アシストプラン体験レポート(3)始めてみよう、検索連動型広告―効果を見てカイゼンする
スポンサードサーチには、検索連動型広告の利用は初めてという人でも安心して広告掲載を始められる利用コースが用意されている。キーワード選定や広告(タイトルと説明文)作成などを、オーバーチュアの専門スタッフが提案してくれる「アシストプラン」だ。
編集部では、2008年4月に発売された新刊書籍のマーケティングの一環として、実際にアシストプランを通じてスポンサードサーチを利用してみた。今回は、アシストプランを申し込むまでの手続きをレポートする。
キーワード選定や広告作成、広告掲載開始までをトータルでサポートするスポンサードサーチの「アシストプラン」。編集部では『インプレス標準教科書シリーズ NGN教科書』(インプレスR&D刊)の販促のため、アシストプランを実際に利用してみた。今回は運用の成果と、編集部で実施した運用改善策についてお伝えする。
運用の成果は提案書の予測値とほぼ一致
アカウント有効化と広告掲載スタートに同意するメールを返信して2営業日後、広告掲載がいよいよスタートした。
スポンサードサーチをうまく活用するために大切なのは、広告の効果を確認しながら改善を積み重ねていくことだ。一般的には1~2週間程度のサイクルで改善していくのがいいと言われている。そこで今回の広告でも、掲載開始から10日間は広告効果の各種データを得るための期間と位置づけてパフォーマンスを見守りつつ、ある程度データが収集できた段階で効果の薄い広告を見直すことにした。
掲載開始から10日後の、スポンサードサーチの運用成果は下記のとおりだ。なお運用状況は、管理画面にログイン後、「レポート」タブをクリックすれば確認できる。「レポート」画面左側のメニューから「広告パフォーマンス」をクリックすると、掲載している各広告(今回の場合は8種)のパフォーマンスや品質インデックスを把握できる。
このレポートでまず注目したのがクリック率だ。全広告のスポンサードサーチのクリック率は画像のとおり0.38%(表一番上の青い部分)。コンテンツマッチも含めたトータルのクリック率は、0.03%だった。この0.03%というクリック率は、オーバーチュアの提案書に予測値として記載されたインプレッション数及びクリック数から、計算した数値とほぼ一致する。想定どおりの結果だと言えるだろう。
広告の改善でクリック率が大幅に上昇
しかしながら、これだけクリック率が低いとコンバージョンの獲得はあまり期待できない。そこで「クリック率の向上」を目的に次の3点を改善した。
1.広告グループ「希望キーワード」の2種類の広告を一本化
広告グループ「希望キーワード」では2種類の広告が配信されているが、クリック率(スポンサードサーチ)に4.91%、1.31%と大きな開きがあった。品質インデックスも4.91%の広告が「5」なのに対し、1.31%の広告は「3」だったため、後者の掲載を停止。広告を一本化し、効果の高い広告だけが表示されるようにした。
2.キーワードの追加
レポートやNGN関連情報、『NGN教科書』を見ながら、NGNに関連が深いと考えられるキーワードを再度洗い出し、合計18個のキーワードを追加した。
3.広告グループ「ネット関連書籍」の掲載を停止
広告グループ「ネット関連書籍」は、インプレッション数は多いものの、クリック率(スポンサードサーチ)は0.1%と低く、また広告の品質インデックスも「2」の状態だった。予算を他の広告グループに振り分けるために、思い切って広告グループ全体を掲載停止した。
以上の改善を行い、その後約20日間広告を運用した結果が、下の画像だ。
広告グループを1グループ停止した影響で、インプレッション数こそ減ったものの、全体のクリック率は0.38%から0.82%へと大幅に上昇。平均CPCや平均掲載順位もわずかではあるが改善した。改善策が一定の成果を上げたと考えて良さそうだ。
今回は1か月という期間限定での運用だったため、この段階で広告掲載そのものをストップしたが、このように改善を積み重ねていくことで少しずつ広告効果が高まっていく。広告を掲載後、そのまま放置するのではなく、データを見ながら地道に広告の課題を見つけ出し、少しずつ改善していくことが大事だ。
また今回はシステムの関係で実現しなかったが、コンバージョン測定機能タグを設置できれば、コンバージョン数やコンバージョン率といった売り上げに直結する数字を把握できる。設置できる環境であれば、ぜひコンバージョン測定機能タグを活用してほしい。
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