SEOのちょっとマニアックなQ&A×10 など10+4記事(海外&国内SEO情報)
SEOのちょっとマニアックなQ&A×10
有益な情報が多し (DEJAN SEO)
オーストラリアのSEOコンサルタント、ダン・ペトロヴィック氏とマーティン・リード氏の2人がユーザーからの30個ほどのSEOに関する質問にGoogle+のハングアウトで回答した。
そのなかから特に興味深い10個のQ&Aをブログで紹介している。
Q 検索結果の表示とは関係なく、titleタグをどこまでグーグルはインデックスするのか?
A グーグルは文字数ではなく単語数でインデックスする。初めから12語までをtitleタグの一部として扱い、タイトルのそれ以降の部分はページコンテンツの一部として扱う。
Q robots.txtのDisallowで、グーグルの検索結果に表示されないようにできるか?
A 検索結果に表示させないようにするにはnoindexタグが唯一の方法だ。
Q サイトがハッキングされているかをグーグルウェブマスターツールで調べる方法は?
A 以下の4つの方法がある。
- 「マルウェア」レポート
- 「コンテンツ キーワード」レポート(でおかしなキーワードが出ていないか)
- 「検索クエリ」レポート(でおかしなキーワードが出ていないか)
- 警告メッセージによる通知
Q 著者情報はウェブページ以外のコンテンツでも出てくるか?
A 出てくる。PDFにも表示される(以下のようになる)。
Q noindex robots meta タグを記述してあるページがrobots.txtでブロックされていたらどうなるか?
A noindexタグはGooglebotには見えないので何も影響しない。
Q ユーザーエージェント(UA)に基づいた振り分けをグーグルが明確に許可しているケースは?
A 次のとおり。
- モバイル
- OS(たとえば、ソフトウェアをダウンロードするときにユーザーが使っているOSに対応した製品へリダイレクトするとき)
- ユーザーエージェントに基づいてA/Bテストするとき
- ファースト・クリック・ポリシーを採用するとき
Q robots.txtを無視するグーグルのクローラは?
A アドワーズのクローラ。Googlebot以外のほとんどのクローラも無視する。
Q ウェブページに書かれた文字の大きさは、グーグルが考慮する要因に含まれているのか?
A 検索エンジンがどのように動作するかをグーグルが説明した最初の論文では、検索結果の一部としてフォントのサイズを考慮することが説明されている。ただし、これは何年も前のことだ。
最近の話でいうと、極端に小さなフォントサイズは順位決定のマイナス要因になり得る。
Q 「http:」と「https:」は、正規化される前ではサイトの別々のURLとしてみなされるのか?
A それぞれのURLでの完全に異なるバージョンとしてみなされる可能性がある。
Q robots.txtでrobots.txtをブロックしたらどうなるか?
A 何も起きない。グーグルはrobots.txtを取得するしキャッシュする。キャッシュが期限切したら再び取得する。これを繰り返す。
日本語で読めるSEO/SEM情報
ウェブマスターツールに届くメッセージには2種類の重要度がある
ヤバいのとヤバくないの2種 (グーグル ウェブマスター向け 公式ヘルプフォーラム)
ウェブマスターツールにグーグルからメッセージが届くというと「何かまずい状態になっているのか」と思われるが、実はそうとは限らないことを、グーグル社員のkakaさんが公式ヘルプフォーラムで説明した。
メッセージには、次の2種類がある。
- ウェブマスター向けガイドライン違反に関する通知
→対処して再審査リクエストが必要 - サイトを運営する上での参考情報の通知
→すぐに対処は不要(でも要チェック)
1つ目はガイドラインに違反しているため手動処置が取られたときの通知で、2つ目はサイトに発生している問題を伝えるための通知になる。
それぞれの詳細はkakaさんの書き込みを読んでほしい(上の2つのリストにその書き込みへの直接のリンクを貼ってある)。
SEOにおける「コンテンツが王様」が表す本当の意味
あらゆるSEOは「コンテンツ」という土台の上に成り立つ (SEO 検索エンジン最適化)
“Content is King”(コンテンツは王様)と、SEOの世界ではよく言われる。しかしこのフレーズは必ずしも正しく理解されていないためその本質を住太陽氏が説明している。
「まずコンテンツありき」を重視する、検索業界に長く関わってきた住氏らしい説得力ある主張だと筆者には感じられた。
ところが実際には、ほとんどの企業サイトは売り込みにばかり熱心で、コンテンツの発信には消極的です。売り込みばかりでコンテンツがまったく存在しない、チラシの集合体のようなサイトすら珍しくはありません。
といったサイトにおいて、上位表示にふさわしくないページを無理やり上位にねじ込むテクニックがSEOではない。ユーザーにとって有益なコンテンツを、検索エンジンを通してユーザーに届けるための施策がSEOだ。すべてはコンテンツという土台の上に成り立つことを住氏の“コンテンツ”を丹念に読んで理解してほしい。
ちなみに、王様だけでは国は回らないのも事実だ。王様を助けるために周りでサポートするのがSEOだという考え方はどうだろうか。
あなたのサイトのランディングページはトップページだけじゃない
「ここはどこ?」状態にさせない (SEMアドバイザーの揺さBrain!)
