リンクの否認が必要な4つのケース
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リンクの否認が必要な4つのケース
気軽に使って構わないのか? (Google Webmaster Center on YouTube)
リンクの否認ツールを使うべき状況を、グーグルのマット・カッツ氏が説明した。主に、以下の状況に当てはまるときだという。
- 自分または雇ったSEO業者が過去に不正なリンクを集めて、それをどうしても削除しきれないとき
- 誰かがネガティブSEOをやっているようだと心配なとき
- まったく身に覚えがない、自動的に作られたように見える大量のバックリンクを発見したとき
- 手動による対策を受けていなくても、先んじて怪しいリンクに対処したいとき
リンクの否認ツールの元々の提供目的は、不自然なリンクに対する手動による対策の解除に取り組むなかで、あらゆる手段を使っても削除できないリンクを無効化することだった。また公開当初は一般のサイト管理者が使う必要のないツールだともマット・カッツ氏をはじめとする関係者は説明していた。
しかし現在は、手動による対策を受けていなくても、不自然に見えるリンクによる悪影響を未然に防ぐために使っても問題ないと説明している。
「本当に必要な人だけ、細心の注意を払って慎重に使いなさい」と当初はあれほど念を押していたのに、極端に言えば、「どうぞ自由に使ってくださいな」と今は態度を変えたように、筆者には思えた。
ウェブマスターツールには、PC向けサイトとスマホ向けサイトの両方を登録すること
別ドメイン名で運用するときはね (Google Webmaster Help Forum)
PC向けサイトとモバイル向けサイトを別ドメイン名で運用する際(例: www.example.com と m.example.com)は、どちらも別々にGoogleウェブマスターツールに登録する必要がある。
グーグル社員が公式ヘルプフォーラムでアドバイスした。サイトの確認方法は、どれを利用しても構わない。
検索エンジンがURLを扱う際の基本やウェブマスターツールの仕組みを理解していれば当然のことなのではあるが、グーグルからの公式なコメントなので紹介しておく。
念のために説明しておくと、PCサイトと同じドメイン名のサブディレクトリでモバイル向けサイトを運用しているなら(例: www.exapmle.com と www.example.com/m)、モバイル向けサイトをウェブマスターツールに別途登録する必要はない。モバイル向けサイトはPCと向けサイトの一部分になるからだ。ただモバイル向けサイトを別に登録しておけば、モバイル向けサイトだけのレポートを見ることができるので、同一ドメイン名での運用であっても両方登録することを筆者はオススメする。
ビッグキーワードで1位になるために本当に重要なこと
個々のSEOや競合の真似ではない、一歩先を行く戦略 (WebmasterWorld)
内部施策もやって、リンク構築もやってきた。
競合がやっていることの真似もしてきた。
でもどうやっても6週間以上、7位~8位より上にまったく上がれない。さらに上位に行くには、どうしたらいいのか?
こんな質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。
メンバーの1人が次のようにコメントした。
内部施策をしたり、自分より上位表示しているサイトの真似をしたり、そうした施策がうまくいってその順位になったように見えるが、今はいわば検索結果の「差分」のなかにいる状態だ。
これ以降は、グーグルも人間の訪問者も、あなたのサイトをよりじっくりと吟味しだすだろう。だから、「競合がまだ思いついていない、一歩先へ進むためにはどうしたらいいのか」を考えなければならない。
基本的には、相手がやっていることをやっても、今いる場所にしかたどりつけない。今の大きな課題は「どうやって相手を上回るか」だ。どうやって、サイトを相手よりも惹きつけるようにし、好きになってもらうようにし、使いやすくし、共有してもらうようにするかだ。
この答えを見つけて実践できれば、最終的には競合よりも上位に位置できるだろうと私は思う。いったん成し遂げたあとは、今度は頂点にとどまるために相手よりも常に先を行くにはどうするかを考え出さなければならない。
これは間違いなくチャレンジングなことだし、競争の激しいジャンルでトップ10に入ることだけでも間違いなくたいしたものだ。だから少しの間は順位が変わっていなくても、今の順位に満足していい。
しかしトップ10以内のどこかから1位に行くのは、もしかするとトップ10に入ることよりも難しいかもしれない。したがって、これ以上は、真似をするのではなく、自分が標準になるような方法を見つけることに挑戦しなければならない。
特に競争の激しいジャンルでは、テクニック的なSEO施策や競合の真似だけではトップになれないということだ。相手が真似できないような偉大なサイトを作るための戦略が必要になってくる。その戦略を実現するための戦術の1つがSEOということになるのだろう。
やや精神論的なトピックかもしれないが、検索結果の1位を勝ち取り訪問したユーザーを満足させるにはこういった思考が大切になると思い、取り上げた。
数年前だったら「とは言うものの、実際のところは、いろいろなSEO手法が」となっていたが、今ならばこの回答が正しいといえる状況になってきている。
消滅してもなおウェブスパムを続ける宗教団体
古典的な隠しテキストが残存 (Hacker News)
ヘヴンズ・ゲートという宗教団体が米国にかつて存在した。ウィキペディアには以下のように説明されている。
ヘヴンズ・ゲート(英: Heaven's Gate)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴを拠点に活動した、UFOを信仰する宗教団体である。1997年のヘール・ボップ彗星出現の際に集団自殺を行い、消滅した。
実体はすでに存在しないのだが、ウェブサイトは残っており検索結果にも出る。この事実がハッカーニュースという掲示板に投稿されたところ、グーグルのマット・カッツ氏が真っ先に反応した。
で、いまだにそのページの下の方には隠しテキストがある。
実を言うと、こういうのが僕が好きな隠しテキストの一例なんだ。なぜかというと、スパムのテクニックを金儲けのために必ずしも人々が使うとは限らないからだ。
ただ運悪く、この隠しテキストを削除するように頼める管理者にコンタクトを取る手段が僕にはない。
下のキャプチャはヘヴンズ・ゲートのサイトのページ下部だ。
最下部の背景だけのスペースをドラッグして選択するとテキストが浮かび上がる(「すべてを選択」でも見つかる)。
背景色と同化させた典型的な隠しテキストだ。勧誘のための単語が羅列されているっぽい。
この投稿を知ったグーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにコメントしている。
グーグルのアルゴリズムはこういったことをだいたいうまく処理してくれるので、こうしたサイトに手動で対策する必要はない。
検索エンジンには見えても人間の目には見えないように、「背景と同色の隠しテキスト」や「極小フォントの隠しテキスト」を使う古典的なスパム手法だが、今どきこうした手法を使う人はいないだろう。それでも隠しテキストはグーグルが定めるガイドラインに違反する行為であることを、あらためて認識しておきたい。
単純なものはアルゴリズムで自動検出されるだろうし、手の込んだものは手動対策されるだろう。
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