日本よりアメリカ・韓国のほうがマンガを愛読している大人が多い? 最新調査で明らかに【MMD研調べ】

マンガ閲覧方法の主流は完全に「アプリ」に。海外では「ブラウザ」「電子書籍」も強い。

MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、「日米韓3ヶ国比較:マンガ・WebTOON・アニメに関する動向調査」の結果を発表した。日本、アメリカ、韓国に住む20歳~39歳の男女1,500人以上が予備調査に回答、半年に1回以上マンガを読むもしくはアニメを見る人1,000人以上が本調査に回答している。

うかがえる各国事情、日本は「まだ紙が強い」アメリカは「お金を払って読む」

まず予備調査として「マンガ(日本のマンガに限らない)を読む頻度」を聞くと、全体のうち「月に1回程度以上読む人」は、日本51.2%(655人)、アメリカ54.0%(566人)、韓国61.4%(576人)だった。

一般に「日本人は成人してもマンガ好き」とされることが多いが、意外にもアメリカ、韓国のほうがマンガを愛読している大人が多いようだ。

半年に1回以上マンガを読むとした日本401人・アメリカ355人・韓国423人に、「マンガを読む方法」を聞くと、すべての国で「アプリ」が最多。日本は「アプリ」58.6%、「紙媒体」48.9%、「電子書籍」34.6%でまだまだ紙媒体が強いが、アメリカは「アプリ」72.5%、「ブラウザ」70.8%、「電子書籍」70.5%が上位、韓国は「アプリ」76.2%、「ブラウザ」71.9%、「電子書籍」42.9%で、特に韓国は完全にデジタルに切り替わった感がある。

続いて「読んだことのあるマンガが制作された国」を聞くと、日本は「日本」93.9%、アメリカは「アメリカ」87.3%、韓国は「韓国」91.2%と自国が最多だった。そのほか日本で読まれているマンガは「韓国」産10.1%、「アメリカ」産8.2%だった。アメリカでは「日本」産62.4%、「韓国」産36.7%、韓国では「日本」産77.1%、「アメリカ」産32.9%となっており、日本産のマンガの人気がうかがえる。

なおアメリカは他国のマンガを読んでいる人も多く、中国産マンガを34.7%が、イギリス産マンガを26.6%が、フランス産マンガを16.4%が読んでいる。韓国も他国のマンガを読んでいる人は多い。日本は自国のマンガが十分量供給されており、わざわざ他国のマンガを読む人が少ないと考えられる。

最後に、「マンガを読むことに対して1か月間でかける金額」を聞くと、日本は「0円」38.7%、「1円~1,000円」35.9%が上位。一方アメリカは「1,001円~3,000円」31.2%、「3,001円~5,000円」20.6%が上位。韓国は「0円」44.2%、「1円~1,000円」30.9%が上位で、各国のビジネス事情の差が感じられる結果だった。

調査概要

  • 【調査対象】予備調査:日本、アメリカ、韓国に住む20歳~39歳の男女。本調査:半年に1回以上マンガを読むもしくはアニメを見る人
  • 【調査方法】インターネット調査(GMOリサーチが提供する海外パネルを利用)
  • 【調査時期】2023年7月18日~23日
  • 【有効回答数】予備調査:日本671人、アメリカ568人、韓国576人。本調査:日本484人、アメリカ452人、韓国475人
  • 【金銭レート】アメリカの金額に関しては「1ドル=140.8円」、韓国の金額に関しては「1ウォン=0.1円」で計算
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