サイトを新設する際のSEOチェックリスト #4 開設当初のリンク獲得のNG手法
SEO担当者が新設サイトを最適化する際に使えるSEOチェックリストを解説するこの記事は、4回に分けてお届けしている。第1回、第2回ではサイト側のことを、第3回では「サイト開設当初のリンクビルディング」を解説した。
最終回となる今回は、リンクビルディングにおいて注意すべき点、避けるべきやり方についてみてみよう。
君は最近サイトを新設したばかりだとしよう。成功を目指して手を打っていきたい。ここで気をつけるべきことは何だろう?
リンクビルディングでやっちゃいけないこと
ここまで述べてきたことは、初めの一歩としては素晴らしい、とても安全なリンクの構築方法だ。しかしこれらは、すぐに効果が出るというものではない。こういうやり方でリンクを集めるのに必要なのは、若干の努力、いくらかの時間と労力、ちょっとした創造力、すぐれたコンテンツ、真っ当なマーケティングだ。間違っても、短期間のうちに人を呼び込むような大量のリンクではない。
ここからは、逆に、少なくともサイト開設当初にやってはいけない(なのに、手を染める人が後を絶たない)リンクビルディングの手法を解説していく。
ありがちなのは、相互リンクだ。ウェブサイトを新しく作ったときに、できるだけ早くリンクを500件くらい集めなくてはならないからといって、こんなことを考えたことはないだろうか?
相互リンクページをやってみよう相互リンクしてくれそうなところをリストアップして、それからたくさんの会社に連絡を取ろう。相手が自分のサイトにリンクしてくれたら、こっちからも向こうのサイトにリンクするこんなことで、お互いにハッピーになることは、あり得ない。
質の悪いディレクトリにも注意しよう。自社サイトのSEOに役立つディレクトリを見つけようと検索したとしても、うまく見つかる確率は非常に低い。グーグルであっても、そうしてまず見つかるのは、大量の悪質なページだ。
最近ある人からメールで「ねえ、不正なリンクビルディングをやったサイトの実例がほしいんだ」という問い合わせをもらったんだけど、僕は「そんなのは簡単だ。『SEO friendly directory(SEOに役立つディレクトリ)』で検索して、そういうディレクトリに料金を払って登録している人を見てみればいい」という風に答えた。そういうサイトは、ほとんどが不正なリンクプロファイルを抱えている。
あなたも試してみればわかるのだが、そういうサイトに行って、そのリストに登録されているブランド名を検索してみればいいんだ。そのブランド名が検索結果の上位に表示されることなんて絶対にないから。なぜだろう? 間違いなく、質の低いディレクトリに登録してしまったせいで、お粗末なリンクで墓穴を掘ってしまったんだ。
だから、質の悪いディレクトリ、これは本当に避けた方がいい。
- アーティクル・マーケティングまたはアーティクル・スピニング
同じコンテンツをさまざまなコンテンツポータルやコンテンツディレクトリに登録してリンクを得ようとしたり、そうしたことを自動的に行う「アーティクル・スピニング・ロボット」というツールを使って行ったりする手法のこと。
アーティクル・マーケティングまたはアーティクル・スピニング。僕はこの手法について数週間前のホワイトボードフライデーで話した。これも絶対に避けるべきやり方だ。確かにうまくいく可能性はあるし、うまくいっている人も知っているけど、もうじき逆効果になる時がやってくる。検索エンジンから締め出されるか、ペナルティを受けるようになる可能性が高い。リンクプロファイルがスパムっぽくなり始めたら、どの検索エンジンでも表示されなくなる。
わざわざ説明するまでもないと思うが、有料リンクも、同じく明らかな禁じ手だ。
掲示板や公開フォームなどの、スパム的なものにも注意が必要だ。
- no followになってない公開ゲストブック
- 登録制の掲示板でno followを有効にし忘れているところ
- do followにしてあるブログやブログのコメント欄
こうしたものを利用してリンクを増やすのは、非常に危険だ。そういったページからのリンクのほとんどが胡散臭いところに向いている場合がほとんどだし(つまりリンク元としてひどい発リンクプロファイルになっている)、検索エンジンにとって価値のあるものを作ろうという意思のない連中なんて、たいていは不正な操作をする手合いだからだ。こういう輩は検索順位を操作しようとしているだけだ。
こんな手を使っていると、いかがわしいウェブサイトを運営する連中が寄ってくる。それかグーグルがやってきて、「うむ、ここはたくさんの怪しげなウェブサイトにリンクしているな。こんなリンクは評価したくない、いや、むしろこういうサイトがリンクしているところにはペナルティを与えよう」となる。実に困った問題だ。
同様のものにリンクファームがあるが、関連性のないリンクの寄せ集めで、そのリンクはまったく不自然に作られた多くのドメイン名間で互いにリンクしている。つまり、人間的な要素のない、というか、人間に理解できる根拠を持たないリンクであり、検索エンジンをごまかそうとしているだけだ。
こういった類のやり方は、開設したばかりのサイトにとって非常に危険だ。先に説明した安全なリンクがもう集まっているのなら危険性はずっと低いのだが、新しいサイトを開設してから最初の3か月~9か月の間は、リンクビルディングの面で間違ったことをするのには確実にリスクがあり、ペナルティを受ける状況に陥ることがある。SEOmozのQ&Aで山ほどそうした例を見かけるし、そういった内容のメールも貰う。みんなだって、そうした例をウェブ上でしょっちゅう目にする。だから、気を付けてほしい。
君のサイトが素晴らしい定評を得たり、いいマーケティングを続けてやがてはインターネットで勝ち残ったりするために、このチェックリストが役に立ったらとても嬉しい。新しいウェブサイトでの成功を祈っている。
コンテンツに正しくアクセスできること
404エラー、50xエラー、リダイレクトのミス、複製コンテンツ、title要素漏れ、コンテンツ不足キーワードターゲティング
検索ボリューム、関連性、難易度が高すぎないかコンテンツの質と価値
「うーん」から「うれしい」へデザインの質、ユーザー体験、ユーザビリティ
各種のユーザビリティチェックツールソーシャルアカウントの作成
Facebook、Twitter、LinkedIn、Google+リンクビルディング
ここから始める- ビジネス関係や顧客
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- ニュースメディアやブログ
- 関連する業界SNSやアプリケーションのアカウント
- ソーシャルメディアからのリンク
- スパム的コンテンツマーケティング
やっちゃいけない- 相互リンクページ
- 質の低いディレクトリ
- アーティクル・マーケティングまたはアーティクル・スピニング
- 有料リンク
- 掲示板や公開フォーム
- リンクファーム
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