほとんどがスマホ」43.3%が上位だった。
なお「スマホに依存している」と回答した391人(かなり+ややの合計)に、「スマホ依存から抜けだす必要があると思うか」を聞くと、「必要がある」「必要はない」はほぼ同数だった。
歩きスマホへの危険意識は90.9%と高いが、経年では低下中
全体に「歩きスマホ」について聞いたところ、「危ないと思う」61.7%、「やや危ないと思う」29.2%で、計90.9%が危ないと回答している。ただし2019年の調査と比較すると5.7ポイント減となり、年々低下傾向にあることが判明した。
「歩きスマホをしている人が原因で、ぶつかったまたは怪我をした経験があるか」については、8.9%が「ある」と回答。逆に歩きスマホをしたことがある402人に「歩きスマホをしていて何かにぶつかったまたは怪我をした経験があるか」を聞くと、「物にぶつかった」16.9%、「人にぶつかった」11.7%、「転んだ」7.7%などとなっている。歩きスマホは、確率1割以上でなんらかのトラブルを引き起こす印象だ。
さらに「歩きスマホの規制の必要性」を聞くと、「必要があると思う」68.5%が多かったが、これもここ数年減少傾向にあり、前年の73.0%からマイナス4.5ポイントと大きく減少している。
規制が必要と回答した383人に「具体的な規制の方法」を聞くと、「規制する法律があったらいい(道路交通法など)」59.3%が最多で、「罰金があった方がいい」37.6%、「警察から注意をした方がいい」36.0%が上位で、自転車などを巡る規制に近い意見が多かった。
調査概要
- 【調査対象】スマホを所有する15歳~69歳の男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2022年10月11日
- 【有効回答数】559人
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