電通グループがAIネイティブ化を加速する独自のAI戦略「AI For Growth 2.0」発表

「人間の知」と「AIの知」を掛け合わせ、顧客や社会の成長に貢献することを目指す

電通、電通デジタル、電通総研、イグニション・ポイントの国内電通グループの4社は、独自のAI(人工知能)戦略「AI For Growth 2.0」を5月19日に発表した。2024年8月に発表した「AI For Growth」を刷新した。独自のAIアセットとAI技術を融合した「AIモデル」を深化させ、マーケティング全工程をAIエージェントがサポートする「AIネイティブ化」を推進して「業務効率化」と「価値向上・事業成長」の両面から持続的成長に貢献する。

「AI For Growth」国内電通グループAI戦略図

新たに2つの独自AIモデルを開発した。「People Model」は、電通が独自構築している大規模調査データをLLM(大規模言語モデル)でファインチューニングし、1億人規模の高解像度なペルソナ(顧客像)を仮想再現した。多人数・多層のペルソナ群を定義でき、未知の質問に対するアンケート調査やマーケットシミュレーションを時間の制約なく実施できる。調査対象者の確保が難しい属性でも自由自在にインタビューできる機能を備えている。

もう1つのAIモデル「Creative Thinking Model(創造的思考モデル)」は機能を拡充した。東京大学AIセンターとの共同研究結果をもとに、社内の専門人財の発想プロセスを学習したAIが高度なビジュアルアイデア生成を実現した。従来手法と比較して総合評価で約6.9%、インパクトで約12.5%など各項目で有意な向上が見られた。AIエージェントはグループ内での活用にとどまらず、今後は顧客向けにも提供する予定。

左:「People Model」概要イメージ図、右:「Creative Thinking Model」ビジュアルアイデア生成例
マーケティング全工程における「AIネイティブ化」イメージ図
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