サイト内のすべてのページに検索エンジンからのアクセスがありうることを想定してサイトを構成すべきだと、自身が困った事例をもとに説明した記事。
ロングテールの検索トラフィックを重視する今の時代には基本的すぎる考え方なのだが、意外にないがしろにされているのではないだろうか? ホームページへ戻るリンクやグローバルナビゲーション、パンくずリスト、問い合わせフォームなどユーザーがどのページにいても利用するだろうと想定できる要素は、できるだけわかりやすく設置したいものだ。ユーザーを迷子にさせてはいけない。
もし「ユーザーはまずトップページに来て……」という発言が打ち合わせで出てきたときには、Web担の記事で紹介されていた「サイト構成図は逆さまに見て最前線のページを把握する」の図3と図4のサイト構成図を思い出すようにしてほしい。
関連した内容として、検索結果からサイトに訪れるユーザーを意識する場合の視覚的な分かりやすさや使いやすさについて住氏が解説しているのでこちらも参考にしてほしい。
ウェブマスターツールのインデックス ステータスに「詳細」タブ
「インデックスの秘密」はどうかと (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルウェブマスターツールに「インデックス ステータス」という機能が7月の終わりに加わった。1か月遅れになるが、日本版の公式ブログで紹介があった。
インデックス ステータスでは、管理サイトのインデックスの状態を知ることができる。
標準ではインデックス数の推移だけだが、詳細を選択すると上のキャプチャのようにインデックスに登録されたページの総数のほか、クロール済みページの累積数とrobots.txt によってブロックされていてクロールされないことが分かっているページの数、検索結果の表示対象に選ばれなかったページの数が表示される。詳しい内容は公式記事を参照してほしい。
日々ページが追加される大規模なサイトにおいてインデックス状況を把握するのにインデックス ステータスは有用な機能になりそうだ。
ちなみに、元記事のタイトル「インデックス ステータス機能で Google 検索のインデックスの秘密が明らかに!」は、記事の内容と合っていない、言ってみれば「釣りタイトル」ではないかと感じたのだが、あなたはどうだろうか。
Googleアナリティクスで外部リンクを正しく計測できないときの対処方法
hitCallback関数を使う (コラム アユダンテ株式会社)
Googleアナリティクで外部サイトへのリンクがクリックされたことを計測する場合、実は正しくデータを取得できないことがある。クリックしたことをGoogleアナリティクスのサーバーに伝える前にブラウザのページ表示が切り替わってしまうことが原因だ。
このトラブルの対処方法を、アユダンテさんが教えてくれた。“hitCallback”という関数と組み合わせて使うといいそうだ。計測漏れが発生する理由とともに実装方法を説明しているので詳しくはピックアップ元記事を参照してほしい。
レベルの高い技術者ぞろいのアユダンテさんならではのコンテンツだ。
元記事で解説されているのは_trackPageviewで仮想ページビューとしてクリックを測定する場合だが、Web担編集長によると、イベントトラッキングを使って測定する場合にも_setメソッドでのhitCallback設定を_trackEventと同時に指定することで同様のことができるということだ。ただし、これらの方法にはUX上で問題となる部分があるという話もある。詳しくは追って記事で解説するということなので、そちらを待ちたい。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
グーグルの言語理解力をもとにした最適な記事の書き方と新規コンテンツを素早くインデックスさせる方法を解説した記事を今週はピックアップ。
- SEOを意識せずにGoogleに評価される記事の書き方
自然に書くことが最大の秘訣 - 30分以内に新しいコンテンツをGoogleにインデックスさせる方法
どの方法が使えそうか
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