ソーシャルで自社がなんとなく話題に ←それ超重要なタイミング! うまくやれば指名検索も増やせるよ!
「なんとなく話題になってる感」=言及数を一般ユーザーも気にする時代に
お客様とお話していると、私自身のソーシャルメディアサポートビジネスに関するヒントが、たくさん転がっています。先日、出張先からお客様とオンラインミーティングで話していて「おっ」と思った要望がありました。
田村さん、僕は自社プロダクトの認知度を上げたいんです。
でも、いまのように、ただ広告で露出するだけではダメなんです。
ソーシャルメディアで、特にTwitterで“話題になっている感”がないと……。
このようなご要望を満たすため、いつも提示している指標が「言及数」です。
これはつまり、「お客様の企業名やサービス名が、どれだけソーシャルメディアのなかで言及されているのか」の数値のことで、「話題になってる感」を数値化したものだといってもいいでしょう。
おそらく私を含め、ビジネスとしてソーシャルメディアに関わっている人間は、定期的にこの数値をチェックしています。なぜなら、言及数をチェックすることで、ソーシャルメディアの世界のなかでの認知度・話題度の推移を把握できるからです。
言及数を高い状態に保つと、ビジネスにも影響大
ところが、この「なんとなく話題になってる感」を示す「言及数」ですが、ちょっと扱いには注意が必要です。
言及数が増えることは、ビジネス的に直接的な効果はありません。言及数が2倍になったからといって、連動して売り上げも2倍になるようなことはないのです。
ですから、直接効果を計測することも困難です。どちらかというと、駅の看板広告やPR施策と似ているのではないでしょうか。
しかし言及数はビジネスに無意味なのかというと、そうではありません。言及数が高い状態を保つことによって、じわじわと実際のビジネスにも反映されていくものなのです。
従来のデジタル施策というと、こんな感じのわかりやすいイメージではないでしょうか。
広告を出して、クリックさせて、コンバージョンを取る
でも、ソーシャルメディア活用の効果は、もっとじわじわと“底上げ”する感じなのです(その意味でも看板やPRと似てますよね)。
ある意味「地味」な役割でもあるのですが、だからこそなおさら、“ソーシャルメディアで言及されることの重要性”に気付いてくれる企業さんが増えてきたのは、なんとも嬉しいものです。
SEOの「指名検索」と類似?
ソーシャルメディアでの言及数と似たものとして、「サイトへの指名検索での流入数」があります。
これは、その企業名(もしくはサービス名)そのものを検索エンジンで調べたユーザーが自社サイトに来てくれた数のことです(ニーズ系や悩み系のキーワードではなく、社名・ブランド名・製品名などでのキーワードからの検索トラフィック)。
同じような「社名」「ブランド名」関連の指標ですが、指名検索には言及数と違う点があります。それは、指名検索は、よりビジネスへの直接効果があるということです。
そして、「指名検索」を増やすのに、「ソーシャルで言及数を増やす」ことが効くのです! なんてすばらしい。
次の図は、あるサイトで指名検索流入数をカウントしたGoogleアナリティクスのグラフです。ソーシャルメディアでの露出を、動画コンテンツや日々の投稿とコミュニケーションで増やし、言及数を上げてきました。
1月から施策を実施したのですが、従前と比較しても目に見えて指名検索数が上昇していることがわかります。
言及数チェックおすすめツール
さて、その言及数ですが、どのように計測しましょうか?
企業でソーシャルメディアを運用されるなら、有償の計測ツールを導入されるのが良いでしょう。言及数を見るだけでなく他社との比較や予約投稿機能を備えているものも多いからです。予算と機能を照らし合わせて検討してください。
HubNami(ハブナミ)
https://www.hubnami.jp/
「HubNami」は競合他社との比較が便利です。ファン(フォロワー)数やエンゲージメント数を他社と並べて比較できます。ライバル会社・製品との比較を求めるなら、HubNamiで効果や言及数をチェックすると良いでしょう。
Beluga(ベルーガ)
https://beluga.uniquevision.co.jp/
「Beluga」は、言及数などを調査できるだけでなく、予約投稿機能や企業内での管理状態共有に優れています。投稿文の上長チェックが必要なケース、外部運用のアカウントを企業内で確認するケースなどで多数利用されています。
Yahoo!リアルタイム検索
https://search.yahoo.co.jp/realtime
とり合えず費用をかけたくないなら「Yahooリアルタイム検索」でも、検索したワードの露出数と推移を確認できます。良い言及・悪い言及別に、その内容を表示することができ、炎上の兆候なども察知できます。
実際に言及数を見てみよう
言及数を調べはじめると、たぶんこんなことが気になるでしょう。
言及数って、どれぐらいあれば良いの?
