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「Web接客ツール」が増加中 コンバージョン率やページ閲覧数を改善

離脱しそうなユーザーを引き留めたり、最適な情報を提示したりするツール
※「はじめてWEB」は2020年10月13日をもってサービスを終了しました。

「Web接客ツール」と呼ばれるツールが増えてきている。ホームページを訪れたユーザーやホームページから離脱しそうになったユーザーに対して、最適なオススメ情報やクーポンなど提示することで行動してもらう機能を提供するもので、多くがホームページ上にタグを貼り付ければ利用できる。

「Web接客ツール」としては、たとえば「Flipdesk」(Socket提供)や「Ve Prompt」「Ve Assist」(Ve Japan提供)といったツールが各社より提供されてきている。

Flipdesk」はクーポン発行やメッセージ配信、チャットサポートに対応しており、ホームページ上での「より魅力的なおもてなし」を行うもの。コンバージョン率20%向上、離脱率40%低下などの実績があるという。

Flipdesk

Ve Prompt」は、ユーザーがホームページから離脱しようとした時にポップアップ表示するもので、「Ve Assist」はユーザーが求めていそうな商品をレコメンドするサービスだ。すでに世界で1万社以上が利用しているという。

Ve PromptとVe Assist

12月17日には、新たに2社がWeb接客ツールの提供を開始した。

いずれも、ホームページを離脱しそうになったユーザーに対して、バナーやソーシャルボタンを見せることで「購買行動喚起」(Call To Action)を行うツール。これにより、ページ閲覧数やコンバージョン率などを改善することを狙いとしている。

エフトラCTA」は、離脱しそうになったユーザーに対して、自動的にバナーのポップアップ表示を行うツールで、エフ・コードが12月17日に提供開始した。

表示タイミングは、「サイト離脱」「スクロールのタイミング」「時間経過」などから選択可能。表示位置は「中央(モーダル)」「下部(フッター)」の2種が用意されている。

バナーのクリック数など、運用中のCTAの実績は、管理画面上で確認でき、11月中の国内の試験導入では3.27倍のコンバージョン率向上が見られたという。現在、30日間無料で使用が可能。

「エフトラCTA」によるバナー表示イメージ

離脱防止ツールSprocket」は、Sprocketが提供するツールで、こちらも12月17日のリリース。

訪問者の過去の行動に基づき、複数ステップに渡る「ツアー」と呼ぶオンラインチュートリアルを動的に生成し、リアルタイムでメッセージ表示する。これにより、「カスタマージャーニー」(購入・登録に至るまでのプロセスを、旅行に見立てた考え方)に合わせ、ユーザーがアクションしやすい流れを作り出す。

A/Bテストによる分析にも対応しており、導入後は、行動心理やカスタマージャーニーの理解に長けたスタッフが運用・ツアー改善を支援する。利用料金は、月次のアクティブユーザー数に応じて設定される。

「Sprocket」の利用の流れ

参考リンク

Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説

初心者君

へー。「Web接客」っていうツールがあるんですね。

Web担先生

「こういう人にこういう風にクーポンを提示すればいいんじゃないか」というのを、アクセス解析でデータを分析して仮説に基づいて人が判断して設定していたのを、自動でやる感じかな。

初心者君

へー、全自動なんですね!

Web担先生

いやいや、そこまで全自動ではないけれども、データや分析に明るくない人でも使いやすくなっているようだね。

初心者君

それいいですよね!だって、Web担当者よりも、営業さんとか販売の人のほうがお客さんのこと、よくわかってますからね。

Web担先生

そう。本来、ITというのは仕事を楽にするものだよね。いままでのアクセス解析とかは、どちらかというと仕事を難しくしていた面もある。

初心者君

ですよねー。難しいですよねー。

Web担先生

でも、少しずつ、こういう風に、「楽に良い結果を出せるようになる」サービスが増えているね。

初心者君

これで売上がアップするなら、そんなにうれしいことはないですよ!

Web担先生

そのためのツールだからね。良い時代になってきたと思うよ。

※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました

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