誘導(ドアウェイ)ページにならないのはどんなページ?
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誘導(ドアウェイ)ページにならないのはどんなページ?
リンク先ページにはない価値を持つ (WebmasterWorld)
「誘導ページ」(Doorway page: ドアウェイページ)とは、特定のキーワードをターゲットにしてユーザーを別のページに誘導することだけを目的に作られた質の低いページのこと。グーグルは誘導ページを禁止しており、今年の初めには公式ブログで誘導ページについて詳しく解説している。
だがガイドラインに違反する誘導ページに該当するのかどうか我々には判断が難しいこともある。日本版のグーグル公式ヘルプフォーラムでも自分のサイトが誘導ページとしてみなされるのかどうか判断がつかないウェブ担当者による質問があった。
WebmasterWorldでも、「誘導ページにならないようにするにはどうしたらいいか」を尋ねる投稿があった。1人のメンバーは次のようにアドバイスした。
リンク先のページにないものを訪問者に提供するようにすれば、それは誘導ページにならない。
最初にも言ったように、誘導ページはユーザーを素通りさせて別のページに送り込むのが唯一の目的であり、そのページ自体にはほとんど価値はなく、その内容は他の誘導ページと差別化できないものだ。
ということは、逆に考えれば、訪問者にとって何らかの有益な情報があり、関連する有益な情報を持つ別ページへリンクしているのならば、誘導ページには相当しないということになるだろう。
日本版公式ブログの記事は次のように締めくくっている。
検索エンジンがなかったとしても、そのようなページを作ったかどうか、考えてみてください。Google ではあくまでユーザーにとってそのページを訪れる価値があるかという観点から判断をおこなっています。本当にユーザーのために作られたページと、検索エンジンからの誘導のみを目的としたページとでは、手のかけ方に大きな違いがあることを Google は認識しています……
20万本以上の動画コンテンツでコンバージョンは増加、返品は減少
米国ECサイト最大手のザッポスの事例 (Video-Commerce.org)
ファッション製品をネットで販売する米国大手ECサイトのザッポスは、ビデオコンテンツを積極的に活用していることで有名だ。3年前から始め、2011年には10万本を公開、今年の目標は15万本だそうだ。これまでに公開したビデオは20万本を超える。
ビデオをコンテンツにする最大の理由は、顧客を教育し自分にとってもっともふさわしい商品を選んでもらうためとのことである。
ビデオを公開したことで次の2つの成果があったと、ザッポスの担当者がインタビューで語っている。
- 売上の増加
- 返品の減少
ビデオの内容は次のカテゴリに分けられる。
- 商品紹介
- 使い方の説明
- 舞台裏
- スタッフによるトレンド紹介
同業他社と同じ商品を取り扱っているネットショップで付加価値を与えることに精力的に取り組んでいる担当者は、ザッポスのビデオを研究して参考にしてみてはいかがだろうか。
ちなみに、「ビデオといわれても、どうやって作ればいいかわからない」という方のために、ビデオを使った低予算で可能なマーケティングの特集を以前にWeb担で組んでいる。参考にしてほしい。
検索結果へのインデックスを防ぐのに最適な方法は?
noindex robots metaタグとrobots.txtは処理が異なる (High Rankings Forum)
「検索結果からURLを非表示にするのに最適な方法」を尋ねる質問が、High Rakingsフォーラムで投稿された。
検索エンジンのインデックスやクロールの制御には、noindex robots metaタグ と robots.txt がよく使われる。だが両者には、使う目的と処理のされ方に違いがあることを知っておかなければならない。
このコーナーで何回か説明したことがあるが、再確認しておこう。
noindex robots meta タグ ―― 検索エンジンはそのページをクロールしインデックスする。しかし検索結果には表示しない。
robots.txt ―― 検索エンジンはそのページをクロールしない。したがって中身を見ない。
しかし、そのURLにたくさんのリンクが張られている状況では、検索結果に表示することがある。ただし中身を知らないのでページタイトルやスニペットは表示できず、URLだけの表示になる(ページタイトルがアンカーテキストから作成されることもある)。
検索結果から非表示にしたいならnoindexタグを使い、Googlebotにクロールしてほしくないならrobots.txtということになる。
またnoindexタグを記述したページをrobots.txtでブロックすると意味がなくなることにも注意してほしい。Googlebotは、中身を見ることを拒否されていてnoindexタグの存在に気付けないからだ。
SEOにおいてはリンクがすべてでない、あなたが時間と労力を費やすべきものは別にある
Bingからのありがたいお言葉 (Bing Webmaster Center blog)
リンク構築に関連して核心を突いた記事を、Bingのシニア・プロダクト・マネージャのデュアン・フォレスター氏がBing公式ブログに投稿した。
フォレスター氏は、「リンクは検索エンジンがランキングを決定するための重要な要素である」ことを認めたうえで、「リンクばかりに時間や労力、予算をつぎ込むのはいかがなものか」と提言し、次のようにメッセージを投げかけている。
リンクばかりに気を取られていて、今使っているCMS(コンテンツ管理システム)がSEOの観点から適切に構成されているかとか、alt属性を空のままにしていたりmeta descriptionタグの記述を忘れていたりしていないか、たとえばこういったことにも注意を払っているだろうか。
リンクは重要であったとしてもあくまでも1つの指標にしかすぎない。
ソーシャルメディアを活用したりユーザーとの関わりを深めたりすることにも力を入れているだろうか。
もし検索エンジンにとってリンクが有益な指標でなくなったとしたらどうだろうか? それでも大丈夫か?
リンクを短期間で集めようとかツイッターのフォロワーを手っ取り早く増やそうとかいった近道を探す時間を、質が高くユーザーとの関わりを深めるコンテンツ作りに費やしたほうが成功に繋がる。
優れたユーザーエクスペリエンスと魅力あるコンテンツが勝利をもたらすのだ。
Googleアナリティクスで参照元に自分のドメイン名が表示される理由
正規化漏れやコード忘れ (LunaMetrics)
Googleアナリティクスで参照サイトに自分のドメイン名がレポートされることがある。
原因はいくつかあるようだが、ありがちなのは次の2つらしい。
正規化の未設定 ―― たとえば「www.example.com」と「example.com」のように、ドメイン名に「www」を付けても付けなくてもアクセスできる状態では、Googleアナリティクスに登録していない側のドメイン名が参照元に出ることがある。
トラッキングコードの設定ミス ―― トラッキングコードを挿入していないページがサイト内にあった場合に発生する。コード未設定のページにある内部リンクをクリックしてサイト内の別ページに移動すると、移動先のページにトラッキングコードが設定されていると、自分のドメイン名が参照元として出てくることがある。
データ解析に支障をきたさないほどのわずかの数であれば無視できるが、参照元レポートの上位に自分のドメイン名が出てくるようならば、上記の2つを疑ってみよう
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
日本記事でも取り上げた不自然リンク警告に関するグーグルのマット・カッツ氏のコメントを詳しく取り扱った記事を2本ピックアップ。
- Googleによる過去最大の警告メッセージ配信に関してマット・カッツがコメント
そもそもの混乱のもと - 【速報】Googleが警告メッセージの仕様変更、ペナルティ認定かどうか一目瞭然に
混乱の沈静化ための対応
ソーシャルもやってます!