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サイトを新設する際のSEOチェックリスト #1 アクセス性・キーワード・コンテンツ

まずは「アクセシビリティ」「キーワードターゲティング」「コンテンツの質と価値」についてだ。

昨日は約16万件のトップレベルドメインが登録された。16万件! もっとも、このように大量の新サイトが誕生するのは特別なことではなく、実は毎日がそうなのだ(「DailyChanges」で今日の数字を確認できる)。準備段階から最適化を施し、公開直後からもSEOを継続すれば、SEOを意識せず作られたサイトをスタート段階から大きくリードできるだろう。

もちろん、新サイトについて実施すべきことはたくさんあるし、すべての作業を覚えておいて優先順位を判断するのは困難かもしれない。そこで今回は、新しくサイト作ったときにSEO担当者がするべきSEOチェックリストを説明しよう。

 

あるユーザーから、検索エンジンから上位にランクされていない新サイト向けのSEOチェックリストについて話をしてほしいとの強い要望があった。

私は新しいサイトを作った。しかるべき要素を正しい順序で作業し、準備が万端であることを確かめたい。今はまだ検索エンジンからランク付けされていない。このような段階でやるべきことは、またやるべきでないことは何だろう?

そこで今回は、大まかなチェックリストを作ろうと考えた。これが役に立つようなら、将来的に内容の拡充を図るかもしれない。

それでは、順を追って進めよう。君は最近サイトを新設したばかりだとしよう。成功を目指して手を打っていきたい。ここで気をつけるべきことは何だろう?

※Web担編注 この記事は、SEOmozの動画ブログで解説されている内容を日本語の文章でお届けしているものだ。
新しく作るサイトのためのSEOチェックリスト
  • コンテンツに正しくアクセスできること
    404エラー、50xエラー、リダイレクトのミス、複製コンテンツ、title要素漏れ、コンテンツ不足

  • キーワードターゲティング
    検索ボリューム、関連性、難易度が高すぎないか

  • コンテンツの質と価値
    「うーん」から「うれしい」へ

  • デザインの質、ユーザー体験、ユーザビリティ
    各種のユーザビリティチェックツール

  • ソーシャルアカウントの作成
    Facebook、Twitter、LinkedIn、Google+

  • リンクビルディング

    ここから始める
    • ビジネス関係や顧客
    • ゲスト投稿やコンテンツ提供
    • 質の高いリソースリスト
    • ニュースメディアやブログ
    • 関連する業界SNSやアプリケーションのアカウント
    • ソーシャルメディアからのリンク
    • スパム的コンテンツマーケティング
    やっちゃいけない
    • 相互リンクページ
    • 質の低いディレクトリ
    • アーティクル・マーケティングまたはアーティクル・スピニング
    • 有料リンク
    • 掲示板や公開フォーム
    • リンクファーム

コンテンツに正しくアクセスできること―― 利用者も検索エンジンも

最初はアクセシビリティだ。つまり、サイト上に作成した全ページ、全コンテンツに、利用者と検索エンジンの両方が簡単にたどり着けなければならない。SEOの妨げになり得る愚かなミスが一切ないよう確認すべきだ。

具体的には、次のようなものがある。

  • 404 Not Foundのエラー
  • 500 Internal Server Errorのエラー
  • 「301 Moved Permanently」のところを「302 Found」にしてしまうミス
  • 複製コンテンツ
  • title要素の漏れ
  • ページ上に検索エンジンや利用者が食いつく素材が足りない「コンテンツ不足」

このアクセシビリティの問題に対処する素晴らしいツールが2つあり、そのうち1つはグーグルの「ウェブマスターツール」で、完全に無料だ。もう1つ、SEOmozのPro会員向けだが「SEOmoz Web App」で使える「SEOmoz Crawl Test」も、サイトの新設を検討している人には非常に有用だ。グーグルのウェブマスターツールで追跡したいが実際はできないような機能をたくさん組み込んでおり、具体的には、302の問題やコンテンツ不足などに対応している。これはかなり役に立ちそうだ。

キーワードターゲティング ―― 適切なキーワードを選ぶ

次はキーワードターゲティングだ。これもやる意味がある。ターゲットとすべき適切なキーワードを選ばなければならない。

たとえば「gobbledyzook」という言葉をキーワードにするとしよう。おそらくは誰がターゲットにするとしてもひどい言葉で、検索ボリュームがなく、一般にはまずい選択だ。ここで目を向けなければならないのは、「そのキーワードの検索ボリュームは十分なのか、この言葉で実際に検索しているユーザーが少しは存在するのか」ということだ。

また、サイトの開設時はハードルを下げる目的で、価値の高いキーワードをターゲットにできないこともあるだろう。オンラインコンテンツでは、必ずしも無謀な挑戦をするのが正しいわけではない。トップページや、ブランドページ、一部の製品ページならそういう挑戦だってするかもしれないが、狙いたいもの、それも最初の短い期間で作業を済ませたほうがいいとわかっているもの(たとえば手元にあるコンテンツとか、提供する製品やサービスの特長を紹介するページなどの場合)、「“gobbledly”を狙うのは厳しいが、“gobbledyzook”なら難易度が少し低いので大丈夫かも」と考える。そこで、検索ボリューム、ウェブサイトとの関連性(関連性があって、かつ呼び込みたいユーザーを引きつけるものであることを必ず確認しておこう)、そして難易度の低さを調査する。そういうことをきちんとやっていれば、キーワードターゲティングはできている。

コンテンツの質と価値 ―― 「うーん?」から「うれしい」へ

次は、コンテンツの質と価値だ。ユーザーがたくさん来るようになったら、彼らはこう考える。

このページは自分の知りたいことにちゃんと答えてくれていない。

あるいは、次のように思うかもしれない。

このページは自分の知りたいことにある程度答えてはいるが、詳しい説明、動画、画像、説明の図、データ、情報源への言及などがもっとあればいいのに。

文章の量がたくさんあればいいというものではない。ユーザーは、「手順をちゃんと解説しているもの」「十分に説明してくれているもの」を探しているのかもしれない。もしそういった(ユーザーがまさに求めている)コンテンツを提供できれば、そんな人たちが、

うーん、何だこりゃ?

から、

このページで満足した。嬉しい

に変わる。そんなユーザーの気持ちの変化を引き起こす素晴らしいものを構築できれば、コンテンツの品質でこのレベルの喜びや満足を引き出せれば、検索エンジンでもどんどんうまく行くようになる。

検索エンジンには、本当の質と価値を調べる洗練されたアルゴリズムがある。ご存じのように、グーグルは本当に質の高いものを検索結果に表示するのがずいぶんうまくなっている。たくさんのリンクを獲得できていない場合や、あからさまなキーワードターゲティングを行っていない場合も、良コンテンツがあればグーグルはそれを上位に持ってくるといういい仕事をしてくれるんだ。

この記事は4回に分けてお届けする。次回は、「デザインの質」「ユーザー体験」「ユーザビリティ」および「ソーシャルアカウントの設定」についてチェックすべき点をご紹介する。

用語集
Facebook / SEO / SNS / アクセシビリティ / アーティクル・スピニング / ソーシャルメディア / ディレクトリ / トップレベルドメイン / ユーザビリティ / リンク / リンクビルディング / 検索エンジン
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