残念ながら明確な答えはありません。もともとの認知度によって変わるからです。
たとえば、直近1週間の言及数が100件あったとします。でも、「0から100に伸びた」のと「1000から100に減った」のとでは、評価は当然異なりますよね。
大切なのは「絶対値」ではなく「推移(どう変わったか)」なのです。ですから、自社に関する言及数がどれぐらいなのかを、ふだんから調べて知っておくことは大切です。
ここで、最近話題になったワードについて、ソーシャルメディア上でどれぐらい言及されているのかを実際に見てみましょう。
今回は、事前登録しなくても言及数をチェックできる「Yahoo!リアルタイム検索」を使います。
「Yahoo!リアルタイム検索」でワードを検索すると、ページ右側に、
- ○○の分析グラフ
- 感情の推移
- ○○と一緒につぶやかれているワード
- トレンド
が表示されますが、ここの「○○の分析グラフ」が“言及数の推移”にあたります。
例として、「新しい地図」と「ミサイル」というキーワードの言及数を調べてみましょう。
「新しい地図の分析グラフ」で7日間の推移を見ると、最高値は9月24日の6218件。その後1日間は同水準を維持しますが、徐々に数値は落ち着き、以降は1日あたり300件~500件で推移しています。
一方「ミサイルの分析グラフ」で30日間の推移を見ると、普段は多くても1日あたり5万~6万件の言及数だったのが、9月16日は55万7784まで跳ね上がります。瞬間風速的に跳ねたあとはまた5万台に戻っています。
ここまで話題になるワードというのもそうそうありませんが、まずは自社名や自社の商品名が、通常時にどのぐらいの水準でソーシャルメディアに登場しているのか、日頃からチェックしておくと良いでしょう。
なんとなく話題になってる感は、超重要!
いずれにせよ、この「なんとなく話題になってる感」を示す指標である「言及数」の重要性は、今後まだまだ増すと考えられます。テレビCMやWebでの動画視聴数などと並んでソーシャルメディアでの言及数が、その企業の価値を決める、重要な指標の1つになる時期も来るでしょう。
いまから自社の「言及数」をウォッチングし、その数を増加させる施策を検討しておきましょう。
田村でした。
ニューノーマル時代のEC & D2C戦略
~これからの重要課題、ECチャンル戦略のヒントがここに~
株式会社オプトは、2021年6月25日(金)に「ニューノーマル時代のEC & D2C戦略~これからの重要課題、ECチャンル戦略のヒントがここに~」をオンラインで開催いたします。
本セミナーは、3部構成となっています。第1部では、先進的なEC展開をされているBOTANIST様(株式会社I-ne)、LION様にご登壇いただき、各社からECの取り組み状況についてご紹介、その後市場の可能性や課題等についてトークセッションを繰り広げます。第2部では、デジタルシフト社からD2Cブランドのソーシャルコマース戦略&事例について、第3部では、弊社からECマーケティングにおいて抑えるべき二大キーワードについてお話しします。皆様のご参加を心よりお待ちしています。
↓↓詳細・お申し込みはこちら↓↓
https://opt.zoom.us/webinar/register/WN_Igffo-y4Rh-n-XsHTGaOXQ
ご注意事項
- 本セミナーは広告主様を対象としたセミナーです。広告代理店等同業他社のご参加は、ご遠慮くださいますようお願い致します。
- お申し込みは勝手ながら2021年6月23日(水)までとさせていただきます。
- 本セミナーは「Zoom」にて実施いたします。事前にZoomアプリのダウンロードを行い、Zoomの接続テストサイトにて、接続をご確認ください。
ソーシャルもやってます!